茎葉多収型イネWCS用品種「たちはやて」は飼料用稲麦二毛作体系に適する
要約 飼料用稲麦二毛作体系にイネWCS向け茎葉多収型早生品種「たちはやて」を導入すると、オオムギWCS収穫後の6月中旬に移植しても、9月中旬に黄熟期収穫が可能で、出穂期が近い穂重型品種と同等の乾物収量、TDN...
白葉枯病菌感染後のオーキシン蓄積の抑制および白葉枯病抵抗性の向上に関与するOsSAUR51遺伝子
要約 白葉枯病圃場抵抗性が低下した突然変異イネ系統XC20で同定したOsSAUR51は、白葉枯病感染後のオーキシン蓄積の抑制を介して白葉枯病斑の伸長を抑制する白葉枯病抵抗性遺伝子である。 キーワード 稲...
要約 「ふわりもち」は、収量性が高く、耐倒伏性や耐病性に優れ、耐倒伏性が"やや強"のイネ品種である。餅の硬化性が低く、和菓子への加工適性が高い。寒冷地南部では晩生に分類され、主力品種「コシヒカリ」との...
要約 「つきあかり」は、極めて食味が優れる水稲粳品種である。収量性に優れ、炊飯米の外観が良いため、弁当等の用途への利用が期待される。寒冷地南部では早生に分類され、中生の主力品種「コシヒカリ」との作期...
大豆の出芽期における冠水による障害をナノ酸化アルミニウムが軽減する
要約 大豆の出芽期における冠水ストレスによる生育遅延は、ナノ酸化アルミニウム添加により軽減される。その軽減効果には、エネルギー代謝系や細胞死の抑制が関与している。 キーワード 大豆、出芽期、湿害、プロ...
要約 「ほしみのり」は温暖地東部における熟期が早生のうるち米品種である。「コシヒカリ」並の良食味で、収量および玄米品質は「コシヒカリ」より優る。縞葉枯病抵抗性を有し、稲麦二毛作地帯等で普及が期待され...
要約 ブドウべと病抵抗性の評価にあたり、発病葉に形成された分生子数を正確に計測するためには、分生子懸濁液に界面活性剤を添加して実験器具への分生子の付着を妨げることにより誤差を抑制する。 キーワード ブ...
要約 ニホンナシの収穫期マーカーPPACS2とBGA35は、実生集団において実用的な効果を示すことから育種実生の早期選抜に利用できる。これらのマーカーの間に交互作用が認められないため、効果を集積することが可能...
要約 小麦「せときらら」は、製パン性に優れ、多収である。日本めん用小麦品種「ふくほのか」に製パン性が向上する高分子量グルテニン遺伝子Glu-D1d、低分子量グルテニン遺伝子Glu-B3h、硬質性...
マシン油乳剤散布による発病助長を利用したチャ赤焼病強度抵抗性検定法
要約 圃場のチャ樹にマシン油97%乳剤50倍を樹冠面に散布し、その1~2日後に赤焼病細菌を接種して、発病を調査する。マシン油乳剤散布後の接種でも、発病葉数が30枚/m2以下の場合は強度抵抗性である。 ...
要約 国内の主要な品種・系統には病斑がまったく生じない完全な抵抗性を示す遺伝資源は見いだされないが、量的抵抗性を示す品種は、欧米雑種だけでなく欧州ブドウ品種にも存在する。 キーワード ブドウ黒とう病、...
要約 ナスの全ゲノムを解読して得られた8.33億塩基のDNA配列は42,035個の遺伝子を含み、そのうち7,614個はナスに特徴的である。これらの配列や連鎖地図上の位置などの詳細情報をデータベースとして公開している。...
エンドファイト由来のロリンアルカロイドはアカスジカスミカメの生存率を低下させる
要約 Epichloë属の共生糸状菌(エンドファイト)が宿主植物中に産生するロリンアルカロイド(N-フォルミルロリン)は、斑点米カメムシ類の代表種で近年発生・優占地域が急増しているアカスジ...
CAPSマーカーおよびSNPマーカーで構築されるカンキツの標準連鎖地図
要約 本連鎖地図は、カンキツの発現遺伝子の塩基配列をもとに開発したCAPSとSNPなどのDNAマーカーによって構成される。各マーカーの配列などの遺伝子情報によりクレメンティンのゲノムシーケンスと比較でき、カン...
要約 「璃の香」は、露地栽培でかいよう病の発生が少なく、豊産性のレモン新品種である。大果で、果肉歩合が高く、無核果生産も可能で、加工用カンキツとして利用が期待できる。 キーワード レモン、新品種、かい...
黒斑病・黒星病複合抵抗性を持つ良食味のニホンナシ新品種「ほしあかり」
要約 「ほしあかり」は、黒斑病と黒星病に対して複合抵抗性を持つ、やや早生で良食味のニホンナシ新品種である。殺菌剤無散布圃場での栽培でも両病害の発生は認められず、減農薬栽培や黒星病の多発する年次・地域...
要約 「はつまる」は、7月下旬から収穫可能な極早生で、果肉が軟らかく食味良好なニホンナシ新品種である。「幸水」より20日程度早く収穫開始が可能で、ニホンナシで有利販売が可能な盆前の収穫が、関東以北の露...
要約 ごま「にしきまる」はセサミンとセサモリン含量が高い金ごま系統で、「真瀬金」より分枝が多く、収量がやや多い。 キーワード 金ごま、セサミン、セサモリン 背景・ねらい ゴマ(Sesamum indicum L....
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...
「タカナリ」の脱粒性を改善した中生の多収性水稲新品種「オオナリ」
要約 「オオナリ」は多収性品種「タカナリ」の突然変異系統で、温暖地東部では熟期が"中生の早"に属する粳種である。原品種「タカナリ」に比べて脱粒性が改良されているため、収穫時の収量損失が少なく、粗玄米収...