コンバインのわら細断拡散装置を利用すれば大豆不耕起播種前のフレールモーア処理は省略できる
要約 前作麦稈の焼却の代替として行われるフレールモーア処理は土壌の圧密化等を通して大豆の苗立ちを悪化させ減収を招く場合がある。麦収穫時にコンバインのわら細断拡散装置を利用すれば、フレールモーア処理を...
要約 転作畑利用頻度の高い水田において、土壌の可給態窒素量の低下が認められ、ダイズ作で懸念されている土壌肥沃度の低下を裏付ける。牛ふん堆肥2t/10a前後の施用、緑肥ヘアリーベッチの活用は、土壌の可給態窒...
要約 暗渠排水機能が低下した重粘土質水田転換畑では、本暗渠とモミガラ簡易暗渠とを縦型暗渠で連結させることによって、暗渠排水は改善され、鋤床面上の滞水は減少する。しかし、この効果は縦型暗渠の目詰まり等...
水田における稲わらのすきこみと冬期湛水を組み合わせた水系の硝酸性窒素除去技術
要約 硝酸性窒素の除去による水質浄化が必要な地域内の水田において、湛水直前に稲わらをすきこみ、本来は非灌漑期間である冬から初春に湛水状態を保つことにより、農業水系における窒素除去量を安定的かつ効率的...
寒地稲作においては農家の栽培経験に応じた冷害リスク情報の伝達が重要
要約 水稲栽培の歴史が比較的新しい中国黒龍江省においては、農家の冷害発生リスクに対する認識、さらには耐冷性品種の作付けという実際のリスク対応が十分に進んでいない。特に、栽培経験の浅い水稲作経営農家の...
東北タイの砂質傾斜農地における表面流出の発生メカニズムとため池の水位
要約 東北タイコンケン近郊の砂質傾斜農地における表面流出は、粘土層の上にある砂質土層が飽和状態になった時発生し、ため池の水位上昇と強く関連している。 背景・ねらい
東北タイに広く分布する砂質土壌...
要約 本プロトタイプは輪作体系下や総合的防除による雑草の個体群動態を予測するモデルである。市販の表計算ソフト上で動作し、雑草埋土種子量および個体数の経年推移を簡便に投影でき、防除シナリオの策定や生態...
愛知県の水田輪作ダイズほ場に侵入した帰化アサガオ類の種構成の推移
要約 愛知県の水田輪作ダイズほ場で問題となっている帰化アサガオ類の種構成は、2004~2008年の間に変化しつつあり、ホシアサガオが増加、アメリカアサガオが横ばいで、共に多くなり、一方マメアサガオ及びマルバ...
水田のケイ酸供給能に基づく水稲に対するケイ酸質資材施用の要否判定
要約 土壌中の可給態ケイ酸含量が15mg/100g乾土未満である球磨川水系の非黒ボク土水田ではケイ酸供給能が小さいため、ケイ酸苦土石灰の100~200kg/10a施用によって水稲は増収する。菊池川~緑川水系や黒ボク土水...
要約 水稲新品種「北陸193号」は寒冷地南部での出穂期が晩生の晩に属する粳種である。玄米収量が多く、バイオエタノール用、飼料用等の新規需要米としての利用が期待できる。 キーワード イネ、バイオエタノール...
三重県における水田畦畔から侵入するイネ科多年生雑草の分布の特徴
要約 低水温浸種による発芽率の低下は種子の貯蔵期間に関わらず起こりえ、前年産でも発芽不良が発生する危険性の高い種子がある。発芽率には浸種直後2~24時間の水温が強く影響し、短時間の低水温浸種によって発...
GISと表計算ソフトを組み合わせた窒素流達負荷量のモデル評価法
要約 GISと表計算ソフトを組み合わせることにより琵琶湖流域内の窒素流達負荷量を簡易に評価できる。本法により水田、転換畑、市街地、事業所、畜舎、山林などが混在した流域における水田からの河川排出負荷量や...
集水域における環境保全型稲作技術導入による流出負荷低減効果のモデル評価
要約 水稲栽培における施肥・水管理の改善による栄養塩類等の流出負荷低減効果を予測・評価する重回帰モデルを開発し、平準降雨年における水稲栽培技術別の原単位を設定することで、琵琶湖集水域における環境保全...
大豆発芽時の湿害に対する代謝応答はTCA回路やGABA代謝が関係している
要約 冠水ストレスにより大豆発芽時の代謝は大きく変動し、クエン酸、イソクエン酸、フマル酸、GABA、アラニンの変化が強く影響を与えている。嫌気呼吸により糖含有率が低下し、TCA回路とGABA-shunt経路に関わ...
要約 そば「桔梗3号」は「信濃1号」と比して耐倒伏性とゆで麺の色の評価に優れる。生態型は中間秋型で収量性は「信濃1号」と同等である。千粒重、容積重は「信濃1号」と同等かやや高い。また、乳熟期に赤果皮とな...
要約 5月上旬以降に播種し無加温出芽で常時被覆すれば,10日前後で移植可能な苗(8~10cmの乳苗)を育苗できる。また,床土よりも覆土に肥料があることでマット強度は高まる。 キーワード 無加温育苗,乳苗,飼...
群落光吸収率・光利用効率の遠隔評価のための新反射スペクトル指数
要約 反射スペクトルデータから群落光合成パラメータを精度よく安定的に評価するための新規指数を策定しました。リモートセンシングによって作物群落や陸域生態系のバイオマス生産量・CO2フラックスを広域的に評...
栽培特性の優れる暖地向き香り糯新品種候補系統「南海糯163号」
要約 「南海糯163号」は、香り糯在来種より短稈で耐倒伏性が強く、栽培しやすい糯種の香り米である。玄米の香りは「ちほのかおり」より強く、香りの強い搗き餅ができる。粳米に5~10%程度混米することにより、香...
要約 飼料イネに対して乳用牛ふん尿を主体とした高温メタン発酵施設より排出された消化液を基肥と追肥に施用したところ、消化液は液肥として活用でき、基肥の窒素量を1.5倍とすると慣行を上回る乾物収量が得られ...
グラウンドカバープランツとしてのイブキジャコウソウによる農地法面の植生管理
要約 イブキジャコウソウは、4月下旬以降の萌芽した枝を挿し穂に用いて容易に繁殖が可能であり、定植当年の秋及び翌年秋の被覆度はそれぞれ約60%、80%と被覆能力が高い。 キーワード グラウンドカバープランツ...