要約 自然仕立て茶樹の窒素吸収特性を考慮し、慣行の施肥体系を被覆尿素肥料を利用した施肥体系に置き換えることにより、同窒素レベルにおいては、一番茶新芽の全窒素含量を維持しつつ、硝酸態窒素溶脱量を1~2...
要約 茶生葉を蒸機で常法により蒸熱処理した後、フードカッターで粉砕し、これを圧搾して得られる搾汁液を真空凍結乾燥後に粉末化して、茶葉搾汁液粉末を製造する技術を開発した。この粉末は、各種機能性成分に富...
要約 茶園の被覆棚に、目合1㎜以下の化学繊維網を全面被覆することによって、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ、チャノホソガの密度は減少し、被害を軽減できる。 背景・ねらい 玉露、てん茶...
要約 蒸し度を変えて製茶した荒茶を総合仕上げ機で分級し、さらに色彩選別機で選別した茶の品質(かさ密度、色、品質)について調査した。蒸し度を進めて製茶した荒茶は分級、色彩選別処理の効果が高く、本茶(色...
要約 ヨシおよびマコモを定植した浄化フィルターに茶園排水を模した人工調整水を掛け流したところ、流入したNO3-Nの75%以上が浄化できた。各装置のNO3-N浄化能は、ヨシは0.68g/㎡・日、マコモでは0.60g/㎡・日で...
要約 従来の雨落ち部重点の施肥位置を細根が多い茶樹株下に拡大することにより、株下土壌の無機態窒素濃度は年間を通じて安定しており、効率的な肥料吸収が期待でき、製茶品質は向上し施肥量の削減が出来る。 背...
要約 覆い下茶園から摘採された生葉の保管時、保管装置内空気を冷却循環させ温湿度管理することで、茶含水率の均一性向上や重量減の縮小が図られ、製茶品質は生葉コンテナで保管したものと比べ明らかに優れる。 ...
要約 モモ果実に褐色~黒色斑ができ、亀裂を生じる障害が、Alternaria alternata による新病害であることを解明し、「黒斑病」を提唱するとともに、本病の発病推移、病原菌の宿主特異性、耐病性の品種間差異を明...
要約 蒸し葉を切断後(短冊状2mm)、円筒型の乾燥機を使用し、揉まないで乾燥することにより、「サクサク感」のある食品素材としての茶の製造方法を開発した。 背景・ねらい 茶を食材として積極的に利用する試み...
要約 有機配合肥料主体の慣行施肥よりも化成肥料のみを施用することにより、土壌中のアンモニア態窒素含量を増加させ、新芽の全窒素、アミノ酸含量を高めることができた。 背景・ねらい チャでは生育やアミノ酸の...
要約 ナガチャコガネの発育に及ぼす温度の影響について検討した。卵期間は22℃と25℃が最も短く、ふ化率は16℃が高い。1齢幼虫は22℃での生存率が19、25℃より高く、13、16℃では発育できない。2齢幼虫は、19℃での発育...
要約 顆粒病ウイルス(天敵微生物)及び防虫テープ(耕種的防除)等を組み合わせて化学農薬を削減した総合制御体系により、病害虫の発生を有効に抑制できる。延べ散布化学農薬数は61~80%削減でき、全体の散布回...
背景・ねらい 緑茶の消費拡大のために、簡便に飲用できる高品質な緑茶ティーバッグの開発が求められている。しかし、これまでのティーバッグ茶は普通煎茶の一部分利用であった。そこで、県内の茶生産農家に普及で...
赤外線照射により、GABA含有量を高めた茶の開発とその製造法
要約 摘採後の茶生葉に粗揉機中で数十分間攪拌しながら赤外線を照射することにより、茶葉中のγ-アミノ酪酸(GABA)を増加させることができる。そのGABA含有量は、一番茶では1.73mg/g~2.70mg/gであり、ギャバロン...
要約 場内に保存している遺伝資源約2450点の萌芽期、耐寒性、樹勢、二番茶期の新芽の葉色、大きさ、先端長及び約440点の一番茶芽の主要化学成分含量特性を調査し、日本語データベースソフト「桐Ver.4」を用いてデ...
一番茶後の更新茶園においてせん除された成葉、枝条の分解と窒素供給量
要約 更新によりせん除された成葉、枝条の分解は、乾物重の減少割合からみると、剪除17ヶ月経過後では、中切りのうね間表面で50.5%、土中埋設で57.5%であり、この分解による土壌中への窒素供給量は、10a当たり、...
要約 秋整枝から冬季までにおけるチャ冬芽の芽長を気象環境から推定する生育モデルを作成した。この生育モデルを用いて、冬芽の耐凍性が低下する10mm以上にならない期日を算出すれば、地域別の気象から秋整枝適期...
静岡県におけるチャハマキのキチン合成阻害剤に対する抵抗性実態とその対策
要約 静岡県東部、牧之原、中遠、西部地区から採集したチャハマキは、キチン合成阻害剤に対する抵抗性が発達していた。それらのチャハマキに対しクロルピリホス乳剤、ビフェントリン水和剤、プロフェノホス乳剤、...
要約 茶株内に粘着トラップを設置して、クワシロカイガラムシの歩行型幼虫を捕獲することにより、防除適期を知ることができる。 背景・ねらい クワシロカイガラムシは茶樹の枝、幹に寄生する重要害虫である。薬剤...
静岡県下におけるチャ褐色円星病による緑斑症状の発生実態と収量への影響
要約 チャ褐色円星病による緑斑症状は静岡県全域に分布している。被害解析の結果、越冬葉に発生した場合一番茶収量は減少する。減収率は葉当たりの緑斑症状平均病斑数が20で5%、40で10%である。 背景・ねらい 近...