ライムギとイタリアンライグラスにおける放射性セシウムのウェザリング半減期
要約 原発事故に由来する放射性セシウムが植物体表面に沈着したライムギとイタリアンライグラスのウェザリング半減期(Tw)は放射性セシウム濃度8.0日と14.1日、放射性セシウム量11.0日と23.1...
最適な遺伝子発現制御により収量を向上させた複合病害抵抗性イネの作製
要約 イネの転写因子「WRKY45」を遺伝子組換えによって強く働かせると、イネが複数の病害に対して抵抗性になったが、同時に収量が低下した。今回、WRKY45を適切な強さで働かせることにより、複数の病害に抵抗性を...
稲発酵粗飼料(稲WCS)を用いたバイオエタノールと家畜飼料の同時生産
要約 稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ:稲WCS)を作る過程を利用して、バイオエタノールを省力的かつ大量にロールベール内で生産する技術を開発しました。 背景・ねらい 資源循環型社会の構築のため、...
要約 非食用バイオマスを材料にして生産したバイオエタノール発酵液は、エタノールだけでなく、有機酸、糖などの有機成分を含み、これらの成分がエタノールと相乗的に作用して、農耕地土壌に還元消毒効果を示すこ...
要約 水田飼料作経営が、限られた労働力で経営の安定化を実現し、飼料増産を図るには、稲の飼料化のみでは限界があり、デントコーン等の導入が必要である。デントコーンの生産コストは飼料用稲の2分の1以下であり...
要約 ドイツでは小麦出荷の際、品質グループでの取引が行われているため、生産者は圃場条件等に適合する複数品種を作付けするなど、新品種の導入が容易な条件にある。その結果、日本に比べ品種交替が速く、収量性...
要約 飼料用サトウキビは熊毛地域および奄美地域ともに、5月および8月を収穫時期とする年2回収穫体系で栽培する。施肥量は製糖用サトウキビに準じるが、三要素ではカリウムの吸収量は施肥量を上回る。 キーワード...
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...
稲麦サイレージ二毛作は食用麦との二毛作に近い経済性が見込まれる
要約 麦ホールクロップサイレージは飼料としての評価が高く、稲麦サイレージ二毛作は 農地と収穫機の有効利用、作業競合の軽減等の合理性もある。その経済性は、現行の助成 制度では平均的条件で食用小麦をやや下...
要約 回腸末端アミノ酸消化率は、飼料用米「ふくひびき」はいずれのアミノ酸もトウモロコシと差が無いが、「モミロマン」は6つのアミノ酸でトウモロコシより低い。 キーワード 育成豚、回腸末端アミノ酸消化率、...
トウモロコシから飼料用玄米への代替は泌乳牛の尿中窒素排泄率を低下させる
要約 泌乳牛に蒸気圧ぺんトウモロコシの代替として蒸気圧ぺん飼料用玄米を給与すると、尿中への窒素排泄率は低下する。尿中へ排泄されなかった可消化窒素は、乳および体蓄積へ配分されるため、代替給与はタンパク...
要約 オオムギをホールクロップサイレージとして利用する場合、食用品種および育成系統は、飼料用の2品種の中間に出穂するため、食用品種、飼料用品種、育成系統を組合せることで作期分散を図ることができ、糊熟...
要約 飼料用トウモロコシF1品種の根腐病抵抗性は、絹糸抽出期のトウモロコシ株元に菌培養した爪楊枝を接種することで安定的に評価できる。接種部直上の稈断面を0~4で評点し、評点2以上発病個体率の逆...
要約 TMR中の穀実混合割合を3割とすれば、飼料用玄米は輸入トウモロコシの代替として泌乳牛に給与できる。 キーワード 乳牛飼養、飼料用米、乳生産、泌乳最盛期、発酵TMR 背景・ねらい 飼料用玄米は可消化エネル...
飼料用稲麦二毛作体系によるホールクロップサイレージの生産技術
要約 水田を活用したダイレクト収穫による飼料用稲麦二毛作体系において、地域に適した品種を用い、乳苗移植栽培や堆肥と液肥を活用した栽培技術、作業競合回避技術等の導入により、年間実乾物収量で1.8t~2.0t/1...
二毛作トウモロコシの耕うん畝立て播種に適した作業工程とその湿害軽減効果
要約 二毛作トウモロコシの湿害軽減のために耕うん畝立て播種を行う場合、事前耕うんを行わず、冬作収穫後に直接畝立て播種を行う作業工程が適する。圃場が過湿となる期間が長いほど、畝立て播種による増収効果が...
晩植したWCS用飼料イネ品種におけるイチモンジセセリ幼虫の発生と被害
要約 晩植した飼料イネ品種におけるイチモンジセセリ幼虫の発生は、8月中旬には「たちはやて」や「ホシアオバ」で多くなるが、乾物重の有意な差は認められない。 キーワード 飼料イネ、二毛作、イチモンジセセリ(...
「ふくひびき」利用による飼料用イネ地上部放射性セシウム濃度の低減効果
要約 飼料用イネ地上部の放射性セシウム濃度には品種間差がある。水田条件によって品種間差が判然としない場合もあるが、5水田の平均で「ふくひびき」はインド型品種「ハバタキ」より45%低く、放射性Cs濃度が低い...
衛星リモートセンシング技術を用いて米国トウモロコシ単位収量を広域把握する
要約 高頻度観測衛星センサ(MODIS)によって観測された植生指数(WDRVI)のトウモロコシ絹糸抽出期7~10日前の値が単位面積あたりの子実収量と高い相関関係を示すことを発見し、アメリカコーンベルトのトウモロコシ...
要約 エンバクの冬枯れ被害は、従来考えられてきた播き遅れの場合だけではなく、早播きにより秋期に過生育する場合にも生じる。そこで関東北部を対象とし、適期播種と冬枯れに強い耐性品種の活用を推奨する「冬枯...