融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時浅層土中播種栽培
要約 融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時播種栽培は、一般的な播種期より1ヶ月以上早く播種可能である。播種量を多くし、被覆尿素肥料を用いて基肥量を多くすることで、一般的な播種期より出穂...
間断灌漑技術(AWD)によるライフサイクル温室効果ガス削減効果
要約 ベトナムのメコンデルタにおける間断灌漑技術導入(AWD)農家は、収量を維持しつつ、播種量、窒素施肥量、リン酸肥料施用量を減らし、ライフサイクル温室効果ガス(LC-GHG)を削減させる。 キーワード 間断灌漑...
要約 含鉄副産物を土壌に施用すれば玄米の無機ヒ素濃度を抑制できる。ヒ素を吸収しにくくする節水栽培と組合せることで、さらに無機ヒ素濃度を低減できる。市販含鉄資材に代わり含鉄副産物を利用することで、低コ...
水稲作の省力化と高品質化の両立可能な圃場基盤の改良と生産管理技術
要約 圃場の緩傾斜による迅速な入排水、堆肥連年施用と深耕による地耐力及び根域環境の向上、高畦と深水管理、成苗移植により、大型機械体系で省力かつ品質の高い減農薬・減肥の水稲栽培が可能になり、水稲作中心...
車速連動ブロードキャスタの播種作業への適用による水稲乾田直播栽培の省力化
要約 車速連動ブロードキャスタを水稲乾田直播栽培での播種作業に適用できる。適正な作業幅は約8mであり、一般的なグレーンドリルによる播種作業に比べて所要時間を約1/3に短縮できる。表面散播での苗立ち率は砕...
FOEAS導入圃場で不耕起播種機を用いた低コストな水稲・小麦・大豆輪作体系
要約 FOEASを導入した大規模営農において、高能率な大型不耕起播種機の使用、事前の耕起・整地による水稲乾田直播、小麦の追肥重点施肥、大豆の不耕起播種等を用いた技術体系により、全算入生産費を慣行対比で稲...
要約 イタリアの稲作では平均的な43ha規模で費用合計が65円/kgである。大規模化以外に種子、肥料、農機具が日本国内より低価格なこと、高密度の直播栽培と管理法の省力化が低コスト化の要因である。また、現地で...
要約 農地排水の循環的水利用において重要な重金属である亜鉛は、水田湛水中では主に懸濁態として存在する。灌漑初期に湛水中の亜鉛濃度は短期的に著しく上昇するが、それ以外の期間では環境基準(0.03mg/L)を下回...
要約 [ポイント]
トマトの養液土耕栽培におけるリン酸無施肥がリン酸収支に及ぼす影響
要約 トルオーグリン酸60.5mg/100g乾土の灰色低地土を用いた養液土耕栽培では、リン酸無施肥の影響は茎葉のリン酸含量低下だけで、収量に影響はなく、土壌からのリン酸供給量で十分生育する。一方、慣行施肥での...
要約 生産性の総合評価指標である全要素生産性は、農業全体及び稲作において、時系列的に上昇している。この上昇に対し、農業経営規模拡大による規模の経済、大区画圃場のような農業基盤資本及び研究開発の蓄積に...
要約 水田冬期湛水の環境保全コストとしては、環境保全型稲作の除草コストが最も大きい。必要除草量に応じた除草コスト投入は収量安定要件となり、生産米の高価格販売と合わせ、水田冬期湛水の持続性に重要な要因...
要約 土壌中カドミウム濃度の低減、および生産段階における土壌中カドミウムの可食部への蓄積を抑制する技術に関する研究成果をとりまとめて提供します。 背景・ねらい 農作物中のカドミウム低減対策技術として、...
集水域における環境保全型稲作技術導入による流出負荷低減効果のモデル評価
要約 水稲栽培における施肥・水管理の改善による栄養塩類等の流出負荷低減効果を予測・評価する重回帰モデルを開発し、平準降雨年における水稲栽培技術別の原単位を設定することで、琵琶湖集水域における環境保全...
北陸地域のコシヒカリの不耕起V溝直播における適正な苗立本数と施肥窒素量
要約 北陸地域のコシヒカリの不耕起V溝直播栽培において10a当たり収量500kgで玄米タンパク含有率6.5%以下を安定して確保するためには10a当たり苗立本数は100~150本程度、施肥窒素量は6~8kgが適量である キ...
牛ふん堆肥を用いたアールスメロン栽培において土壌養分を集積させない養分管理のための圃場カルテ
要約 作付前土壌および牛ふん堆肥の加里含量から土壌診断基準値以下になるように堆肥施用量を決定し、堆肥、土壌の可給態窒素および無機態窒素から施肥窒素量を求める圃場カルテを用いる施肥は、同一圃場で牛ふん...
砂質土壌でのピーマン栽培における溶脱窒素量低減のためのかん水施肥法
要約 砂質土壌における施設ピーマン栽培において、点滴かん水チューブによるかん水同時施肥や肥効調節型肥料の利用により、収量を維持しながら施肥窒素量と溶脱窒素量を低減することができる。 キーワード 施肥、...
環境保全型稲作技術の面的な取り組みによる流出負荷低減効果の定量的評価
要約 化学肥料・化学合成農薬の使用削減と適正な水管理を組み合わせた環境保全型稲作技術の面的な取り組みにより、慣行栽培と同程度の収量・品質を確保しつつ、水稲作付期に安定した流出負荷低減効果が得られ、年...
要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
高温登熟条件下におけるコシヒカリ品質向上のための後期栄養維持施肥法
要約 リニア型被覆尿素を基肥の速効性肥料と配合して施用すると、出穂期以降も持続的に窒素が供給されるため、出穂期から成熟期にかけての葉色値の低下を抑制できる。高温登熟条件下では、慣行施肥に比べて白未熟...