地域特性を踏まえた担い手の形成条件の解明と育成方策に関する研究
要約 担い手が高齢化などによって深刻化していることから、各地域の条件に対応した各種の対策が講じられている。農業地域と兼業地域において、それぞれ担い手が確保・育成されている代表的な市町村を実態調査し、...
要約 農業生産法人及び農事組合法人、すなわち農業法人について、その制度の立法当初の事情を明らかにした。具体的には、農業生産法人制度の趣旨としての「協業の助長」は「単なる建前」というべきものであると結...
要約 1990年農業センサスの分析によって、農業生産を主として担っている専業的な農業経営は従来に増して集約的な園芸作等の経営に比重を移しつつあり、一方で稲作等土地利用型農業を担い手確保の問題が改めて指摘...
要約 投資の収益率には農家間で大きな分散が観察される。確率論的フロンティア関数を推計した結果、こうした分散が、規模の経済性を考慮した規模拡大率と、経済効率性の変化によって説明されることがわかった。 ...
背景・ねらい 北海道では広葉樹木材工業は基幹的な産業の一つであるが,優良広葉樹資源は減少しており,新品種や新施業法を導入した資源の造成,従来あまり利用されていなかった資源の利用法の開発が求められてい...
要約 総合施設資金融資を受けた農家の投資の名目収益率は農業の交易条件が悪化したことによって低い水準にとどまっているが、実質収益率は必ずしも低くない。また投資による規模拡大率は、自立経営の維持といった...
要約 経営規模を基準とする傾斜的な転作割当と奨励金の交付は、米のマクロ的な需要均衡、転作奨励金の削減、個々の農家の稲作所得の現状維持といった三つ条件を満たしながら、農地の流動化と矛盾しないことが示さ...
総合施設資金による規模拡大と経済効率性の改善――北海道酪農・肉用牛農家の事例――
要約 総合施設資金を借り入れた酪農、肉用牛農家を対象に、規模拡大投資における実質収益率の規定要因を明らかにした。フロンティア関数から推計された規模弾力性と経済効率性の変化が収益率の分散要因であること...
要約 平地農業地域の桑園借地による養蚕経営規模を拡大するための成立条件としては、養蚕縮小・廃止による桑園貸出し希望農家の存在、おおむね標準小作料以内での借地料設定、土地改良事業済みで機械化収穫が可能...
要約 天蚕の新飼料樹「蒿柳」(中国原産の柳の一種)は、生育速度が速く、さし木発根性が極良のため、さし木による促成樹園地の造成が可能で、天蚕の飼料としては、クヌギに比べ飼育経過、繭質等が優れており、天...
要約 密植桑園用バインダー式条桑刈取機を開発するため、稲刈機(K社製RA30)を改良して、部品の交換による稲刈と桑収穫の兼用機を開発した。 背景・ねらい 養蚕経営は水稲との複合経営が多くを占めるため、
同...
要約 水稲の育苗箱全量施肥・不耕起移植技術導の際は、田植機の不耕起用アタッチメントの追加投資分に見合う燃料費や肥料費等の低減、後作畑作物の収量増加、トラクター利用年数の延長等が達成されれば、所得増加...
要約 水稲栽培面積10ha経営を調査し、経営環境の変化の著しい昭和40年から今日までの稲作の規模拡大経過と経営方式を明らかにした。平均的に2.8haからスタートし、借地・経営受託に購入等を加え、4~5倍に拡大し...
要約 果樹作における雇用確保の課題として、社会保険の充実と作業環境の整備が重要である。さらに被雇用者の非農家女性ではパートタイム等の就業時間の検討が必要である。また地域労働力調整機関として農業無料職...
要約 地域転作推進のため転作作業と経営を実地に担当する地域転作担い手組織が必要であるが、大豆・麦を中心とした転作組合では経営が不安定な場合が多いため、稲作と複合部門を加え、水田全体を活動対象とした水...
要約 野菜の共同選果場が導入された効果を測定した結果、生産物の価格向上が見られた。しかしながら、労働時間短縮による栽培面積の拡大、新規栽培者の増加の効果がそれを上回っている。事業主体の農業協同組合、...
要約 卵用鶏の成鶏用飼料にエゴマ種実を2.5%から10.0%まで配合することにより鶏生産性に悪影響を及ぼすことなくエゴマ種実配合割合2.5%当たり卵黄内α-リノレン酸組成を1.58%高めた特殊卵が生産できる。この増加量...
要約 繋ぎ牛舎からフリーストール牛舎に移行する時の事故・疾病の発生予防には移行前から運動場などで群内の社会的順位を確立させ、足腰を鍛えること。3週間前から飼料にも馴致させることで、移行時のストレスを...
牧草地・野草地・林地の組み合わせによる放牧期間の延長とササの永年利用
要約 黒毛和種の放牧期間延長のため、牧草地・野草地・林地を組み合わせた放牧地の利用について農家規模で検討したところ、慣行に比べ約50日の延長ができた。また、野草他のササは場所により収量や草勢にかなりの...
要約 4齢期の蚕児・給与桑を園芸用被覆材で包むように被覆し飼育すると、桑葉の萎凋防止に効果があり、4齢期齢中2回給桑育が可能となった。 背景・ねらい 現在、農家における4齢飼育は、1日2~3回給桑が実施され...