稲WCSと野菜及び加工を組み合わせた中山間集落営農法人の付加価値向上
要約 中山間集落営農法人では、主食用米の低価格、米の直接支払交付金の削減の下では、主食用米の作付を中止し、専用種を用いた稲WCSの作付面積や水稲作業と競合しない野菜の作付面積・加工量を拡大することによ...
国産めん用小麦の加工工程におけるかび毒ニバレノール(NIV)の動態
要約 ゆでめんにおけるニバレノール(NIV)の残存率(上質粉の水分含量で補正した、実質的な残存率)は、0.5である。ゆで調理は最終食品におけるNIV濃度を減少させるのに有効であり、減衰メカニズムは、NIVのゆで汁へ...
硝子率が低く精麦品質が優れる早生・多収の裸麦品種「ハルヒメボシ」
要約 六条裸麦品種「ハルヒメボシ」は早生で穂が長く多収である。倒伏に強く成熟期以降の中折れも発生しにくい。従来品種よりも硝子粒の割合(硝子率)が低い。原麦および精麦白度が高く、味噌加工適性を有する。 ...
要約 うどんは茹で調理により、生麺と乾麺ともに、麺の太さに関わらず、放射性セシウム濃度は茹でる前の10 %以下に低下し、茹で調理前の麺に含まれる放射性セシウムの80 %以上が茹で麺から除去される。 キーワー...
中山間地域における大規模水田作経営の課題と放牧導入効果の試算
要約 中山間地域の経営面積30haを超す水田作経営では、水稲作中心の規模拡大に伴い、長期にわたる長時間労働と畦畔等の管理作業が負担となっている。畜産経営と連携した放牧導入により、労働時間を増やすことなく...
要約 オオムギの種子では登熟後期に抗菌成分であるホルダチンに属するホルダチンA β-D-グルコピラノシドが蓄積し、アリューロン層に局在する。 キーワード オオムギ、抗菌成分、ホルダチン、アリューロン層...
要約 高アミロース米を粒のまま水を加えて炊飯・糊化させ、高速せん断撹拌をする「ダイレクトGel転換」により、ゲル状の食品素材が調製できる。米粉に加工する必要がないため、低コスト化が可能で、洋菓子やパン...
要約 かび毒のデオキシニバレノール(DON)を分解する細菌をコムギの栽培環境から14株分離し、特にコムギの穂から世界で初めて DON 分解菌を発見しました。この分解菌は、コムギ自然汚染粒において DON を分解す...
要約 穀粒を汚染するかび毒のデオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)を分解する微生物を霞ヶ浦湖水から分離し、この分解菌から DON を分解する酵素遺伝子を世界で初めて単離しました。 背景・ねらい DON...
多収で主要な縞萎縮ウイルス系統に抵抗性の二条大麦新品種「はるか二条」
要約 二条大麦新品種「はるか二条」は、早生、短強稈で倒伏に強く、穂数が多く多収である。主要なオオムギ縞萎縮ウイルス(BaYMV)系統とうどんこ病に複合抵抗性で、穂発芽耐性が強い。整粒歩合は高く整粒収量が極...
要約 この分析法は代表的な麦汚染かび毒であるデオキシニバレノール、ニバレノール、T-2トキシン、HT-2トキシン、ゼアラレノンについて高速液体クロマトグラフタンデム型質量分析装置(LC/MS/MS)を用いて一斉分析...
中山間地域におけるオオムギ生産による耕作放棄地の発生抑制・再生条件
要約 オオムギ生産とその加工・直接販売により追加所得を実現することで、農家が主体的に耕作放棄地を再生しうる。加工品の需要確保と農家の生産意欲を向上させることが、耕作放棄地の発生抑制および再生に重要な...
甘味種コムギ全粒粉は糖やフルクタンに富み、パン酵母の発酵を促進する
要約 甘味種コムギ種子中の糖濃度は、開花後25-30日に最も高くなる。その全粒粉は、糖以外にフルクタンを中心とする食物繊維に富む。また、その全粒粉配合は、製パン時の酵母の発酵を促進する。 キーワード 甘味...
要約 小麦と大麦試料それぞれ8点を用いて加工工程における放射性セシウムの動態解析を実施した。小麦におけるふすまの加工係数(玄麦に対するふすまの放射性セシウム濃度の比)の平均値は2.26、小麦粉の加工係数の...
要約 12時間以上の吸水処理と気流式粉砕処理によって、損傷デンプン含量が低く、粒度の細かい玄米粉を調製することができる。この玄米粉で作製されたパンは、膨らみおよび食味が良く、機能性成分を多く含み栄養学...
要約 [ポイント] 農耕地土壌とそこに栽培される作物の放射能汚染に関する日本における唯一の情報として長期モニタリングデータを公開。福島第一原発事故の際の土壌や作物汚染の対照データとして活用されました...
小麦品種判別用のSSRマーカーで検出される品種内多型は極めて少ない
要約 小麦品種判別用に開発した10組のSSRマーカーは、複数府県で栽培されている15品種、のべ59の品種・府県のうち、ある府県の1品種で1遺伝子座の変異が検出されるのみであることから、これらのマーカーで検出さ...
赤かび毒デオキシニバレノールを分解する細菌Nocardioides sp. WSN05-2株をムギ栽培圃場から分離
要約 ムギ類赤かび病菌が生産するかび毒デオキシニバレノール(DON)を分解する細菌Nocardioides sp. WSN05-2株をムギ栽培土壌から分離しました。DON処理したムギ穀粒にWSN05-2株を接種したところ、7日間...
オオムギ縞萎縮病抵抗性で中折れしにくい麦茶用六条大麦新品種「カシマゴール」
要約 六条皮麦新品種「カシマゴール」は、オオムギ縞萎縮病抵抗性で、早生で穂数が多く多収である。成熟以降の中折れが発生しにくく、「カシマムギ」並の麦茶適性を有する。 キーワード 六条オオムギ、オオムギ縞...
要約 国産めん用小麦1品種を用いた主要赤かび病毒素デオキシニバレノール(DON)およびニバレノール(NIV)の製粉前後の動態解析の結果、原粒の汚染度の違いにより製粉後の上質粉(ヒトの可食部)への毒素の移行度が異...