要約 次世代シーケンサーを活用し、アオザメのミトコンドリアゲノム(ミトゲノム)配列決定法を確立しました。これにより、従来よりも費用対効果が高く、より多くのサンプル処理が可能となりました。複数個体のミ...
要約 高価格な抹茶は、テアニン含量及び(エピガロカテキンガレート)/(エピガロカテキン)比が高い。さらに、抹茶においてはクロロフィル含量と相関の高い緑色の指標値(A664)が一定値以上である。これらの科学的な...
要約 直がけ被覆栽培の影響が強く表れる一番茶新芽の形質は、葉面積あたりの葉乾物重およびクロロフィルa/b比、エピカテキン、エピガロカテキン、テアニンなどである。また、新葉中のクロロフィル含量を現場で推...
チャトゲコナジラミの天敵寄生蜂シルベストリコバチの累代飼育法と生態特性
要約 侵入害虫チャトゲコナジラミの天敵寄生蜂シルベストリコバチは、カンキツ実生に寄生させたミカントゲコナジラミを餌に累代飼育ができる。我が国に生息するシルベストリコバチに生態特性(雌雄の羽化パターン)...
チャノミドリヒメヨコバイに対するチャ遺伝資源の抵抗性要因は師管液摂取の阻害である
要約 チャノミドリヒメヨコバイに抵抗性を持つチャ遺伝資源上では、本種による師管液の摂取時間と回数が著しく減少する。師管液摂取の阻害が本種に対する抵抗性の要因である。 キーワード チャ、チャノミドリヒメ...
要約 国際水研では2011年以降,カツオの熱帯域と日本近海との繋がりを明らかにするために電子標識放流調査を実施してきた。2014~2015年には放流から再捕までの日数が667日間と...
要約 日本海および南西諸島で漁獲されたクロマグロを材料として、尾部脊椎骨の第1輪紋までの半径組成からふ化海域(南西諸島と日本海)を推定した。半径組成には大小2つのモー...
要約 静岡県伊豆半島の南岸及び西岸の原藻の鉄含有量や加工方法と製品の鉄含有量の関係について調べた。その結果、原藻の鉄含有量は、3.8~8.8mg/100gの範囲であり、蒸煮及びア...
粒子追跡モデルと生物エネルギー収支モデルを組み合わせたカツオ回遊モデルの開発
要約 日本沿岸に回遊するカツオの由来を特定する研究を行っている。その一環として、粒子追跡モデルと生物エネルギー収支モデルを組み合わせて、カツオの移動と成長を両方再現できる回遊モデルを開発した。モデル...
日本海で漁獲されたクロマグロの安定同位体比による渡洋回遊履歴の解明
要約 日本海で漁獲されたクロマグロを用いて、東太平洋からの再渡洋の実態を安定同位体比により明らかにした。日本海では3歳魚から西太平洋で過ごしたと思...
太平洋クロマグロ資源評価と将来予測のモデル改良による不確実性の低減
要約 太平洋クロマグロの資源評価に用いられる資源量指数などの入力データと個体群動態モデルの両方を改善することにより、資源量推定の不確実性を低減させた。また、将来予測プログラムを、加入水準や再生産関係...
耳石日輪間隔と標識放流再捕データに基づいたカツオ成長式の開発
要約 国際水研に蓄積されている耳石日輪データと標識放流再捕データに基づき、カツオ成長式について再検討した。その結果、従来の資源評価モデルで推定さ...
要約 炒麦に含まれるアクリルアミド含有量の範囲は0.05 mg/kgから0.41 mg/kg、平均値は0.24 mg/kgである。丸粒形態の炒麦では、煮出す時間が長いほど浸出液に含まれるアクリルアミド濃度が増加する。炒麦を常温で...
日本近海に来遊するカツオの熱帯域資源との関係性についての研究展開
要約 初期成長速度の海域間差を指標とし、日本近海で漁獲の主対象となる個体群 (主群) の成長履歴を調べることで、主群が熱帯・亜熱帯の両海域から来遊していることを明らかにした。亜熱帯~日本近海における産卵...
太平洋クロマグロ0歳魚加入量の広域的なリアルタイムモニタリング体制の構築と加入量速報の公表
要約 クロマグロ0歳魚の加入豊度の早期把握を目的として、6県61隻の曳き縄モニタリング船から漁況情報をリアルタイムに収集するシステムを構築した。曳き縄モニタリング船の調査から取得した加入量指標を、加入か...
要約 北太平洋での小型はえ縄船に最適な海鳥の混獲回避措置を検討した結果、オドシ無しトリラインやポリプロピレンバンドラインは回避効果があり、操業にも支障がないことが明らかとなった。大西洋やインド洋に新...
太平洋クロマグロの中心点的な産卵期、産卵場の特定(2011-13年)
要約 2011年~2013年に実施した仔魚分布調査の結果に基づいて太平洋クロマグロの産卵場を推定し、近年の産卵期、産卵場の核となる部分を抽出した。南西諸島では4月下旬~7月上旬に八重山諸島南西、宮古諸島周辺、...
要約 2011年~2013年に電子標識を取り付けたカツオの放流調査を実施し、取得されたデータを解析した。日本近海への来遊経路は大まかに、(1)東シナ海黒潮沿い経路、(2)九州・パラオ海嶺経路、(3)伊豆・小...
要約 ホンダワラ類の衰退域で、ガンガゼの侵入を防ぐため網をフェンスとして張り、フェンス内のガンガゼを除去するとともに、ホンダワラ類の幼胚を供給することでガラモ場の回復がみられた。 背景・ねらい 近年、...
南半球におけるニシネズミザメ(Lamna nasus)の分布様式の推定
要約 北大西洋と南半球の高緯度域に棲息するニシネズミザメ(Lamna nasus)は、北大西洋の知見では沿岸性が強いとされているが、南半球では分布に関する包括的な知見が無く、北大西洋と同様の分布様式を示...