ドリアン‘モントン’は開花期の低夜温で受精が抑制され着果不良になる
要約 ‘モントン’においては、開花期の夜温が15°Cでは著しい落果(花)を生じるが、25°Cでは受粉28日後も約30%の着果率を維持する。夜温が15°Cに低下すると、花粉管は伸長するが、胚珠の...
天敵昆虫ナミテントウの幼虫に対する農地周辺植生に生息するアブラムシの餌適性を解明
要約 アブラムシの天敵昆虫であるナミテントウの幼虫に対する、様々なアブラムシの餌適性を評価したところ、季節毎に異なる様々な在来または外来植物に寄生するアブラムシがナミテントウ幼虫の餌として適している...
要約
クリ「岸根」は、1年生苗木をさらに1年間苗圃で育成して定植すると良い。育成中に新梢を摘心し、定植時に枝の切り返しを行うことにより樹冠が早く拡大し、初期収量が多くなる。ま...
イチゴ10月どり栽培における自然換気型細霧冷房と遮光資材による昇温抑制効果
要約 自然換気型細霧冷房と遮光率60~70%程度の資材を組み合わせることでハウス内温度を降下させることができる。70%の遮光資材では、「とちおとめ」の第1次腋果房の花芽分化を30%程度促進させることができ10...
要約 夜温15℃前後の無加温栽培におけるパッションフルーツ(品種:「サマークイーン」)の冬季収穫果実は酸含量が高い。昼温30℃、夜温25℃程度に管理する加温栽培を行うことにより、酸含量が低く糖酸比の高い果...
傾斜地養液栽培システムによる夏秋トマト・促成ブルーベリーの栽培体系
要約 傾斜ハウス及び養液栽培システムを用いて、5~12月には夏秋トマト、1~5月にはブルーベリーのコンテナ促成栽培を行うことで、慣行に比べ長期の作物生産ができる。トマトでは収量が増加し、ブルーベリーでは...
キーワード アテモヤ、人工受粉、結実 背景・ねらい 亜熱帯性果樹アテモヤ(Annona atemoya)の花は雌性先熟であることから、十分な結実を得るためには絵筆等による人工受粉が必要である。しかし、人工受粉を行っ...
要約 シロサポテ品種「クシオ」の果実は、肥大停止後も果肉糖度および乾物重割合が上昇する。渋み成分であるポリフェノールの含量は、果実成熟後期も緩やかに減少する。収穫適期は受粉後200日以降である。 背景...
要約 夏秋どりイチゴ「エラン」の栽培では、ハウスの天井部フィルムを開放してハウス内に遮光資材を展張すると、ハウス内の気温、培地温および葉温が下がり、収量が高い。高設栽培槽に通気性のある資材を用いると...
花柱切断受粉法と胚珠培養を用いたユリ新品種「愛媛農試FL1号」の育成
要約 「愛媛農試FL1号」は花柱切断受粉法と胚珠培養を利用して、シンテッポウユリとアジアティック・ハイブリッドとの遠縁交雑により育成した品種である。本品種は花形がテッポウユリ型、花色が穏赤紫色で、上向...
要約 亜熱帯性果樹アテモヤの平棚栽培におけるせん定方法は、省力的に作業ができ発芽率や着花率が高いなど効率的な短梢せん定が利用できる。また、結果母枝の切り返し程度は結実や果実品質には影響がない。 キー...
要約 亜熱帯性果樹アテモヤは、受粉からの樹上着生日数が「ピンクス・マンモス」で130日以降、「ヒラリー・ホワイト」で140日以降に収穫でき正常に追熟する。なお、それ以降も樹上におくと、果実重が増すなど商品...
要約 ズッキーニのハウス抑制栽培において、ハウス屋根面を外部遮光し、さらにマルチ資材として地温上昇抑制型フィルムを併用すると、規格外果の発生が少なく、8・9月の前期収量が安定する。 キーワード ズッキー...
カーネーションの新品種「ポーレッド」及び「ユアレッド」の育成
要約 ピンクの品種「ノラ」から培養変異選抜により、赤色の新品種「ポーレッド」及び「ユアレッド」を育成した。「ポーレッド」は花が大きく花弁数が多い、「ユアレッド」は萼割れがない、などの特色をそれぞれ持...
イタリアンライグラスとオーチャードグラス属間雑種の効率的作出法
要約 イタリアンライグラスにオーチャードグラスの花粉を受粉し、1日後に2,4-D(100p.p.m.)処理を2日間行い、交雑約18日後にMS寒天培地(寒天6g/l、イースト抽出物1g/l添加)で胚を培養することにより、効率的(...
要約 セイヨウアジサイ(Hydrangea macrophylla)を種子親に北アメリカ原産のカシワバアジサイ(H. quercifolia)を花粉親に用いて交配後60日以上で胚珠培養を行うと、種間雑種が作出できる。 キーワード セイ...
ハイブッシュブルーベリーの施設コンテナ栽培における被覆開始時期と生育
要約 ハイブッシュブルーベリーは、無加温ハウス内でコンテナ栽培すると、地植え栽培で問題となる樹勢の衰えはなく、露地でのコンテナ栽培以上の収穫量が得られる。3月上旬に被覆を行えばそれ以前に被覆した場合...
要約 アテモヤのせん定を6月に行い、再発芽・着花させることにより、裂果の少ない大きい果実を12月に収穫できる等、作期拡大ができる。鹿児島県農業試験場・大島支場・亜熱帯果樹研究室 背景・ねらい アテモヤは...
要約 防虫ネットによる開口部被覆、定植時粒剤処理、天敵としてタイリクヒメハナカメムシ、導入寄生蜂(イサエアヒメコバチ、ハモグリコマユバチ)の放飼およびこれらの天敵に影響の少ない選択性殺虫剤を組み合わ...
施設パパイヤ「サンライズソロ」における果実重の季節的変動の要因
要約 施設パパイヤの果実重の季節的変動には、開花時期の温度変化に伴う種子数の増減が関与している。小玉果の要因となる種子数の減少には、柱頭~葯間距離の拡大による受粉機会の減少と花粉発芽率の低下が関係し...