国内野生種に由来する高度なサトウキビ黒穂病抵抗性を選抜できるDNAマーカー
要約 飼料用サトウキビ品種「やえのうしえ」の高度な黒穂病抵抗性は、国内野生種「西表8」に由来する寄与率の大きいひとつのQTLに支配され、STSマーカーを用いて選抜できる。 キーワード サトウキビ、黒穂病抵抗...
タイに自生するエリアンサス遺伝資源の多回株出し栽培における農業形質情報
要約 タイに自生するエリアンサス遺伝資源は、多回株出し栽培における農業形質に大きな遺伝的多様性を有する。多回株出し栽培での農業形質情報や生産性等が優れる育種素材は、タイにおけるサトウキビの育種やエリ...
要約 日本産トラフグ属魚類全種について簡便かつ迅速に種・雑種判別が可能となる種・雑種判別マーカーを開発した。本技術により、フグ処理者のもつ高度な鑑別技術との相乗効果で食の安全・安心がさらに高まること...
根こぶ病に強い暖地および温暖地向けナタネ品種「CRななしきぶ」
要約 「CRななしきぶ」は暖地および温暖地向けの無エルシン酸品種であり、栽培特性は「ななしきぶ」とほぼ同じである。ハクサイから導入した根こぶ病抵抗性を備えており、根こぶ病発生圃場において強い抵抗性を発...
サトウキビの新しい育種素材となるサトウキビとエリアンサスの属間雑種の作出
要約 サトウキビ普及品種とその近縁遺伝資源エリアンサスを交配して作出した属間雑種は...
チャノミドリヒメヨコバイに対するチャ遺伝資源の抵抗性要因は師管液摂取の阻害である
要約 チャノミドリヒメヨコバイに抵抗性を持つチャ遺伝資源上では、本種による師管液の摂取時間と回数が著しく減少する。師管液摂取の阻害が本種に対する抵抗性の要因である。 キーワード チャ、チャノミドリヒメ...
サトウキビ梢頭部の物理的強度を指標とする折損抵抗性の効率的評価手法
要約 生育旺盛期の折損多発部位である生長帯では、物理的強度に品種間差異が認められ、時期や年次によらず一貫した傾向を示す。この物理的強度を梢頭部折損の抵抗性指標とすることで、従来より短期間で定量的な評...
要約 テンサイの光抽苔BLOND(Bolting by longer than natural daylength)系統「NK-420mm-O」と「NK-422mm-O」は,屋外では抽苔が発生しにくく、全日長条件下では無春化で開花できる。BLOND系統を利用することで採...
要約 サトウキビより出穂が早い日本で収集されたエリアンサスの出穂は、電照処理により遅延させることが可能である。株出し時期を遅らせた材料に処理を実施することで遅延効果が高まる。出穂を遅延させた穂は花粉...
日本で収集されたエリアンサスの遺伝学的特性の解明とSSRマーカーの開発
要約 日本で収集されたエリアンサスは、染色体数に違いはないものの、温帯地域(九州以北)で収集された遺伝資源のDNA含量は、沖縄を含む熱帯・亜熱帯地域で収集された遺伝資源のそれより有意に高い。これらの遺...
葉緑体ゲノム情報に基づくエリアンサス、ススキ、サトウキビの系統分化の解明
要約 エリアンサスおよびススキの葉緑体ゲノムサイズは、それぞれ141,210bpおよび141,416bpであり、イネ科植物に共通の76種類のタンパク質コード領域を含む。これらの塩基配列を用いた系統解析の結果は、サトウキ...
圃場で栽培するレタスにおいて、花成進行に伴って発現量が増加する花成関連遺伝子群LsFT、LsFVEL、LsFLDL、LsLDL
要約 花成制御における、花成経路統合遺伝子のレタスホモログLsFTおよび自律的花成経路遺伝子のレタスホモログLsFVEL、LsFLDL、LsLDLは、露地圃場で花芽形成が観察されたレタスの葉において、...
雄性不稔維持遺伝子型(rf1)を識別できるDNAマーカーを利用した効率的選抜法
要約 開発したDNAマーカー(s17-CAPS)は、テンサイの放任受粉集団では複対立遺伝子系で保持されている5種類のRf1座のアリルを識別でき、このうち4型は細胞質雄性不稔維持遺伝子型に典型的に認め...
カラムナータイプのリンゴを正確に選抜できるDNAマーカーの開発
要約 リンゴのカラムナー性の原因と考えられる挿入変異周辺のゲノム配列から設計した3種類のプライマーを用いたPCRにより、カラムナータイプのリンゴを正...
収量および果形の優れる単為結果性のナスF1品種「あのみのり2号」
要約 「あのみのり2号」は「あのみのり」と同等以上の高い単為結果性を有し、着果促進処理を行わなくても果実は正常に肥大する。さらに、「あのみのり」よりも収量性および果形が優れる。 キーワード ナス、単為...
近縁野生種由来の耐湿性を持つトウモロコシ新品種「那交907号」
要約 「那交907号」はトウモロコシの近縁野生種テオシント由来の耐湿性の関連形質"地表根形成能"を導入した親自殖系統「Na110」を種子親に持つ中生品種である。既存品種に比べて湿害が発生しやすい条件での生育が...
要約 イントロンもしくは単純反復配列周辺に設計したプライマー10組により増幅されるススキとオギそれぞれに種特異的なDNA 断片は、両種間の雑種を同定するためのDNAマーカーとして利用できる。 キーワード スス...
要約 形質転換体由来の蛍光タンパク質をマーカーとして用い、キク植物体の培養葉切片の癒合と癒合部分からの植物体再分化を介して、キク周縁キメラ植物を作出できる。 キーワード 周縁キメラ、キク、組織培養、蛍...
単純反復配列(SSR)マーカーに基づいたチャ遺伝資源コアコレクションの構築
要約 SSRマーカー23座の遺伝子型から推定したチャ遺伝資源の集団構造は3つのグループから構成される。また、遺伝子型を指標として構築したコアコレクションは、花器形態、一番茶新芽の化学成分等の表現型において...
甘露排出量を指標としたチャのチャノミドリヒメヨコバイ抵抗性評価法
要約 チャノミドリヒメヨコバイが排出する甘露の量を計測することでチャへの吸汁加害程度を評価できる。吸汁量と相関のある甘露排出量が少ない場合は、抗寄生性があると評価できる。 キーワード チャ、チャノミド...