要約 桑育成系統「本74-01」に「みなみさかり」を交雑し、密植向き桑系統「本91-01」を選出した。本系統は夏切・春切いずれでも枝条伸長が良好で揃いも良く、直立性であることから、密植栽培による機械収穫に適す...
「琉球多蚕繭」を用いた「鷹山絹」用新蚕品種の省力的な5齢条桑育・一斉上蔟法
要約 ブランドシルクである「鷹山絹」の素材となる琉球多蚕繭は原蚕種であるが、5齢を条桑育で飼育し、一斉上蔟を行うことにより、収繭量は増加し、作業能率は40%程度に省力化できる。 背景・ねらい 養蚕農家の経...
要約 本交雑種は、在来日本種「小石丸」と群馬県蚕業試験場育成の中国種「二・一」との、日中3元交雑種である。5齢日数は約6日と短く、虫質強健である。単繭重は1.7g内外、生糸量歩合は16%内外で、節が少なく、繊...
群馬ブランド蚕品種「ぐんま×200」の3眠化による極細繊度繭糸生産
要約 3眠化剤のイミダゾール系化合物(SSP-11)を利用して、群馬ブランド蚕品種「ぐんま×200」を3眠化し、極細繊度繭糸生産に適合する高品質優良繭生産の飼育体系を確立した。 背景・ねらい 高品質化や特色ある繭...
要約 4眠性の蚕に3眠化剤を添食すると高い確率で3眠蚕が得られ、細繊度繭糸を生産することができる。ただし、3眠化剤の添食と蚕品種及び飼料との組合せによっては化蛹歩合が著しく低下することがあり、これらの選...
要約 中山間地域の機械収穫に適応する桑品種は、はやてさかり、みつみなみである。これらの品種は畦間1.2mの機械収穫桑園(桑苗横伏法)とし、春蚕期は基部伐採用簡易条桑刈取機、夏秋蚕期は中間伐採型条桑刈取機...
背景・ねらい 蚕は、飼育環境(温湿度、光、有害物質等)に敏感に反応する。一方、永年の研究蓄積により、孵化や飼育をコントロールして希望する発育階程の蚕を随時供給する技術が確立されており、さらに最近では...
要約 乗用バインダ型条桑収穫機を利用して大規模多回育養蚕に対応する高能率桑収穫技術を確立した。本機を効率的に活用するため条桑運搬用のコンテナや生育制御技術を開発し、適応桑品種を選定した。また、各種乗...
要約 大規模超多回育養蚕に対応できる桑収穫技術体系を確立した。桑の収穫は切断条桑収穫機で行い、収穫体系は2年3回輪収形式を主体とし、全蚕期基部伐採する。これにより、条桑の刈取から運搬車への積込みまでの...
要約 「しんいちのせ」ほか6桑品種・系統の雄花穂を細断・培養し、形成されたシュートを鉢上げ後増殖して、交雑育種における系統選抜試験に準じて特性調査を行った。その結果、生育旺盛で多収性が期待できるなど...
要約 春蚕用の普通蚕品種「ぐんま×200」を改良し、通年用蚕品種として育成した。この蚕品種は、日中一代交雑二化性の白繭種で稚蚕人工飼料育および桑葉育ともに眠起はよく揃い、虫質は強健で、飼育取扱いが容易で...
要約 全齢人工飼料育に対応した省スペース、省労力型の人工飼料用壮蚕飼育装置および本飼育装置に対応した汎用型の自動給餌装置を開発した。 背景・ねらい 桑を含まない低コスト人工飼料の開発とそれを良く食べる...
要約 [要約]春蚕用の広食性蚕品種「ひたちさんし」を民間との共同研究により育成した。本品種は強健で収繭量が多い多収性品種である。また、生糸量歩合、解じょ率、小節、練減率などの繭糸質が優良であり、高品...
要約 「一ノ瀬」に桑育成系統「本65-87」及び「No.3001」を交雑し、桑系統「本88-35」及び「本88-48」を選出した。いずれも多収性を有するが、やや展開する姿勢を示すことから、普通植栽培に適するものと考えられ...
要約 春用広食性蚕品種「春嶺×鐘月8号」は、民間との共同研究によって育成された。本種は日中四元交雑種の二化性白繭種で、1齢~4齢低コスト人工飼料育に適するとともに、作柄が安定し生糸量歩合が高い特徴を有す...
要約 優性の抵抗性遺伝子Nid-1を導入して育成した春蚕用普通蚕品種の「大成」は、カイコ濃核病ウイルス1型に対し完全な抵抗性を示す。本品種は白繭系二化性日中一代交雑種であり、良質繭の高い生産性と優良な繭糸...
要約 桑種茎直播法に適応する品種を活着率から系統別に比較すると、ヤマグワ系統で勝れ、次いでカラヤマグワ系統およびロソウ系統の順となった。しかし品種別ではヤマグワ系統であっても、品種により活着の良否が...
要約 難発根性桑品種であるあおばねずみの人工種子作成を試みたところ、内封物である不定芽の誘導では、冬芽の採取時期、培地条件、培養期間が、さらに、カプセルに包埋するホルモン濃度や包埋条件などが明らかと...
要約 密植桑園の連年夏切収穫法は、従来の一春・一夏輪収法と同程度の収穫量が得られ、春蚕期の収穫枝条の細径化も図られる。 背景・ねらい 北部地域における密植桑園の春蚕収穫枝は、前年の春切りした越年枝条を...
要約 岩手県北部沿岸地域の桑園で「やませ」気象年に多発しているクワ枝条の基部折損倒伏症はクワ枝軟腐病の1症状と診断され、Erwinia carotovora subsp. carotovoraを病原と認める。発生機作および当面の防除対...