外観健全な温州みかんの成熟果実はカンキツかいよう病の伝染源にならない
要約 カンキツかいよう病が発生した園地から収穫した温州みかん果実表面から病原細菌が分離されない。また、本細菌で汚染した果実をネーブルオレンジの樹上に設置しても発病しない。したがって、外観健全な温州...
CuMFT1プロモーターはカンキツの種子で高い遺伝子発現を誘導する
要約 ウンシュウミカン由来のFT/TFL1ファミリー遺伝子であるCuMFT1は、種子で高い発現を示す。この遺伝子の発現制御領域を単離し、レポーター遺伝子に結合してカンキツ類およびシロイヌナズナに導入すると種子...
高品質なウンシュウミカンを連年安定生産するための土壌と樹体の一体管理技術体系
要約 ウンシュウミカンの隔年結果を軽減し高品質果実を安定的に生産するための、マルドリ方式および弱せん定・後期重点摘果を中心とした土壌と樹体を一体的に管理する技術体系である。併せて利用できる樹体診断技...
要約 急傾斜ミカン園の最上段に、容量0.7トンの組立式天水槽を10aあたり4~8基設置することにより、梅雨期の降雨を天水槽上面から2.8~5.6トン集水できる。旱ばつ時には点滴チューブの利用により、慣行の手かん水作...
年末出荷可能な大果で種無しのカンキツ交雑品種「安芸まりん」の育成
要約
カンキツ新品種「安芸まりん」は、「清見」と「サザンレッド」を交配して育成した大果で種無しの食味良好な交雑品種であり、育成地では12月下旬が成熟期で年末に出荷できる。
キ...
ウンシュウミカン園におけるヘアリーベッチ草生による20%施肥量削減と有機物補給
要約
窒素固定を行うマメ科のヘアリーベッチ草生栽培を早生ウンシュウミカン成木園に3年間導入すると、収量と果実品質の低下を引き起こさずに20%の施肥量削減と園地への有機物の補給を...
「させぼ温州」の結実向上を目的としたジベレリンの実用的な使用時期
要約 結実向上のための「させぼ温州」の芽かきと併用したジベレリン散布は、満開2~7日後散布の効果が高い。ジベレリンの濃度は、25ppmで十分な効果が認められ、ジベレリンに尿素を混用散布しても単用散布と差は...
要約 珠心胚実生系極早生ウンシュウ「肥のあかり」は、開花期に自己摘心していない長めの新梢を芽かきすることで、生理落果が減少して着果率が向上し、収量が増加する。 キーワード 珠心胚実生系、極早生ウンシュ...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導時期には茎のCiFT 遺伝子発現が増大する
要約 ウンシュウミカンでは低温により花成が誘導されるが、これに対応して茎におけるCiFT 遺伝子のmRNA発現量が増大することから、低温による花成誘導にはCiFT 遺伝子の発現が重要である。 キーワード ウンシ...
要約 近年の気温上昇により、ウンシュウミカンでは開花期が早まって、収穫期にはクエン酸含量が少なくなる。早生、普通ウンシュウは甘味比が上昇するのに対して、極早生ウンシュウは秋季の高温により糖度が低くな...
温暖な天草地域における早生ウンシュウ「興津早生」の高品質果実生産
要約 温暖な天草地域の早生ウンシュウ「興津早生」に、シートマルチ栽培とエチクロゼート散布を組み合わせることにより果皮色は濃く、果実品質は良好となる。また、樹冠表層の果実を粗摘果時に除去することにより...
要約 極早生ウンシュウのシートマルチ栽培において、体積含水率を指標とする土壌水分管理モデルを作成し、TDR土壌水分計を用いて管理モデルに誘導することで糖度11度以上の高糖度果実が生産できる。 背景・ねらい...
極早生ウンシュウ「岩崎早生」の高品質果実生産のための水分ストレス誘導指標
要約 極早生ウンシュウ「岩崎早生」において、果実の日肥大量を8月上旬~9月中旬頃まで0.30~0.35mm程度に、葉巻程度を8月上旬から収穫時まで35~40%程度にすることで、葉の最大水ポテンシャル(LWP)は-0.8MPa以...
要約 「肥のみらい」は、普通ウンシュウ「白川」の変異系統を種子親に「はるみ」を花粉親として育成した珠心胚実生である。「白川」に比べ樹勢がやや弱く、結果性が良いため、収量は多く、果実の中玉果率は高い。...
要約 カンキツに含まれるフラボノイドは、品種および部位により種類や含量が異なる。また、可食部より果皮に多く含まれ、「カラ」ではナリルチンは維管束部分に最も多く、ヘスペリジンはアルベド(内果皮)、維管...
露地早生ウンシュウミカンの全量施肥用配合肥料による省力施肥法
要約 露地早生ウンシュウミカンに複数のシグモイド型被覆尿素と無機、有機肥料を配合した全量施肥用配合肥料を、11月上旬に全量1回施用すると、慣行施肥に比べ収量・品質を落とすことなく、年間窒素施用量が20%...
ウンシュウミカン強樹勢系統へのガンマ線照射によるわい性系統の獲得
要約 樹勢が強いS1152(「青島温州」珠心胚系統)にガンマ線を照射し、わい性傾向にあり果実品質は「青島温州」と同等である2系統を選抜する。わい性形質は接ぎ木二代目においても比較的安定している。 キーワ...
「ヒリュウ」台「青島温州」の主幹形整枝による軽労働・高品質化
要約 「ヒリュウ」台「青島温州」を主幹形に整枝し、マルチ栽培を組み合わせた新しい栽培システムでは、樹高が約2mに維持されるので収穫労力を省力・軽労働化でき、また、果皮色の紅が濃く、糖度が13度以上の果...
要約 ハウスミカンにおいて、高収量園ほど加温前のLAI(葉面積指数)が大きく、収量予測の指標となる。高収量園の特徴として、樹高が高いだけでなく、樹冠下部にも有効な結果層があり、受光態勢に優れることなど...
大粒温州ミカンジュース粕給与によるβ-クリプトキサンチンを多く含む鶏卵の生産
要約 産卵鶏に大粒の温州ミカンジュース粕を2%飼料添加することにより、産卵性と卵質を維持しながら、卵黄中にβ-クリプトキサンチンを2倍(約200μg/卵黄100g)含む鶏卵を生産でき、加熱による卵黄中β-クリプ...