要約 日日射量と日平均気温、栽植密度を入力条件として推定する寒候期キャベツの結球重増加モデルは、結球開始期時点での推定で相対誤差約16%、収穫約40日前の実測結球重入力で相対誤差約9%の適合度で結球部生体...
要約 北関東におけるエリアンサスの乾物収量は最も多収の系統・施肥量では4年目に41t/haに達する。窒素・リン酸・カリ各90kg/haの施肥量でも高い乾物生産性を示すが、乾物収量が多い系統や栽培条件では窒素及びカ...
ジャガイモの複葉抽出物による土壌中のそうか病菌の影響評価方法
要約 ジャガイモそうか病汚染圃場及び健全圃場で栽培したジャガイモの複葉抽出物をNMRによるメタボローム解析で比較すると、汚染圃場でクエン酸とギ酸の量比が顕著に低いことが認められる。2種の有機酸の量比から...
たちすずかWCS給与による適度な脂肪交雑で良質な肉生産のための肉用牛肥育
要約 WCS調製した高糖分飼料イネ「たちすずか」を黒毛和種去勢牛に対して濃厚飼料から代替給与することで、肉質3等級程度の牛肉の生産が可能となり、また、牛肉内のビタミン含量が増加し、保水性の向上が期待でき...
色素用の高アントシアニンカンショ新品種候補系統「九州180号」
要約 カンショ系統「九州180号」は「アヤムラサキ」よりアントシアニン色素の含量および安定性が高く、いもの外観や線虫抵抗性に優れており、色素原料用として利用できる。 キーワード サツマイモ、アントシアニ...
パリセードグラス「MG5」のミナミネグサレセンチュウ増殖抑制効果
要約 パリセードグラス「MG5」ではミナミネグサレセンチュウRFLP-A型、B型の増殖性が低い。ミナミネグサレセンチュウA型の汚染圃場でパリセードグラス「MG5」を約4ヶ月間栽培した後の土壌線虫密度は、裸地休閑よ...
高糖度で外観に優れ、種なし栽培可能なカキ新品種「麗玉」(れいぎょく)
要約 カキ新品種「麗玉」は、高糖度で良食味な早生の完全甘ガキである。へたすき、果頂裂果、汚損果がほとんど発生しないため、外観が優れる。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
「イタリアンライグラス中間母本農3号」を利用した低硝酸新品種
要約 「イタリアンライグラス中間母本農3号」及びその後代系統を育種母材として育成したイタリアンライグラス新品種の硝酸態窒素濃度は、堆肥や窒素肥料を多量に施用する栽培条件において、市販品種で最も低いレ...
カリフラワーのスプラウトはビタミンCが多く受光量に伴い含量は向上する
要約 カリフラワーのスプラウトは、ブロッコリーなど他のスプラウトと比較してビタミンC含量が1.4倍以上多い。蛍光灯を用いた試験では、強い光を6日間連続で当てて栽培することでカリフラワースプラウトのビタミ...
イネとダイズの簡便な高密度水耕栽培法(Single-tube hydroponics)
要約 幼植物体をプラスチックチューブに挿しこんでチューブスタンドに並べ、それごと液体培地に浸漬して水耕栽培を行う。高密度な植物体の配置が可能であり、室内型人工気象機等の限られたスペースでも、より多く...
Oryza(イネ)属の栽培化以前に起きたPup1遺伝子座の変異
要約 アジアイネ(Oryza sativa)及びその近縁野生種(O. rufipogon、O. nivara)、並びにアフリカイネ(O. glaberrima)及びその近縁野生種(O. barthii)におけるリン酸...
トウモロコシとダイズの混作が乾燥ストレス軽減と生産性向上に寄与する
要約 モザンビーク北部の天水畑作地域において、現地に普及するトウモロコシ品種(Matuba) 2畝とダイズ品種(Olima) 3畝を交互に配置する混作体系を導入することにより、各作物を単作とするよりも生産性が15~49%向...
要約 アフリカの農家圃場ではケイ素欠乏値を示すイネが広範にみられ、土壌のケイ酸供給力不足、不安定な水条件をもつ稲作生態系、および窒素施用量の増加を要因として、ケイ素欠乏のリスクが高まる。 キーワード ...
エンドファイト感染イタリアンライグラスはアカスジカスミカメ幼虫の密度を抑制する
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium uncinatumに感染したイタリアンライグラスは、成熟期に昆虫に対して毒性のあるN-formyllolineを小穂や葉身に蓄積する。これにより、感染イタリアンライ...
要約 本装置は、ハウス側面に組み込むなどして、水で湿らせたパッドに送風することで得られた加湿冷却空気をハウス内に効率的に導入できる低コストな簡易冷房装置である。5mの距離まで冷却空気が到達し、作業者の...
新梢への付傷接種法によるモモのせん孔細菌病の拡大抵抗性の品種間差異
要約 せん孔細菌病菌液を新梢に接種して形成された病斑長を測定することで、モモ品種・系統のせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の程度を評価できる。「Chimarrita」、「もちづき」、「錦」は比較的抵抗性が強く、育...
栽培管理・土壌理化学性情報と土壌DNA情報を蓄積した 「農耕地eDNAデータベース(eDDASs)」
要約 全国の農耕地における土壌の理化学性や栽培管理情報に土壌抽出DNAに基づく生物性の情報を加えた「農耕地eDNAデータベース(eDDASs)」を開発しました。eDDASsでは、土壌中の生物に関する情報をDNAバーコード...
要約 直交表実験とメタボロミクスによる分析を組み合わせることにより、資材施用にともなうコマツナ成分への複数の要因効果を同時に検証できる。コマツナ成分に対して、窒素吸収量、堆肥施用量、緩効性窒素施用量...
鉄コーティング水稲湛水直播栽培で使用する活性化種子の発芽生理特性
要約 鉄コーティング水稲湛水直播栽培で使用する活性化種子(水浸種後、乾燥処理した 種子)は、浸種後に短時間で種子内α-アミラーゼ活性と水溶性糖濃度が増加し、種子から 鞘葉へ糖供給が増加する。 キーワ...
早生多収の飼料用米に適する水稲新品種候補系統「奥羽409号」
要約 「奥羽409号」は、東北地域中部では出穂期が"早生の晩"に属する粳種である。普及予定地において、多収品種「ふくひびき」より粗玄米重が多い。耐倒伏性は"やや強"である。大粒で品質が劣るため、食用品種と...