要約 催芽器を改良した温湯処理器による温湯浸漬処理(60℃、10~15分間)は、いもち病、もみ枯細菌病、イネシンガレセンチュウ防除に有効である。 背景・ねらい 化学農薬による水稲の種子消毒は、一部の病害に対...
秋季代かきと播種同条施肥による水稲麦間不耕起直播栽培の省力安定化
要約 小麦播種前の秋代かきによって前作残さがすき込まれほ場が均平になるため、水稲の播種精度が向上し出芽・苗立ちが安定する。さらに、ヒエなどの夏雑草が減少し除草剤の効果が高まる。また、水稲播種時に基肥...
要約 オオムギ斑葉病菌(Pyrenophora graminea)に対して、二条大麦の品種間で抵抗性に大きな差が認められ、「きぬゆたか」は抵抗性が高く、「にらさき二条」は低い。福岡県農業総合試験場・病害虫部・普通作病害...
オゾン水による水稲もみ枯細菌病およびトリコデルマ苗立枯病菌汚染種子の殺菌効果
要約 水稲もみ枯細菌およびトリコデルマ属菌による苗立枯病に対する高濃度オゾン水(5ppm:15分間かけ流し処理)による種子消毒の効果について調査したところ、いずれも人工接種もみで発病が防止され、防除効果...
トマト栽培におけるマルハナバチによるタバコモザイクウイルスの伝搬
要約 トマト(品種桃太郎)栽培において、花粉媒介昆虫として利用されているマルハナバチ(Bumbus terrestris L.)により、タバコモザイクウイルス(TMV)が伝搬される。 背景・ねらい 近年、トマト栽培にお...
モロヘイヤ黒星病菌(Cercospora corchori Sawada)汚染種子の乾熱処理による種子消毒法
要約 モロヘイヤ黒星病菌(Cercospora corchori )による汚染種子を、通風式恒温器を用いて40℃で1日間予備乾燥し、続いて87.5℃で6日間乾熱処理する方法は、種子消毒法 として有効である。 背景・ねらい 1992...
要約 シソ斑点病の最も重要な第一次伝染源は土壌に混入した被害残渣であり、二次伝染源は主として罹病落葉上に形成される分生子である。土壌全面マルチは土壌表面からの分生子の飛散を妨げ、発病抑制効果がある。...
籾から苗、葉、穂へ至るいもち病菌伝染過程の分子マーカーによる証明
要約 AFLP(増幅断片長多型)法によっていもち病菌を追跡すると,イネの全生育期間を通して同一の電気泳動パターンを示す菌株が存在する。このことから、籾や苗の菌が、葉いもちおよび穂いもちの伝染源となること...
トバモウイルスで汚染されたピーマン種子の非破壊簡易検出法(直接免疫染色法)
要約 ピーマンの種子におけるトバモウイルスの汚染を非破壊的に検定する技術を開発し、直接免疫染色法(DISA)と名付けた。DISA処理した種子は無処理種子と同等の発芽力を保持している。また、DISAの検出精度はEL...
機械移植栽培におけるキャベツ根朽病のセルトレイ消毒及び薬剤散布による発病抑止
要約 キャベツ機械移植栽培において問題となるキャベツ根朽病はセルトレイの温湯消毒ならびに薬剤散布によって育苗期での発病を抑えることができる。 背景・ねらい キャベツの機械移植栽培における根朽病の発...
葉いもち初期発生量低減のためのトリシクラゾール水和剤75の1g/箱緑化始期潅注入処理
要約 トリシクラゾール水和剤75の1g/箱緑化始期潅注処理は,本田への伝染源持ち込みを抑制し,広域に実施した場合にも急増期葉いもち発生量の低位平準化が図られる。本処理に葉いもち適期防除を組み合わせること...
要約 シソ斑点病菌は、病原菌の種子表面付着または内部寄生により高率に種子伝染する。種子伝染の主体は種子表面に付着した分生子である。保菌種子に対しては、摂氏70度、48時間の乾熱処理が有効である。大分県農...
要約 市販VA菌根菌資材を混和した培土で育苗した黒大豆をほ場で栽培すると、根粒着生量、根重及び着莢数が増加して増収効果が得られる。 背景・ねらい 黒大豆は京都府特産作物の一つであり、有利な転作作物と...
要約 イネ科雑草が自生するため池や小池の水には、発病に十分な濃度のイネ苗立枯細菌病菌が含まれている場合があるので、このような水は水稲の育苗には用いない。 背景・ねらい 中山間地域の水稲早植え地帯で...
要約 オオムギ斑葉病の防除法として、出穂期20~30日後の殺菌剤散布により、種子感染を防止することができ、本病に対する種子消毒を省略できる。また、出穂期20日後頃(4月下旬)の散布ではうどんこ病との同時防...
いもち病罹病品種における育苗箱施薬と穂ばらみ期散布による水稲の防除体系
要約 キヌヒカリなどいもち病罹病性品種栽培において、イミダロプリド・カルプロパミド箱粒剤の育苗箱施用とエトフェンプロックス・バリダマイシン・フェロムゾン・フサライド水和剤の穂ばらみ期散布で、主要病害...
要約 乾燥状態の種子を63度C5分間の温湯浸漬処理するとイネばか苗病の効果が認められ、発芽に対する影響も少ない。浸漬中の湯温低下を防ぐには、浴比を大きくする、浸漬前にあらかじめ種籾の温度を高める、熱伝導...
キャベツのセル成型苗に新たに発生した黒すす病の種子消毒による防除
要約 県内の野菜共同育苗施設において、キャベツのセル成型苗に黒すす病が発生した。発生の原因は種子伝染である。保菌種子の温湯処理は殺菌効果が高く、乾熱処理は殺菌効果が劣る。 背景・ねらい 県内では野菜共...
機械移植栽培におけるキャベツ根朽病の感染経路遮断による発病抑止
要約 中山間地域における開発造成畑のキャベツ機械移植栽培において問題となるキャベツ根朽病は温湯種子消毒、セルトレイの更新ならびに潅水方法の改善によって発病を抑えることができる。 背景・ねらい 本県の...
クロルピクリンくん蒸剤の土壌処理によるにんにくのイモグサレンセンチュウ防除
要約 クロルピクリンくん蒸剤は下層土にまで生息するイモグサレンセンチュウを防除することができ、収穫後におけるにんにくりん球の被害防止に有効である。 背景・ねらい 現在、イモグサレセンチュウの土壌消毒剤...