分子マーカー等を利用した水稲の実用形質の効率的な育種選抜技術の開発
摘要 i)多数のイネ系統・品種の幼苗の葉片から迅速にDNAを抽出する方法及び系統・品種のゲノムのわずか一塩基の違いを判別できるSNP法をさらに改良して、簡易で精度が高く、しかもPCRで安定的に判別できる新し...
摘要 i)イネの変異型アセト乳酸合成酵素(変異型ALS)遺伝子がビスピリバックナトリウム塩に耐性を示すことを利用して、従来の抗生物質耐性遺伝子を選抜マーカーに用いた遺伝子組換え細胞選抜技術に代わる新しい細...
イネいもち病圃場抵抗性の評価法、遺伝解析、遺伝子の単離と機能解明
摘要 i)水稲「中部32号」のいもち病圃場抵抗性遺伝子Pi24(t)を第11染色体上マーカーC1172とE2021の間のC1172から4.9cMの場所に位置づけた。また、SL(コシヒカリ/Kasalath置換系統)/「中部32号」F2集団において...
摘要 i)東北地域向きの早生で、丈が短く倒れにくい赤米粳系統「奥羽赤370号」を新品種候補とした。本系統は晩生過ぎる在来種の赤米に比べて、倒伏に強く多収で栽培しやすい。玄米にタンニン、カテキン、食物繊維...
寒冷地南部向き晩植適性を備えた良食味品種・新形質米品種の育成
摘要 i)水稲糯新品種候補として、玄米の胚芽部分が一般品種の約3倍あり、胚芽に血圧降下作用のあるギャバを約2.5倍量多く含み、発芽玄米餅等に利用できる巨大胚の北陸糯167号を育成した。栽培適地は北陸および関...
摘要 i)エンバク由来の抗菌性蛋白質チオニン遺伝子を導入した組換えイネ系統(CT2)は、隔離圃場での試験で苗立枯細菌病に対する抵抗性が顕著で、もみ枯細菌病にも効果が認められたが、イネ褐条病と白葉枯病には...
分子マーカー等を利用した水稲の実用形質の効率的な育種選抜技術の開発
摘要 i)我が国の最重要病害であるイネいもち病の抵抗性遺伝子の選抜を、DNAマーカーを利用して簡便かつ迅速に行うため、Piz遺伝子座の近くに一塩基置換(SNPs)型マーカーを開発した。このマーカーの利用により、...
混植圃における病原性変異菌の動態と増殖支配要因の解明(59)
摘要 環境に優しいイネいもち病の防除法として同質遺伝子系統の混合栽培(マルチライン)が注目されているが, いもち病菌の病原性変異によるスーパーレースの出現によって発病抑制効果が崩壊する可能性がある。そ...
摘要 真性抵抗性品種とイネ品種「農林3号」との交配F3系統の接種実験により、同定した「石狩白毛」、「愛知旭」、「K59」に対する3個の非病原性遺伝子が、それぞれイネの真性抵抗性遺伝子Pii、Pia、Pitに対応し...
耐病性関連defensin・RIP・レセプターカイネース遺伝子の単離とイネ組換え体作出(73)
摘要 耐病性イネ品種の開発に有効な新規性と実用性の高い耐病性関与遺伝子をイネに導入することを目的とする。キャベツとコマツナからディフェンシン遺伝子を単離し、それらと改変遺伝子を導入した、約1,000の組...
タウマチン様タンパク質遺伝子の導入による耐病性組換えイネ系統の作出(78)
摘要 遺伝子組換え技術を用いてイネの主要病害に対する耐病性系統を作出する目的で組換えイネ系統を作出した。横浜市立大学が単離した植物の感染特異的タンパク質(PRタンパク質)類の一種であるナシの酸性型タ...
耐病性遺伝子Defensinおよびタウマチンを導入したイネ組換え系統の環境に対する安全性評価(84)
摘要 実用的な組換えイネ系統の作出を目指し、キャベツ及びナシから単離したディフェンシン遺伝子とタウマチン遺伝子をイネ品種「どんとこい」に導入することによっていもち病抵抗性が確認されたイネ系統について...
寒冷地中南部向早中生水稲品種の育成及び選抜法の開発(114)
摘要 北陸地域を含む寒冷地中南部地域に適する水稲品種の育成を目的として、交配、F1・雑種集団の養成、個体選抜、系統選抜、生産力検定試験、特性検定試験を実施し、新たに極良食味の北陸190号、早生・多収・良...
いもち病菌等に対する抗菌遺伝子の活性領域の解析と改変強化に関する研究
摘要 コマツナから単離したディフェンシン遺伝子を改変することによって抗菌活性に関わる遺伝子構造を特定し、さらにアミノ酸配列の改変によって一層抗菌性の強い配列を明らかにすることにより、遺伝子組換えイネ...
キチナーゼ・グルカナーゼ遺伝子導入による耐病性系統の作出(78)
摘要 高等植物に存在する多糖分解酵素キチナーゼは、病原菌の感染により誘導的に合成され、病害抵抗性に関与していると考えられている。圃場抵抗性を増強する目的でキチナーゼ遺伝子を導入したイネ(品種:日本晴...
摘要 抵抗性品種の利用に当たっては植物の抵抗性機構ならびにレースの変異機構の解明に基づく変異制御が重要課題である。抵抗性発現は、植物による病原菌の認識をきっかけとして起こり、認識される病原菌側の因子...
無病化種子、機能水消毒を核とした主要病害の総合防除技術の確立(85)
摘要 ばか苗病保菌籾、イネシンガレセンチュウ汚染籾から無病化種子(玄米人工被膜種子)を作成し、育苗期・本田での発生を調査した。ばか苗病の発生は籾苗より少なかったが育苗期から発生が認められ、保菌率が高...
摘要 イネ苗立枯細菌病に対して抵抗性を示したチオニン遺伝子導入イネ3系統に白葉枯病菌菌株T7174(■群菌)を剪葉接種して病斑長と病斑指数を調査し、白葉枯病抵抗性の評価を行った。いずれの系統も親品種チヨホ...
摘要 同質遺伝子系統混植栽培水田において、防除効果崩壊の原因と考えられるいもち病菌非病原性遺伝子の変異による新レース発生機構を解明する目的で、非病原性遺伝子の染色体上における存在領域を検討した。非病...
摘要 高乾物生産性と複合病害虫抵抗性、直播適性との結合等を目的に交配を行い、高乾物性が期待される育種材料について選抜・固定を進めた。また、11年度に供試して選定した多収品種・系統と育成中の高乾物生産...