要約 水稲根の鉄プラークは、還元状態の土壌では吸収バリアとしてあまり機能していませんが、落水状態では鉄プラークの周りほど酸化的になりやすく、根の近傍でヒ素の不溶化を促進していました。 背景・ねらい 農...
中山間地域における大規模水田作経営の課題と放牧導入効果の試算
要約 中山間地域の経営面積30haを超す水田作経営では、水稲作中心の規模拡大に伴い、長期にわたる長時間労働と畦畔等の管理作業が負担となっている。畜産経営と連携した放牧導入により、労働時間を増やすことなく...
要約 圃場整備事業の実施地区では、未実施地区に比べて農業経営の多角化に向けた取組がより多くなされている。圃場整備事業により農業生産基盤の条件を整えることは、農業経営の改善機会を提供して、多角化への推...
要約 土壌中カドミウム濃度の低減、および生産段階における土壌中カドミウムの可食部への蓄積を抑制する技術に関する研究成果をとりまとめて提供します。 背景・ねらい 農作物中のカドミウム低減対策技術として、...
エアロビック・ライスの連作による収量漸減現象に非生物的要因が関与する
要約 収量漸減現象が認められるエアロビック・ライス連作圃場からの採取土壌を用いたポット試験において、薬剤や熱処理によって生物的要因を排除してもイネの生育に有意な改善が見られないことから、この現象には...
飼料用・米粉用など多用途に利用できる多収水稲新品種「ミズホチカラ」
要約 「ミズホチカラ」は出穂期が「ニシホマレ」並の中生種で、耐倒伏性が強く粗玄米収量が一般主食用米より約20%多収である。玄米品質・米飯の食味は不良であり主食用には適さないが、飼料米や米粉原料などの加...
キーワード 給食残さ、発酵乾燥物、肥育豚 背景・ねらい 我が国の養豚経営において、飼料穀物についてはそのほとんどを輸入に依存している。その中にあって、調理加工残さ、賞味期限切れに近い食品等の多くが廃棄...
要約 水稲「信交糯147号」は、長野県で成熟期が「カグヤモチ」よりやや遅い早生の紫黒糯で、脱粒性が難、耐冷性が強い良質な系統である。特に高冷地では、あざやかな紫黒色になる。 キーワード 水稲、紫黒糯、信...
ウンシュウミカンの育苗と運搬作業の軽労化のための軽量培地利用法
要約 粉砕もみ殻と樹皮堆肥の混合培地は、慣行のマサ土と樹皮堆肥の混合培地に比べて重量が55%軽いので運搬作業時間を30%短縮でき、労働負担も軽減できる。なお、培地の資材費は同等でウンシュウミカン2年生苗...
良質良食味水稲糯新品種「もちむすめ(東北糯175号)」の採用
要約 水稲「もちむすめ」は、宮城県では“晩生の早”に属する糯系統である。耐倒伏性などの栽培特性は「こがねもち」より明らかに優れており、収量・玄米品質・食味は同等であることから、宮城県の奨励品種として採...
筍芋と海老芋赤茎との交配によるさといも新系統、サトイモ「愛媛3号」
要約 さといも葉茎部のジベレリン処理で開花した「筍芋」と「海老芋赤茎」との交配を行い、未熟種子を培養し、作出した雑種個体の中から育成したサトイモ「愛媛3号」は、葉柄頸部、基部ともに着色があり、いもの...
イチゴの高設栽培用容器を活用した高設採苗用循環式養液栽培装置
要約 イチゴの高設栽培用容器を活用して、点滴型かん水チューブによるかん水と揚水シートによる底面給水を行うことにより、かん水管理が容易で、廃液が出ない循環式の高設採苗用養液栽培装置を開発した。福岡県農...
要約 水稲新品種「信交糯144号」は長野県で「コシヒカリ」よりやや晩い“中生の晩"の紫黒糯で脱粒性“難"の、良質な品種である。平成10年度から長野県の特産的品種として普及に移した。 背景・ねらい 本県では、特...
要約 湛水直播栽培において農家が既存の農業機械を利用して、安定した出芽・苗立ちと耐倒伏性を得るために、植付部を取り外した乗用田植機に作溝器を装着し、作溝後に動力散布機で播種する簡易播種法を開発した。...
要約 水稲「奥羽344号」は、アミロース含量が9%程度の低アミロース系統で、「トヨニシキ」よりやや早い中生の熟期で、良食味、多収の特徴があり、かつ冷飯の食味も優れる。このため、冷凍米飯等の利用が民間業者...
要約 水稲新品種「秋田51号」は、早生、短稈、強稈、良質の粳種である。秋田県におけるバランスの取れた品種構成による冷害の危険分散を図るため、平成6年度から奨励品種に採用。 背景・ねらい 秋田県では水稲品...