コナジラミ類およびアザミウマ類に対する光反射シートの防除効果
要約 光反射シートを施設外周に設置すると、コナジラミ類とアザミウマ類の侵入を抑制する。また、施設内に設置すると、コナジラミ類の密度増加を抑制し、アザミウマ類の侵入を抑制する。 背景・ねらい 環境保全型...
要約 催芽器を改良した温湯処理器による温湯浸漬処理(60℃、10~15分間)は、いもち病、もみ枯細菌病、イネシンガレセンチュウ防除に有効である。 背景・ねらい 化学農薬による水稲の種子消毒は、一部の病害に対...
要約 ももの鱗翅目害虫4種に対する性フェロモン剤(もも用複合交信撹乱剤)の実用性が確認された。本剤の利用により殺虫剤の散布回数は、慣行の6~8回から4回程度に削減でき、散布時期は4月中旬、5月上中旬、6月...
ツマグロヨコバイ耐虫性を持つ水稲良食味複合抵抗性品種「大地の風」
要約 水稲「大地の風」は、多系交配によってツマグロヨコバイ耐虫性、縞葉枯病抵抗性、穂いもち抵抗性を導入した中生の複合抵抗性品種である。良質、多収に加え、炊飯米は粘りがあり極く良食味である。また、太茎...
アズキ亜属コアコレクションから探索したマメゾウムシ新規殺虫性物質
要約 アズキ亜属コアコレクションから、アズキゾウムシに殺虫性を示す7分類群、ヨツモンマメゾウムシに殺虫性を示す4分類群を発見した。このなかで最も有用な殺虫性素材と考えられるツルアズキについて、殺虫性原...
要約 シロモンヤガ顆粒病ウイルスは、複数のヤガ科幼虫において核多角体病ウイルスの感染力を増強する作用を示す。感染力増強物質は、顆粒病ウイルスゲノム上の遺伝子にコードされる898アミノ酸からなるタンパク...
太陽熱土壌処理並びに被覆資材を利用したとう菜の減農薬安定栽培技術
要約 とう菜栽培において、8月上旬に作畦後、は種前まで畦面を太陽熱土壌処理することで雑草発生が抑制され、除草剤散布が不要となる。また、は種直後から不織布べたがけし、間引きを1回で、ウイルス病や虫害が...
クリの貯蔵害虫クリシギゾウムシ、クリミガの臭化メチル処理に替わる殺虫技術
要約 クリの貯蔵害虫であるクリシギゾウムシやクリミガは、従来用いられていた臭化メチルによる処理に替わって、炭酸ガス処理及び低温処理によって殺虫・駆除することが可能である。 背景・ねらい 臭化メチルは...
半促成栽培ナスの主要害虫(アザミウマ、アブラムシ類)に対する天敵利用体系
要約 半促成ナスおけるミナミキイロアザミウマに対して、発生初期にククメリスカブリダニ、生育期にナミヒメハナカメムシを利用し、アブラムシ類には発生初期からナミテントウ2齢幼虫を利用する体系で、ナス栽培...
防風用ソルゴー及び土着天敵を利用した露地ナスのミナミキイロアザミウマ防除
要約 露地栽培ナスの圃場の周囲に防風用ソルゴーを栽培すると,ソルゴーが障壁となって圃場外からのミナミキイロアザミウマの飛び込みが阻止でき、さらに選択的殺虫剤を用い天敵ヒメハナカメムシ類を温存すると防...
要約 ナシ園において交信攪乱剤を用いることによってハマキムシ類やシンクイムシ類に対する防除回数が削減できる。さらに、副次効果として、ハダニ類やアブラムシ類の天敵が増加し、両害虫の発生量が抑制されるこ...
要約 超早期加温及び早期加温ハウス栽培ぶどうで被害が問題になるカンザワハダニに対し、2~4月にチリカブリダニを2~3個体/㎡、2週間間隔で3回放飼すると、高い防除効果が得られる。 背景・ねらい カンザワハ...
イチゴ炭疽病無病徴感染親株における菌の動態と雨よけによる苗立枯れの防除
要約 イチゴ炭疸病無病徴感染親株において、病原菌はランナー発生直前の4月中旬にはすべての部位に存在し、隣接株へ伝染する。本病の伝染期間である育苗期に雨よけを行い、薬剤防除と組み合わせると、苗の発病(...
ロータリー砕土によるケブカアカチャコガネ属の一種Dasylepidasp.幼虫の密度低減
要約 宮古地区においてサトウキビの立枯れの原因となるケブカアカチャコガネの一種の幼虫は、収穫後直ちに耕起用ロータリーで砕土することにより密度を低減できる。沖縄県農業試験場・病虫部さとうきび害虫研究室...
要約 オオムギ斑葉病菌(Pyrenophora graminea)に対して、二条大麦の品種間で抵抗性に大きな差が認められ、「きぬゆたか」は抵抗性が高く、「にらさき二条」は低い。福岡県農業総合試験場・病害虫部・普通作病害...
要約 複合交信攪乱剤を利用し、天敵保護を考慮した害虫防除体系により、ハダニ類の天敵であるカブリダニ類が保護される。優占種はケナガカブリダニで、その捕食によりナミハダニの生息密度抑制効果が認められ、殺...
ハスモンヨトウ・キチナーゼ遺伝子のクローニングとタンパク質発現
要約 〔要約〕ハスモンヨトウからクローニングしたキチナーゼ遺伝子を、バキュロウイルスに導入し、高いキチナーゼ活性を持つ組換えタンパク質を得た。本種のキチナーゼとウイルス由来のキチナーゼには、基質特異...
要約 春まき栽培キャベツにおけるコナガの防除開始時期を明確にし、適切な防除ができるよう、フェロモントラップ誘殺数とアメダス平均気温による発生予測システムを開発した。晩春まきでは定植時の粒剤施用がより...
要約 いちじくのキボシカミキリ成虫の発生消長のピークは、7月上~中旬と8月中旬~9月上旬にみられる。糸状菌Beauveria brongniartiiを製剤化した微生物農薬はこの時期の密度を確認して施用を判断する。 背景...
てんさいのテンサイモグリハナバエと小麦のムギクロハモグリバエの被害許容水準
要約 てんさいおよび小麦(春まき小麦、秋まき小麦)に対して行った切葉試験により、てんさいのテンサイモグリハナバエおよび小麦のムギクロハモグリバエに対する被害許容水準を設定した。 背景・ねらい 畑作物の減...