麹菌の高温誘導性遺伝子の発現制御領域を利用したタンパク質生産の制御
要約 麹菌の高温誘導性熱ショック蛋白質遺伝子(Aohsp30)を単離し、その発現制御領域 を用い、外来遺伝子を組込んだ組換えプラスミドを構築した。これを麹菌に形質転 換し、得られた形質転換菌を高温培養すること...
開花期の年次変動が少ない盆小ギク新品種候補「H-13」の育成
要約 「ともこ」と「ももわか」の交配実生の中から、盆小ギク新品種候補「H-13」を選抜した。「H-13」は開花期の年次変動が少なく、盆前の需要期に開花し、計画出荷が可能となる。花色は濃赤紫で、高温時にも退色...
要約 群馬県内のキク半身萎凋病菌は、ナス系菌株である。小ギクは、本病に対する抵抗性に品種間差異が認められる。品種‘はじめ’‘いとこ’‘玉手箱’‘小雨’‘翁丸’の抵抗性は強い。 キーワード キク半身萎凋病、系統、...
要約 秋輪ギク「神馬」にイオンビームを照射して得られた変異体より、無側枝性で花容草姿の優れた「今神(いまじん)」、「新神(あらじん)」の2品種を育成した。 キーワード キク、イオンビーム、放射線、新品...
紫外光と青色光を用いた花弁中のフラボノイドとカロテノイドの簡易判別法
要約 フラボノイドは紫外光を、カロテノイドは青色光をそれぞれ特異的に吸収することから、紫外光下で花弁が暗く見えることでフラボノイドの存在を、青色光下で暗く見えることでカロテノイドの存在を非破壊的に検...
要約 キク花弁に含まれるカロテノイドは、そのほとんどすべてが両端にε環とβ環を一つずつもつα-カロテン系で占められており、非常に特殊な構成を示す。 キーワード キク、カロテノイド、花弁 背景・ねらい
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数種のキク科植物における黄色と橙色の花色発現に関わる色素組成
要約 数種のキク科植物の花弁における橙色と黄色の色調の差は、おもにカロテノイド成分の違い、カロテノイド量の差およびアントシアニン量の差の3つの要素によって生じている。 キーワード キク科植物、カロテノ...
黄ピンク八重咲のトルコギキョウ新品種候補「秋試交2号」の育成と特性
要約 フリンジ八重咲き晩生のトルコギキョウ「秋試交2号」を育成した。花色は黄ピンク、花径は中大輪で、草丈は季咲きで約75cmである。 キーワード トルコギキョウ、育種、新品種、八重咲、黄ピンク、フリンジ 背...
黄八重咲のトルコギキョウ新品種候補「秋試交3号」の育成と特性
要約 フリンジ八重咲き晩生のトルコギキョウ「秋試交3号」を育成した。花色は黄、花径は中大輪で、草丈は季咲きで約75cmである。 キーワード トルコギキョウ、育種、新品種、八重咲、黄、フリンジ 背景・ねらい ...
要約 キクの培養外植片にイオンビームを照射し、再分化個体から突然変異体を選抜して、花の色が変異した6品種を育成した。イオンビーム照射は幅広い種類の突然変異体が誘発でき、今後多様な作物に応用できる。 キ...
要約 TSWV外被タンパク質遺伝子を導入したバイナリーベクターの構築およびアグロバクテリウム感染における諸条件の検討を行い、キクの形質転換プロトコルを作成した。このプロトコルで、キク品種‘秀芳の力’にTSWV...
要約 コムギの越冬能力に関わるフルクタンの合成に関わる酵素遺伝子を2種類単離した。それらはsucrose:fructan 6-fructosyltransferaseとsucrose:sucrose 1-fructosyltransferaseをコードする。両遺伝子はコムギ...
要約 キク品種‘セイマリン’の無菌植物の葉を材料に用いて、アグロバクテリウム法により外植片数の数%程度の形質転換体が安定して得られる系を開発した。 キーワード キク、形質転換系、アグロバクテリウム 背景...
要約 不定芽形成能の高いスプレーギク系統を用いることで、遺伝子導入率は15.0%に向上する。 キーワード スプレーギク、遺伝子導入、導入効率 背景・ねらい キクでは遺伝子導入効率があまり高くなく、実用品種を...
イオンビームを照射したキクの葉肉プロトプラストからの植物体の再生
要約 キクの葉肉プロトプラストに対するHe及びCイオンビームの半数致死線量はそれぞれ4.9Gy、3.3Gy付近であり、照射処理した品種「秀芳の力」からカルスを経由して植物体が再生できた。福岡県農業総合試験場・生...
キク属植物の葉緑体DNA遺伝子領域のPCRーRFLPによる多型
要約 〔要約〕キク属野生種および栽培種を材料とし、葉緑体DNA遺伝子領域についてPCR-RFLP法で分析を行ったところ、遺伝子領域3種類と制限酵素9種類の10組み合わせについて多型が認められた。 キーワード キク...
キク「秀芳の力」の葉肉プロトプラストからの植物体の効率的な再生法
要約 キク「秀芳の力」の葉肉プロトプラストは、NN67培地を用いて7日毎にショ糖濃度を低下させた培地を追加すると分裂が促進される。分裂増殖した細胞塊をMS培地に置床してカルスを形成させ、その後BA2mg/lとGA30...
要約 幼若性の弱いキクを育種の初期段階で選抜するには、実生世代において20~21節以内で花芽を分化する個体を選べばよい。ロゼット性は、冬期の自然低温に20日間遭遇させた後、花成を誘導する条件で花芽分化の有...
花弁培養により育成したスプレーギク新品種候補‘スイートビューティ(仮称)’
要約 ‘桃松葉’の花弁培養により得られた再生植物の中から花色、花形の異なる変異個体を選抜し、電照栽培に適した新しいタイプの一重咲き中輪スプレーギク新品種‘スイートビューティ(仮称)’を育成した。 背景・...
ランダムプライマーを利用したキクの枝変わりの周縁キメラ構造の解析
要約 キク品種‘Pink Marble’とその枝変わり品種における周縁キメラ構造解析のためのランダムプライマー3種を選抜した。茎頂分裂組織に由来する植物体のDNA解析から、枝変わり中4品種の周縁キメラ構造が確...