要約 全国の水田について土壌、気象および栽培管理のデータベースを作成し、数理モデル DNDC-Rice で計算を行い、水田の排水条件や気象の影響も反映した温室効果ガスのメタン排出量を詳細に推定しました。 背景・...
園地でウンシュウミカン葉の水ポテンシャルを推定する携帯型の測定装置
要約 ウンシュウミカンを対象に、樹体に着生状態の葉のヤング率を非破壊で計測し、このヤング率から水ストレスの指標に用いられる水ポテンシャルを園地で迅速かつ簡易に推定できる携帯型の測定装置である。 キー...
農業用ダムにおける非灌漑期の安定した小水力発電のための調整型水管理手法
要約 通年継続した発電を行い発電効率の向上を図るため、後続の灌漑期に向けた貯水量の回復に留意しつつ、非灌漑期に一定の放流量を確保する水管理手法である。従来型水管理による完全従属発電と比べて、設備利用...
パイプラインの安全を確保する保守管理が容易な水理性能照査ソフトウェア
要約 農業用パイプライン施設の水理学的安全性を照査して、計画的な保全管理に資することを目的としたソフトウェアである。本ソフトウェアは、技術者による水撃圧の数値解析プログラムコードの保守管理と施設諸元...
要約 地下水位制御システムを導入した一筆水田の水稲栽培時用水量は100~400mm程度の節水となり、水田群の用水量も同様の傾向になる。また、大豆栽培時は118~222mmの地下灌漑用水量が新たに発生するが、同一地区...
要約 淡色黒ボク土において、地下30cmに埋設した遮水シート溝式地下灌漑システムを用いて給水すると、給水管直上から水平距離50cmまでは速やかに水が移動し、75cm地点でもレタスの生育に十分な土壌水分を維持でき...
中山間地域における大規模水田作経営の課題と放牧導入効果の試算
要約 中山間地域の経営面積30haを超す水田作経営では、水稲作中心の規模拡大に伴い、長期にわたる長時間労働と畦畔等の管理作業が負担となっている。畜産経営と連携した放牧導入により、労働時間を増やすことなく...
要約 イタリアの稲作では平均的な43ha規模で費用合計が65円/kgである。大規模化以外に種子、肥料、農機具が日本国内より低価格なこと、高密度の直播栽培と管理法の省力化が低コスト化の要因である。また、現地で...
要約 無機系表面被覆工の摩耗進行を定量かつ簡易に測定する。レーザ距離測定により摩耗深さを±0.1mm精度にて測定できる。測定時間は1測点当たり約3分と迅速である。全国に設置が進む試験水路での継続的な...
地中無線通信型埋設計器の長期計測における制限因子とその対策法
要約 低周波電磁波を用いた地中無線通信型埋設計器を開発し、実際のフィルダムで長期検証を実施した。長期間の計測を行う上で、電池の経年劣化に伴う通信時の電圧降下が制限因子となり、通信障害が発生する。その...
環境同位体を用いた閉鎖性湖沼の蒸発及び地下水流出割合の推定法
要約 環境同位体を指標として用いることで、地下水流入がない閉鎖性湖沼における降水供給に対する蒸発と地下水流出の割合を推定する手法である。水面面積・水深といった湖沼形状により異なる湖沼ごとの蒸発の影響...
要約 水稲根の鉄プラークは、還元状態の土壌では吸収バリアとしてあまり機能していませんが、落水状態では鉄プラークの周りほど酸化的になりやすく、根の近傍でヒ素の不溶化を促進していました。 背景・ねらい 農...
要約 農地排水の循環的水利用において重要な重金属である亜鉛は、水田湛水中では主に懸濁態として存在する。灌漑初期に湛水中の亜鉛濃度は短期的に著しく上昇するが、それ以外の期間では環境基準(0.03mg/L)を下回...
要約 農業用水路の計画・更新において、送配水システム内の経済的・効率的な水利用が可能となるよう、数値水理解析と最適化手法によって末端灌漑施設の需要変動に合わせて調整施設の位置や容量、およびポンプ特性...
農業用揚排水機場の管理記録に基づくリスク低減に向けた検討手法
要約 土地改良区等の施設管理者が蓄積する管理記録をもとに、フォルト・ツリーを用いて揚排水機場の突発事故発生のリスク低減に向けた対応策を検討する手法である。本手法により劣化兆候等の記録を蓄積することで...
要約 高機能型農地整備技術の一つであるFOEASの導入地区では、地下水位制御機能が高く評価され、水田の汎用化が進んでいる。今後、FOEASが有効に活用されるためには、農業水利施設の維持管理など、ソフト面の課題...
要約 地震による農業水利施設群の損失額を算定する手法である。リスクを金額換算することで、地域住民に施設の地震リスクの大きさを分かりやすく提示する。また、リスクの大きな施設から優先的に耐震対策を行うな...
要約 農業水路に転落したカエル類の脱出対策として開発した、トレーニング施設の「肋木(ろくぼく)」に似た張り糸と簗(やな)を組み合わせた脱出工は、効果的にカエル類を脱出させることができる。この工法は既設水...
要約 圃場整備事業の実施地区では、未実施地区に比べて農業経営の多角化に向けた取組がより多くなされている。圃場整備事業により農業生産基盤の条件を整えることは、農業経営の改善機会を提供して、多角化への推...
要約 水路の環境保全に向けて、在来ドジョウに対する外来カラドジョウの個体数の比に基づき、外来生物の侵入実態を評価する手法である。体形から見分け難い両ドジョウの種決定には簡易な判別式を利用でき、広報用...