飼料を介した植物性アレルゲンの畜産物への移行性に関する基礎研究
摘要 今回使用した飼料由来の植物抗原はイタリアンライグラス、バヒアグラス、コーン花粉、チモシー、綿実、オーチャードグラス、小麦およびアルファルファ花粉の抽出物である。 泌乳牛の血清中にはチモシーをは...
東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用(84)
摘要 わが国を含む東アジア地域で進行する酸性雨が魚類に与える影響の評価手法を実験的に開発し、野外での影響評価に応用することを目的とした。その結果、サケ科魚類はpH6.5以下の酸性環境で産卵行動や母川回...
牛の放牧衛生対策に関する経済評価法及び地理情報システムの開発(179)
摘要 平成9年度に入牧された全国の乳牛の未経産牛の放牧場(86カ所)を対象に、アンケートを用いて調査を行った。放牧場の面積、放牧頭数、放牧日数、放牧牛の平均日齢、ダニの汚染度など放牧場に関する各種要因...
ダイオキシンが雄生殖細胞ゲノムの変化に与える影響評価法の検討(98)
摘要 ダイオキシンが生殖細胞ゲノムの変化に与える影響評価法として減数分裂時遺伝子組換え頻度を検定の対象とした。11、12年度において検定法を確立するとともに、比較的少数のサンプルについて第14染色体...
自給飼料給与および仕上げ肥育の早期化が牛肉中化学成分に及ぼす影響の解明(178)
摘要 近年CLAのような反芻動物に特徴的な微量脂肪酸が注目されており、そのFID-GC分析による測定方法を検討した。脂肪酸メチルエステルのガスクロマトグラフィの恒温分析において、数段階のカラム温度条件下で...
肉用家畜の体内脂肪蓄積および肉質に対する脂溶性成分給与の影響の解明(178)
摘要 肉牛の肥育期におけるビタミンA投与開始時期の遅い区(制御期間の長い区)ほど、胸最長筋の粗脂肪含量が高かった。投与量との関連では、全期間あるいは18ヵ月齢以降に投与した区では投与量の少ない区で粗脂...
下垂体ホルモンによる反芻家畜の成長・代謝調節機構の解明(179)
摘要 成長速度の異なるモデルとして、ホルスタイン種雄牛と去勢雄牛における3ヶ月齢時から性成熟に達する12ヶ月齢時までの成長と下垂体ホルモンとの関連を調べた。3ヶ月齢時の去勢により増体は低下したが、12ヶ...
粗飼料機能を活用した高付加価値牛肉の生産技術の開発(180)
摘要 飽食にした山羊では、制限給与と比較して脂肪蓄積量が多く、体内合成された脂肪酸割合が高くなると思われるが、不飽和脂肪酸と共役リノール酸(CLA)割合がいずれも有意に高かった。不飽和脂肪酸割合とC...
筋肉へのエネルギー蓄積を調節する遺伝子群の発現調節機構の解明(182)
摘要 低リジン飼料給与により,豚の菱形筋ではGLUT4蛋白質発現量が有意に高かったが(P<0.05),胸最長筋における同発現量は飼料中リジン含量の影響を受けなかった。これら2つの筋肉における反応の違いは,菱形筋...
飼養管理条件と筋肉内結合組織構成成分との関係の解明(183)
摘要 すでにコラーゲンの架橋形成が進んでいる老齢畜に対する肥育が肉質に及ぼす影響を明らかにするため、成山羊に対する高栄養条件が、筋肉内コラーゲン性状及び食肉の硬さに及ぼす影響を調査した。維持区と比較...
摘要 0~250Glyの線量でγ線照射したリゾチームは、照射線量の増加とともに水難溶化した。反応物の分析から、分子の切断、重合が確認された。反応混合物を使用して牛精子の活力や脂肪細胞の増殖促進活性を...
飼料を介した植物性アレルゲンの畜産物への移行性に関する基礎研究
摘要 アレルギー疾患の原因物質であるアレルゲンは動物性から植物性に至るまで多岐にわたる。その中には人が経口摂取する可能性の低い家畜の飼料も含まれる。家畜の飼料には複数の植物性アレルゲンが含まれており...
自給飼料給与および仕上げ肥育の早期化が牛肉中化学成分に及ぼす影響の解明
摘要 水田転作割合や耕作放棄地の増大が九州地域の農村活力の低下を招いている。これらの転作水田・遊休農地を、基幹産業である肉用牛の生産において利活用するため、自給飼料を組み込んだ体系の導入が急務となっ...
摘要 群管理(フリーストール)移行に伴う総投資額は、経産牛100頭規模で2~2.5億円になる。補助事業を受け後の自己負担分についてのみの低利融資で経営は成立するが、資本回収を急いで収容頭数以上の多頭化や安...
牛の放牧衛生対策に関する経済評価法及び地理情報システムの開発(159)
摘要 乳用育成放牧場のピロプラズマ病(ピロ病)等の発生実態及び衛生経費等を調査した。調査牧場は多くが改良草地で,放牧期間中に8回の衛生検査が行われ,その主目的はピロ病の予防治療対策であった。衛生経費...
マクロベントスによる海面養殖漁場の簡易な環境監視・診断法の開発(81)
摘要 熊野灘沿岸の魚類養殖場において,8~9月に底生生物調査を行い,動物群集と物理・化学的環境,養殖量との関係を検討した。底生生物の現存量は底質の窒素量が約1.2mg/gで極大となった。一方,現存量は硫化物...
東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用(85)
摘要 酸性降下物によって河川環境及び生息魚類の繁殖生態が受ける影響実態を調べる目的で、中禅寺湖流入河川及び雨水の水質・pH変化とサケ科魚類の遡上・産卵行動および生理学的特性に及ぼす影響を調査した。雨水...
下垂体ホルモンによる反芻家畜の成長・代謝調節機構の解明(172)
摘要 牛の成長肥育過程における下垂体ホルモンの産生細胞や血中分泌パターンを調べ、増体や肉質との関係を明らかにすることにより、肥育に伴う内分泌環境の変化をふまえた効率的な飼養管理技術の確立に資する。さ...
粗飼料機能を活用した高付加価値牛肉の生産技術の開発(173)
摘要 反芻動物体内へのCLA蓄積の主要な経路は、飼料中の高度不飽和脂肪酸が反芻胃内でt11-C18:1に変化し、消化吸収されて脂肪組織に取り込まれた後、各脂肪組織における不飽和化による生合成であることを明らかに...
筋肉へのエネルギー蓄積を調節する遺伝子群の発現調節機構の解明(174)
摘要 筋肉へのエネルギーの蓄積は、豚肉の品質や食味に係わる重要な要因であるが、その調節機構を詳細に研究した事例は少ない。そこで、筋肉へのエネルギー蓄積を調節する遺伝子の発現を制御する栄養素等を明らか...