要約 水田への緩効性肥料の窒素施用量を慣行の速効性肥料より約3割減肥し、全量基肥や側条施肥により施用することで、収量を維持したまま、作付け期間中の水田からの窒素流出負荷を約3割削減できる。これにより、...
要約 含鉄副産物を土壌に施用すれば玄米の無機ヒ素濃度を抑制できる。ヒ素を吸収しにくくする節水栽培と組合せることで、さらに無機ヒ素濃度を低減できる。市販含鉄資材に代わり含鉄副産物を利用することで、低コ...
米ぬか施用による土壌の物理・化学性の変化がコナギの生育を抑制する
要約 土壌極表層の水中沈定容積とコナギの個体数には有意な負の相関が認められる。移植時に米ぬかを施用すると、移植後1ヶ月間の前半では土壌溶液の電気伝導度(EC)、後半では水中沈定容積の増大により、補完的に...
要約 北関東におけるエリアンサスの乾物収量は最も多収の系統・施肥量では4年目に41t/haに達する。窒素・リン酸・カリ各90kg/haの施肥量でも高い乾物生産性を示すが、乾物収量が多い系統や栽培条件では窒素及びカ...
関東地域のダイズ有機栽培には「フクユタカ」の7月上~中旬播種が適している
要約 関東地域におけるダイズ有機栽培には、中~晩生の品種が適している。「フクユタカ」は関東地域の一般的な標準播種期よりやや遅い7月上~中旬に播種することで、カメムシ等による吸汁害が軽減され、200kg/10a...
「イタリアンライグラス中間母本農3号」を利用した低硝酸新品種
要約 「イタリアンライグラス中間母本農3号」及びその後代系統を育種母材として育成したイタリアンライグラス新品種の硝酸態窒素濃度は、堆肥や窒素肥料を多量に施用する栽培条件において、市販品種で最も低いレ...
カリフラワーのスプラウトはビタミンCが多く受光量に伴い含量は向上する
要約 カリフラワーのスプラウトは、ブロッコリーなど他のスプラウトと比較してビタミンC含量が1.4倍以上多い。蛍光灯を用いた試験では、強い光を6日間連続で当てて栽培することでカリフラワースプラウトのビタミ...
要約 直交表実験とメタボロミクスによる分析を組み合わせることにより、資材施用にともなうコマツナ成分への複数の要因効果を同時に検証できる。コマツナ成分に対して、窒素吸収量、堆肥施用量、緩効性窒素施用量...
放射性セシウム含有堆肥施用に伴う飼料用トウモロコシへの放射性セシウム移行
要約 放射性セシウム(Cs)を3,800Bq/kg含む牛ふん堆肥を7t/10a施用し栽培した飼料用トウモロコシでは、放射性Cs濃度が3Bq/kg(水分80%換算)上昇した。このとき堆肥から作物への放射性Csの移行程度は土壌よりも低く...
代謝プロファイリングによる窒素施肥および有機物施用効果の評価
要約 作物体の糖・有機酸・アミノ酸の代謝プロファイリングにより、窒素および堆肥施用量の相違がダイコンの代謝成分に与える影響をそれぞれ解析できる。影響は窒素施用量でより強いが、堆肥施用量による影響も明...
要約 窒素付加堆肥の窒素肥効率は0.7で土壌中での窒素の溶出はナタネ油粕よりも速い。本堆肥を全面全層施用した野菜栽培では化学肥料主体の慣行施肥と同等の収量、品質が得られ、跡地土壌の交換性カリウム含量も...
重窒素自然存在比を用いたグライ低地土における根粒窒素固定量の測定法
要約 測定のつど、根粒非着生の試料と固定窒素のみで生育した試料を比較に用いることで、グライ低地土で栽培されたダイズ「エンレイ」においても、根粒窒素固定量の期間積算値を重窒素自然存在比により測定できる...
要約 歩行トラクタ用の条施肥機を開発した。ブロッコリーの夏播き冬どり栽培では、苗の直下10cmの位置に条施肥することにより、追肥作業を省略し、減肥をすることができる。 キーワード 条施肥、減肥、ブロッコリ...
シルバーポリマルチがタマネギ「ソニック」のケルセチン含量と生育に及ぼす影響
要約 タマネギ「ソニック」において、シルバーポリマルチによる被覆栽培でタマネギの機能性成分であるケルセチン含量が無マルチ栽培より高くなる。また、マルチを用いることで、堆肥のみの全量基肥栽培でも生育を...
要約 パン用小麦品種「ニシノカオリ」において、「25~30日タイプ」の被覆尿素50%配合の複合肥料を慣行施肥体系(開花期追肥施用)と窒素同量、基肥施用することにより、収量、子実タンパク質含有率は慣行と同程...
要約 年間窒素施肥量40kg/10aの少肥栽培条件において、収量・品質からみて「やぶきた」より優れる品種は、煎茶では「みえうえじま」、「さえみどり」、「さやまかおり」であり、かぶせ茶では「みえうえじま」、「...
多窒素栽培の飼料イネ収穫の適否は籾黄化率または葉色値で判定できる
要約 飼料イネの出穂からダイレクトカット収穫に適する水分含量65%に低下するまでの積算気温は、多窒素栽培による窒素吸収量の増加に従い高くなる。極端な多窒素栽培でも籾黄化率60%以上、あるいは止め葉葉色値...
だったんそば「北海T8号」の高ルチン子実生産のための安定栽培法
要約 普通そばとの比較により、だったんそばのタデキジラミ害、脱粒性、機能性成分ルチン含量の変動などの生育特性を明らかにし、子実重や品質が安定する栽培条件を設定した。 キーワード だったんそば、タデキジ...
要約 バレイショの有機栽培では、疫病抵抗性品種を用い、窒素無機化の速い有機質肥料を施肥標準量で施用することが収量、品質の安定化に最も適している。 キーワード バレイショ、有機栽培、疫病、抵抗性品種、有...
重窒素標識乳牛スラリーおよび堆肥の草地表面施用後3年間における窒素動態
要約 スラリーの窒素は速効的で、施用当年の地上部窒素吸収量に占めるふん尿由来窒素の割合が高く、草地表層に保持される窒素割合は少ない。対照的に堆肥の窒素は緩効的で、施用後の牧草はスラリーよりも多くの土...