二倍体野生種のゲノム情報を利用したキクDNAマーカーの効率的な開発技術
要約 同質六倍体であるためにDNAマーカー開発が困難であったキクにおいて、キク属野生種キクタニギクの全ゲノム情報を活用し、6セットのゲノムのうち、1セットのゲノムにのみ存在する配列の違いをDNAマーカー化す...
ペチュニアの転写因子PhCOL16は花冠におけるクロロフィル生合成を促進する
要約 転写因子遺伝子PhCOL16の過剰発現コンストラクトをペチュニアに導入すると、花冠におけるクロロフィル生合成酵素遺伝子の発現が上昇する。その結果、得られた形質転換体は花冠のクロロフィル量が増...
要約 キクの花弁では低い生合成活性と高い分解活性により、葉よりもクロロフィル量が少ない状態が作られている。緑色花弁では白色花弁よりもクロロフィル蓄積量が多いが、この要因の一つとして、生合成活性が高い...
要約 キク栽培品種「セイマリン」由来の発現遺伝子配列断片(expressed sequence tag、EST)情報の網羅的解析により構成された213,204個の相同連結配列(コンティグ)情報をキクのゲノム育種研究のための基盤情報とし...
要約 外来遺伝子をゲノム編集の標的として利用することで、CRISPR/Cas9によるキクのゲノム編集技術が可能となる。栄養繁殖性の高次倍数性の園芸植物におい...
要約 形質転換体由来の蛍光タンパク質をマーカーとして用い、キク植物体の培養葉切片の癒合と癒合部分からの植物体再分化を介して、キク周縁キメラ植物を作出できる。 キーワード 周縁キメラ、キク、組織培養、蛍...
キクタニギクの高温開花遅延において高温感受性が高いのは暗期後半である
要約 キクは高温で開花が遅延することが問題となっている。キクタニギクにおいて高温に対する感受性が高い時間帯は暗期後半である。高温による開花遅延はフロリゲン様遺伝子の発現抑制によるものである。 キーワ...
要約 キクの高温開花遅延は花芽分化よりも花芽発達が遅延することの影響が大きい。高温開花遅延時には葉における花成ホルモン遺伝子の発現が抑制される。高温開花遅延を起こしにくい品種では遺伝子発現抑制の程度...
要約 キク品種「岡山平和」はキク矮化ウイロイド抵抗性品種であり、感受性品種と交雑するとその抵抗性が後代に遺伝する。 キーワード キク、キク矮化ウイロイド、抵抗性、感受性 背景・ねらい キク矮化ウイロイド...
要約 遺伝子組換えでカロテノイド酸化開裂酵素遺伝子(CmCCD4a)の発現を抑制することにより、キク「神馬」の白色花弁を黄色に改変出来る。 キーワード キク、カロテノイド、カロテノイド酸化開裂酵素(Cm...
CCD4遺伝子は舌状花のないキクを利用した種間交雑の花色マーカーとなる
要約 舌状花弁を持たないキク野生種を交配親に用いる時に、CmCCD4a相同遺伝子の存在の有無を判定することで、雑種後代の舌状花弁の黄/白系色を交配前に推定できる。 キーワード CmCCD4a相同遺伝子...
宮城県におけるキク白さび病レースの存在と抵抗性遺伝子の遺伝様式
要約 宮城県内で発生するキク白さび病菌には少なくとも10以上のレースが存在する。「精海」は、多くのレースに抵抗性を示し、単因子優性の抵抗性遺伝子を有していると考えられる。抵抗性品種間の交配から、より多...
要約 炭素イオンビームを照射し突然変異を誘発することで、アジアティックハイブリッドユリにおいて、花被片の斑点が減少した変異株や花色が変化した変異株を作出できる。シンテッポウユリでは無花粉の変異株を作...
シロイヌナズナの転写因子抑制技法(CRES-T法)は花きの形質改変に有効である
要約 シロイヌナズナの転写抑制因子をキク及びトレニアに導入すると、花形等の変化した花きが作出できる。CRES-T法は高次倍数体を含む異種植物でも有効に機能し、作物の形質改変に有用である。 キーワード CRES-T...
要約 遺伝子導入でキクの白色花弁におけるカロテノイド分解酵素遺伝子(CmCCD4a)の発現を抑制することにより、花弁が黄色に変化した形質転換体が得られる。 キーワード キク、カロテノイド、カロテノイド分解酵...
要約 電照抑制栽培による8、9月開花作型に適した夏秋スプレーギク5品種を育成した。 キーワード キク、夏秋スプレーギク、耐暑性、長日開花性、育種 背景・ねらい スプレーギクは周年生産化が進み、夏秋スプレー...
要約 秋ギクの「神馬」では、頂花の筒状花数が側花の2倍程度多く、それらの正常発達率も高い。舌状花を切り取って処理するよりも抜き取るほうが、下位の側花における筒状花の正常発達率は高い。電照打ち切り時期...
要約 キクの白色花弁と黄色花弁を材料に用いてディファレンシャルスクリーニングを行い得られた白色花弁において発現の高い遺伝子はカロテノイド分解酵素遺伝子(CmCCD1)である。キクの白色花弁では、一...
麹菌の高温誘導性遺伝子の発現制御領域を利用したタンパク質生産の制御
要約 麹菌の高温誘導性熱ショック蛋白質遺伝子(Aohsp30)を単離し、その発現制御領域 を用い、外来遺伝子を組込んだ組換えプラスミドを構築した。これを麹菌に形質転 換し、得られた形質転換菌を高温培養すること...
電照抑制栽培に適する西南暖地向き夏秋ギク型スプレーギク5品種
要約 電照抑制栽培による8、9月開花作型に適した夏秋スプレーギク5品種を育成した。いずれの品種も高温・長日開花性に優れている。 キーワード キク、育種、夏秋スプレーギク新品種、高温開花性、長日開花性 背景...