ダイズ「エンレイ」の梅雨期の湿害による減収程度は葉色により予測できる
要約 ダイズは湿害を受けると葉色と光合成速度が低下して、栄養生長量が不足するために減収する。梅雨期において畝間に湛水してから10日前後のSPAD値と子実重との間には正の相関関係が認められ、この時期のSPAD値...
重窒素自然存在比を用いたグライ低地土における根粒窒素固定量の測定法
要約 測定のつど、根粒非着生の試料と固定窒素のみで生育した試料を比較に用いることで、グライ低地土で栽培されたダイズ「エンレイ」においても、根粒窒素固定量の期間積算値を重窒素自然存在比により測定できる...
東北地域での低アミロース水稲品種の適作期を示す白米アミロース含有率推定法
要約 東北地域での低アミロース水稲品種において、DVR法による出穂予測と、登熟気温と白米アミロース含有率との回帰式により白米アミロース含有率が推定できる。玄米の白濁が少ない目標含有率を10~15%とすれば高...
出芽期に冠水処理を行った大豆の根の伸長程度には品種間変異が存在する
要約 出芽期に冠水処理を行った大豆の根の伸長程度には品種間変異が存在し、冠水により根の伸長が抑制される品種は有機酸等の相対代謝産物量が高い。 キーワード 大豆、出芽、湿害、冠水処理、代謝産物 背景・ね...
オランダの施設トマト品種の多収化の要因は光利用効率向上である
要約 オランダの施設トマト品種の多収化は、光利用効率の向上に基づく植物体の総乾物生産の増加による。また、光利用効率の向上は、個葉光合成速度の増加および群落吸光係数の低下による。日本品種の光利用効率は...
大豆不耕起栽培導入先進地における播種履歴と収量データを用いた収量性評価と減収危険性の判定
要約 不耕起播種が大規模に導入された大豆産地での5年間の収量データには、不耕起播種と慣行播種で大きな差異は認められない。不耕起条件では湿・病害による枯死株発生が大きな減収要因であるが、減収が生じ易い...
いもの形状や貯蔵性が優れる焼酎用カンショ新品種「サツママサリ」
要約 カンショ「サツママサリ」は「コガネセンガン」に比べ、いもの外観と貯蔵性が優れ、原料当たりの純アルコール収得量が高い。焼酎は甘くフルーティな香りとすっきりした味が特徴である。サツマイモネコブセン...
要約 窒素付加堆肥の窒素肥効率は0.7で土壌中での窒素の溶出はナタネ油粕よりも速い。本堆肥を全面全層施用した野菜栽培では化学肥料主体の慣行施肥と同等の収量、品質が得られ、跡地土壌の交換性カリウム含量も...
要約 遺伝的に飛翔能力を欠くナミテントウは、飛翔能力を持つナミテントウよりも露地栽培圃場内に長く定着し、ワタアブラムシの増殖を抑制する。 キーワード ナミテントウ、飛翔不能化、露地 背景・ねらい アブラ...
ホウレンソウのアスコルビン酸含量は収穫前日の日射量により変動する
要約 ホウレンソウの生体重当たりアスコルビン酸含量は、収穫前日の日射量の影響を強く受け、1日ごとに変動している。その主な変動要因は、乾物重当たりアスコルビン酸含量の増減である。 キーワード ホウレンソ...
要約 シコクビエの湛水栽培では、畑栽培よりも稈長や分げつ数が小さくなるが、倒伏や穂いもちの発生が少なく、子実重の年次変動が小さい。また、栽植密度や窒素施肥量を増やすことにより、子実重を増加させること...
十勝産ながいもの早期つる切りによる品質低下実証と春掘凍害軽減対策
要約 ながいもの貯蔵中のとろろの物理性や内部品質は、早期つる切りにより低下するため、黄変期以降のつる切りが望ましい。春掘りながいもでは茎葉やネット・マルチ残渣被覆により土壌凍結を軽減でき、土壌凍結が...
要約 定植1年目の収量、品質から判断すると、「フォルタレザ」、「ビジョン」、「プリマドンナ」が有望品種である。 キーワード アルストロメリア、品種比較 背景・ねらい アルストロメリアの切り花生産で安定し...
要約 イネは水の輸送に関わる膜タンパク質アクアポリンの遺伝子を33種類持つ。このうち3種類が主に葉身で、6種類が主に根でそれぞれ発現し、10種類は葉身と根の両方で発現している。残りの14種類は葉身と根にお...
多収で紫肉色の安定した加工用カンショ新品種候補系統「沖育96-1-15」
要約 「沖育96-1-15」は、いもの変形が少なく外観の良い多収系統である。紫肉色が濃く均一で安定しているため、加熱後の発色が良く加工用に適している。 キーワード サツマイモ、紫肉色、沖育96-1-15、多収、加工...
シルバーポリマルチがタマネギ「ソニック」のケルセチン含量と生育に及ぼす影響
要約 タマネギ「ソニック」において、シルバーポリマルチによる被覆栽培でタマネギの機能性成分であるケルセチン含量が無マルチ栽培より高くなる。また、マルチを用いることで、堆肥のみの全量基肥栽培でも生育を...
製粉性と製めん適性の優れる日本めん用硬質小麦新品種「ふくはるか」
要約 小麦「ふくはるか」は温暖地・暖地に適する早生・短稈の硬質小麦で、小麦粉の粒度が大きいため製粉しやすく、また製粉歩留も高い。やや低アミロースで、生地物性が適度に強く、粉の色が明るく黄色みを帯びて...
要約 歩行トラクタ用の条施肥機を開発した。ブロッコリーの夏播き冬どり栽培では、苗の直下10cmの位置に条施肥することにより、追肥作業を省略し、減肥をすることができる。 キーワード 条施肥、減肥、ブロッコリ...
要約 「トマト桔梗交44号」はリコペン含量、糖度が安定して高く、色調にも優れる。また大果で、心止まり性およびジョイントレス果柄を有し、高品質ジュース用原料生産のための無支柱栽培に適する。 キーワード ト...
イチゴ「さちのか」が10月から中休みなく収穫可能な夜冷短日処理法
要約
イチゴ「さちのか」を、7月上旬から一次腋花房が花芽分化するまで夜冷短日処理した苗を9月上中旬に定植すると、10月から中休みなく収穫が可能で、頂果房果実は大きくなり、収量は...