要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
カンキツの健康機能性成分β-クリプトキサンチンを高含有化する遺伝子セット
要約 カンキツ果実に蓄積されるβ-クリプトキサンチンはカロテノイド代謝系の中間に位置しており、高含有品種・系統では上流のフィトエンシンテース遺伝子座に対立遺伝子PSY-aが、下流のゼアキサンチンエポキシダ...
フルクタン含量に注目したオオムギの越冬性に関わるDNAマーカー
要約 オオムギの越冬前の茎葉におけるフルクタン含量と越冬性には高い正の相関がある。フルクタン含量が高い品種・系統に共通するフルクタン関連酵素遺伝子群の遺伝子型を判別するDNAマーカーを用いて、越冬性が...
ほうれんそうに含まれるルテイン定量法と日本農林規格(JAS)化
要約 生鮮・冷凍ほうれんそうについて、汎用性の高い高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により、再現性の高いデータを取得する。ほうれんそうは、ルテインとその異性体やクロロフィル等を含むが、本法はルテイン...
総ポリフェノール量が多く、抗酸化活性が高いイチゴ品種「ぽりっちご」(旧系統名:久留米66号)
要約 「ぽりっちご」(旧系統名:久留米66号)は、抗酸化活性が高い既存品種「おいCベリー」より総ポリフェノール量が多く、40%程度高い抗酸化活性を有する。商品果率が高く、収量や食味は「とちおとめ」と同程度で...
LC-MS/MSを用いた大豆タンパク質β-コングリシニンα、α ?およびβサブユニットの定量法
要約 液体クロマトグラフタンデム質量分析装置(LC-MS/MS)と安定同位体標識内部標準ペプチドを用いることで、大豆の機能性タンパク質β-コングリシニンを構成するα、α ?およびβサブユニット...
要約 ルテインを機能性関与成分とする宮城県産寒締め栽培ホウレンソウ(商品名)「野菜でルテイン ちぢみほうれんそう」について、「光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)の色素を増加させる」ことを...
要約 リンゴ由来プロシアニジンの「体脂肪を低減する」機能が研究レビューで示され、機能性成分含量のばらつきや安定性を明らかにすることにより、リンゴの機能表示食品の届出が可能になる。 キーワード リンゴ、...
大麦の複数の機能性成分を増加させるADP-グルコーストランスポーター遺伝子
要約 大麦のADP-グルコーストランスポーターをコードするlys5遺伝子の変異遺伝子型は、β-グルカンに加えて難消化性デンプン、フルクタン、γ-アミノ酪酸、アラビノキシラン...
高リジン変異の導入による大麦穀粒のGABA及び遊離アミノ酸含量の増加
要約 大麦に高リジン変異を交配により導入すると、穀粒のGABA及び遊離アミノ酸含量が増加するため、高リジン変異導入麦は育種素材や食品素材として活用できる。 キーワード 大麦、高リジン変異、GABA、アミノ酸、...
β-グルカンを多く含む大麦粉用二条裸麦品種「ビューファイバー」と「ワキシーファイバー」
要約 両品種はlys5.hを有し、「ユメサキボシ」より整粒重が低く穀粒がしわ粒で外観品質が劣るが、食物繊維のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含む。これらの大麦粉を利用してうるち性の「ビューファ...
要約 「はねうまもち」は寒冷地優良品種「ファイバースノウ」の「もち性」突然変異品種であり、麦飯の食感が優れるほか、健康機能性成分β-グルカン含量が原品種の1.4倍多い。栽培特性は「ファイバースノウ」...
要約 ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を...
ソバから新たに単離した高付加価値ソバ品種育成のためのフラボノイド合成関連遺伝子
要約 ソバから新たに単離した複数の遺伝子はフラボノイド合成制御系で働く。これらの遺伝子を標的にした遺伝子型選抜等を実施することにより、高機能性や難褐変性等の高付加価値ソバ品種の効率的育成が可能となる...
要約 緑色蛍光シルクを作る遺伝子組換えカイコについて、第一種使用規程の承認を得て、遺伝子組換えカイコとして世界で初めて養蚕農家での実用的な飼育を可能にすることにより、新たな価値を有する蚕業創出に先鞭...
要約 枕系56-01は機能性成分であるG-ストリクチニンおよびテオガリンを高含有するチャ系統である。これら成分は新芽の心や第一葉など葉齢が若い部位に多く含まれる。 キーワード 緑茶品種、枕系56-01、機能性成分...
国内主要産地のウンシュウミカン中β-クリプトキサンチン含有量と糖度との関係
要約 国内主要産地におけるウンシュウミカン中のβ-クリプトキサンチン含有量は、極早生品種よりも収穫時期が遅い早生や中生・晩生品種で有意に高く、糖度とβ-クリプトキサンチン含有量には多くの産地・...
要約 「くすもち二条」は暖地・温暖地の平坦地に適応する皮性のもち性二条大麦である。「ニシノホシ」と比較して、出穂期は同等で、成熟期は2日程度早い。短稈で穂が長く、穂数および整粒歩合は同等だが整粒重は...
農産物の消費者ニーズ把握のための消費者行動データ収集・分析方法
要約 研究機関等による地域特産農産物を用いた食品開発において消費者ニーズを把握する際には、開発の段階に即して家庭での食行動記録調査や個別面接調査、会場テスト、店舗での視点計測等を組み合わせて実施する...
ウンシュウミカンの親がキシュウミカンとクネンボであることをDNAマーカーで推定
要約 206種類のSNPマーカーを用いたカンキツ67品種系統のDNA鑑定により、ウンシュウミカンの種子親がキシュウミカン、花粉親がクネンボと推定される。