土壌管理の来歴を異にする汎用水田における窒素施肥効率の向上(112)
摘要 土壌管理来歴の異なる水田について、水田機能を生かしながら、窒素の施肥効率を向上させるための基礎的な知見を得ようとした。畑転換により土壌窒素の無機化速度に変化が生じたが、その値は転換年数が増加し...
基準点調査結果のデータベース化と無機質・有機質資材の長期連用による土壌肥沃度の変動解析
摘要 基準点調査は中間とりまとめとして51年度以降8カ年の土地生産力の変動が把握されたものの、その後、解析は行われておらずデータベース化もなされていない。一方、環境への配慮から有機質資材の適切な運用...
高機能性肥料を用いた麦類の高品質化のための土壌・施肥管理技術の確立
摘要 国内産麦の民間流通の導入により、品質の向上・安定化が大きな問題となっている。そこで、高機能性肥料を用いて麦類の需要に対応した高品質化技術を確立する。すなわち、低アミロースめん用小麦「チクゴイズ...
摘要 10年度は非破壊型選果機を利用することによって、農家間、園地間、樹体間の品質差が明らかとなった。また、平均値や抜き取り検査では混入してしまう低品質果実の存在が明白となった。アンケート調査により...
摘要 水田からの地球温暖化ガスの発生に関し、日韓共同研究により、普遍性の高い知見の確立と、より環境負荷の少ない技術の開発を図る。日本の道府県の圃場で観測されたメタンガス発生量は変異が大きいが、発生の...
水稲の各種栽培様式における生産安定化のための土壌環境の解明(115)
摘要 従来、水田土壌の可給態リンの測定法として、Bray-2法が使われてきたが、抽出ろ過の際の再吸着や組成変化が考えられる。そこで、特性の異なる土壌について、くり返し抽出によるBray-2リン量の変...
乾田直播水稲根の生理生態に及ぼす出芽苗立期における根圏環境の影響の解明(114)
摘要 水稲の乾田直播栽培の、出芽・苗立と初期生育に大きな影響を与える播種後湛水するまでの期間における土壌養分水分環境について解析した。不耕起は種は土壌クラストの発生を抑制する点で、苗立ち向上に適して...
土壌・水系由来の無機微量成分の分析による米の産地判別技術の開発(113)
摘要 米の産地を判別する技術を開発することを目的として、窒素、りん酸、カリをはじめとする無機栄養元素や、カドミウム、水銀、砒素などの公鉱害関連元素以外の元素、特に超微量元素について分析し、自然・人為...
摘要 土壌中の微量物質の動態と、生物への影響、有害成分浄化機構について検討し、芳香族カルボン酸の水稲の窒素吸収阻害活性診断法を考案した。圃場での抑制の主要因を吸収阻害と認めた。細菌の分類・同定に用い...
摘要 小麦-だいず2毛作体系の転換畑について、耕うん管理と地力の関係を、土壌の物理性、土壌窒素発現、微生物活性、作物収量などを指標として解析した結果、耕うん制限処理によって土壌の粗孔隙が減少した場合...
摘要 三要素連用水田における、コシヒカリのもみ重およびわら重の施肥処理区間の差異については、これまでと同様にNPK区がもみ重、わら重ともに最大であり、次いで-K区、-N区、-NPK区、-P区の順であ...
摘要 代かき同時土中点播直播における効率的省力施肥技術の開発するために、窒素の溶出パターンの異なる数種類の肥効調節型肥料を用いて生育解析を行った。窒素吸収推移と収量の結果から、本直播方式では乾物生産...
摘要 過剰に投入されていた家畜ふん尿をたい肥にして系外へ流通させ、飼料畑への投入量を適正化していくと1年でトウモロコシ中と土壌中の硝酸態窒素濃度が減少し、2年目から土壌中の交換性カリ濃度が減少を始め...
異なる土壌条件における直播・移植水稲根系の機能評価と機能向上技術の確立(97)
摘要 暖地細粒灰色低地土汎用水田において、直播・移植栽培様式に耕起及び代かき処理の有無を組み合わせて根系機能を評価した。幼穂形成期から穂揃期にかけての根の酸素吸収速度は湛水直播や代かき移植の透水の低...
摘要 作物の収量・品質を飛躍的に向上させる条件として根系機能を十分に働かせるための土壌管理が必要と考えられるが、根系機能を簡便かつ的確に評価する方法が確立されていない。そこで、水稲根の生理活性を酸素...
有機物連用条件における水稲・小麦の栄養診断と施肥技術の確立(99)
摘要 有機物として稲わら1t/10a、堆肥2t/10a及び麦わら600kg/10aを連用した各土壌条件に、窒素施肥法として硫安分施区及び被覆尿素の全量基肥施用区を設定し、水稲の移植栽培を行った結果、...
摘要 近年、従来の速効性化学肥料の欠点を補うべく種々の高機能性肥料が開発されている。本研究では、暖地水田における肥効調節型肥料の窒素吸収パターン及びその利用効率について検討した。肥効が早く発現するL...
用途別高品質小麦の土壌・施肥管理による子実たん白含有率制御技術の確立(101)
摘要 九州産小麦は北海道、関東産に比べたん白含有率が低く、大部分がめん用として利用されているが、実需者ニーズが多様化に伴い、新しいニーズに即した小麦品種の育成が強く望まれている。そこで、暖地稲・麦二...
高温多雨地域の水田における安定同位体を利用した有機物由来炭素・窒素の動態解明
摘要 九州では高温と多雨により地力の消耗が激しく、農地に還元した有機物の分解も速やかで、物質循環も独特の様式であると推察される。環境と調和した持続的生産システムを構築するためには、農地での物質循環様...
摘要 西南暖地における水稲の高品質・高位生産阻害要因の一つとして高温条件下における根系機能の低下が上げられている。また、水稲-麦二毛作体系では前作麦わらの圃場還元による初期生育抑制が問題となっている...