カンキツ類のコルヒチン処理による単胚性四倍体の作出と三倍体育成への活用
要約 コルヒチン処理と茎頂接ぎ木法の併用により、カンキツ類の単胚性 四倍体を作出し、これを種子親とし二倍体を交配して得られる小粒の完全種子は、培養すると効率よく植物体に再生し、多くの三倍体が得られる...
カンキツにおけるDIG-AFLP法を利用した雌性不稔品種特異バンドの検出
要約 RAPD法より再現性が高く、シークエンサーやRIを必要とせず、より簡便なnon-RIシステムを利用したDIGーAFLP法の開発を行い、カンキツ「無核紀州ミカン」雌性不稔品種特異バンドの検出に利用する。 背景・ね...
要約 ポンカン果皮に局在するポリメトキシフラボン類は、インライン搾汁法及び圧搾法により果汁に移行する。同じく果皮抽出物での活性が高い12-リポキシゲナーゼ阻害成分の移行にはインライン搾汁法が、シクロオ...
要約 カンキツの選果場で稼働中の非破壊型選果機は、糖度の測定精度は高いが酸度については若干の問題がある。産地活性化のため、非破壊型選果機の特性を十分把握し、ばらつきの少ない果実販売と適正な栽培指導が...
要約 4倍体スダチに2倍体の花粉を交配して得られた交雑胚を培養し,フロ-サイトメーターを用いて3倍体を効率的に選別した。その中から無核で早生系統である「上板4号」を選抜した。「上板4号」は,有核の主...
ガンマ線を照射した「太田ポンカン」種子から獲得した珠心胚実生の果実品質の差異
要約 かんきつ「太田ポンカン」では、珠心胚実生の育成により減酸が早く、糖酸比の高い個体が得られ、種子にガンマ線を照射し、育成した珠心胚実生では、さらに減酸が早く、糖酸比の高い個体が得られる。鹿児島県...
エチクロゼートの散布による「川野なつだいだい」実生に対する樹勢抑制効果
要約 「川野なつだいだい」実生にエチクロゼートの散布を行うと、地上部では枝伸長が抑制され、地下部では細根伸長が抑制される。特に、細根の伸長は散布後10~14日程度はかなり抑制され、細根の活性も一時低下す...
要約 「かごしま早生」は極早生温州「徳森早生」の珠心胚実生である。樹勢は強く、樹姿はやや開張する。果形はやや腰高のへん球形で、果肉色は濃い。減酸が早く、糖度が高い。食味良好である。収穫適期は9月中旬...
施設栽培カンキツ「天草」の根域制御と透湿性シートマルチによる品質向上
要約 黒ボク土壌の施設内に栽植された「天草」は、根域を制御する高畝び高畝根域制限栽培に透湿性シートマルチを併用することで、適度な水分ストレスが付与され糖度が上昇するとともに着色が促進され品質が向上す...
要約 カンキツ「はるか」の収穫適期は、完全着色となり糖度が13度に達する2月中旬である。成熟果は果汁の糖含量が日向夏に比べて多く、ショ糖の割合が高く甘味が強い。有機酸はクエン酸の割合が低く、リンゴ酸の...
要約 カンキツ台木実生の主幹に別の台木の樹皮を皮接ぎすると、相対的に樹勢の弱い台木の樹皮を接いだ部分が太くなる。この現象を利用し、カンキツ台木の樹勢調節能を実生の段階で早期評価することが可能である。...
早熟で食味が良く食べやすいミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」
要約 ミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」は、「E- 647」に「宮川早生」を交雑して育成したミカンである。オレンジ様の風味があり良食味である。皮むきがし易く、じょうのう膜が薄く、種子が少なく食べやす...
無核性、良食味性及び機能性成分付与に有効なカンキツ中間母本候補「G-169」
要約 「G -169」は「キングマンダリン」と「無核紀州」の雑種である。果実は風味が良く良食味で、機能性成分に富む。また、健全花粉を持つが、雌性不稔で無核であるので、無核性、良食味性及び機能性成分高含有...
「黄金柑」より大きく、果皮の滑らかな、さわやか味のかんきつ新品種「湘南ゴールド」
要約 「湘南ゴールド」は「黄金柑」に「今村温州」を交配し、育成したもので、4月に成熟する晩生かんきつである。果実は「黄金柑」より大きく、果皮が滑らかで薄い。「黄金柑」と同様の香りを有し、さわやかでフ...
要約 カンキツ類の自家不和合性品種の開花直前の雌ずいには分子量 28kDa塩基性タンパク質が特異的に発現する。このタンパク質は自家和合性品種においては認められず、リンゴ、ナシの自家不和合性に関与するSタン...
カンキツ果汁中のカロテノイド集積の類型化とそのオレンジ・マンダリン群における遺伝
要約 果汁中のカロテノイドの集積の違いから、カンキツはβ-クリプトキサンチン集積型、ゼアキサンチン集積型、カロテノイド非集積型の3つの型に分けることができ、β-クリプトキサンチン集積型は高い確率で交雑後...
要約 カンキツ類からがん予防成分を多く含む次の品種を選び出した。β-クリプトキサンチンはウンシュウミカン、オーラプテンはイーチャンレモン、ノビレチンはキング、リモノイドはユーレカレモンが高含有品種、が...
要約 キメラを作る際、カンキツ実生胚軸の寄せ接ぎ部分を、果皮にしたい品種側を斜めに、他を水平にカットし、カット面をホルモン処理し、果皮にしたい品種側の接合部に近い、生育の遅い不定芽を選ぶことで極めて...
要約 カンキツかいよう病菌には、オオタチバナ、バンペイユ及びアンセイカンに対して病原力が異なる2つの系統が存在する。これらの系統はERIC配列をプライマーとしたrep-PCRにより識別することができる。 背景・...
要約 樹勢の弱い極早生温州ミカン「山川早生」の台木として「ポメロイ」を使用すると、従来の台木(カラタチ中葉系)を使用した場合に比べて果実品質が低下することなく 1樹当たりの収量が安定して多くなる。 背...