ペレニアルライグラスのCBFホモログ遺伝子の単離と遺伝子座の同定
要約 ペレニアルライグラスから複数の新規なCBFホモログ遺伝子が単離でき、これらは低温で発現誘導される。4つのCBFホモログ遺伝子がクラスターを形成し5番染色体に座乗する。この領域は他のイネ科作物のCBF遺...
要約 交配当年度に葯培養再生個体を温室において養成し、これを次年度圃場に移植して栽培すると、従来の葯培養と比較して育種年限を1年短縮可能で、温室栽培の労力の軽減、種子の大量増殖、併せて圃場における予...
製粉性およびめん色に優れる秋まき小麦新品種候補系統「きたほなみ」
要約 秋まき小麦「きたほなみ」はやや早生で、「ホクシン」と比較して製粉性、めん色が優れ、多収である。穂発芽性、赤かび病抵抗性、赤さび病抵抗性、コムギ縞萎縮病抵抗性が「ホクシン」より優れる。 キーワー...
コムギのふ色遺伝子Rg1は低分子量グルテニン・サブユニットのGlu-B3座の遺伝子型の簡易圃場選抜マーカーとして利用できる
要約 小麦の生地物性に寄与するとされる低分子量グルテニン・サブユニットのGlu-B3 座は、ふ色遺伝子Rg1 と強く連鎖しており、Rg1 をGlu-B3 座の遺伝子型選抜マーカーとして使用することができる。これによりほ場...
食用農産物の育種研究を国民に理解させる効果的なアウトリーチ活動
要約 一般国民に新規食用農産物や育種研究に関する情報を伝達するためには、ホームページによる情報提供と電子掲示板の開設が効果的であるが、さらに積極的な関心、行動を喚起するには、サンプル配布による使用...
原麦β-グルカン含量が低いビール大麦は麦芽蛋白質の分解が過剰になりやすい
要約 ビール大麦の麦芽蛋白質分解にはプロテアーゼ活性のほかに原麦β-グルカン含量も影響する。50%エタノール不溶性原麦β―グルカン含量が低く、プロテアーゼ活性が高い系統は麦芽蛋白質分解が過剰になりやすい...
オオムギのリポキシゲナーゼ活性簡易評価法及びリポキシゲナーゼ欠失突然変異系統の作出
要約 ビールの鮮度維持や泡持ち性に悪影響を及ぼすオオムギのリポキシゲナーゼ(LOX)について簡易評価法を開発し、新規Lox-1遺伝子を有するLOX活性欠失突然変異系統「大系LM1」を選抜した。 キーワード 二条オオ...
沖縄の秋播栽培と北海道の春播栽培を組合せた小麦世代促進の早生化効果
要約 沖縄の秋播栽培、北海道の春播栽培および暖地・温暖地の秋播栽培における出穂早晩性は、それぞれPpd・Vrn遺伝子型、Vrn遺伝子型およびPpd遺伝子型と密接に関係する。沖縄の秋播栽培と北海道の春播栽培を組...
小麦粉中のポリフェノールオキシダーゼ(PPO)活性の簡易評価法
要約 培養試験管、L-DOPA試薬及び色彩色差計を用いることにより、小麦粉中のポリフェノールオキシダーゼ(PPO)活性を簡易に評価することができる。 キーワード 小麦粉、PPO活性、簡易評価法、L-DOPA 背景・ねら...
要約 大豆の子実成分の測定から豆腐用等に有望な遺伝資源が33点ある。これらは品質育種の母材選定に活用できる。また、水稲、麦類、豆類の遺伝資源4,646点について特性調査を実施して有望な遺伝資源を抽出した。...
早生・短強稈・多収で精麦白度が高い大麦新品種「シルキースノウ」
要約 「シルキースノウ」は、播性Ⅳの秋播型の早生で、短強稈で耐倒伏性に優れた並性六条大麦である。大麦縞萎縮病Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型に極強の多収品種であり、硝子率がやや低く、精麦白度が高い。栃木県で奨励(認定)...
収量性および製粉性が改善されたもち性小麦新品種「うららもち」
要約 小麦「うららもち」はもち性品種で、「あけぼのもち」と比べてやや長稈で、収量性および製粉性が優れる。三重県等で地域特産的な用途向けに普及が見込まれる。 キーワード コムギ、もち性、地域特産、新品種...
要約 「ゆきちから」の澱粉粘度は成熟期後の降雨により「ナンブコムギ」よりも早く低下することから、成熟期後は雨に当てないようできるだけ早く収穫する必要がある。 キーワード コムギ、ゆきちから、澱粉粘度、...
要約 麦芽α-アミラーゼ活性には大きな品種間差異があり、低蛋白質系統「大系HL138-8-5」やその後代系統のα-アミラーゼは高活性である。高α-アミラーゼ特性は、高ジアスターゼ力、低麦汁β-グルカンなどの好ましい...
要約 裸麦新品種「トヨノカゼ」は多収である。粒はやや円粒で、整粒歩合が高い。軟質で搗精時間が短く、精麦品質が優れる。大分県で認定品種に採用された。 キーワード ハダカムギ、多収、円粒、整粒歩合、精麦品...
要約 小麦「ふくほのか」は成熟期が「シロガネコムギ」と同程度の早生種で、赤さび病と穂発芽に強く、多収である。製粉歩留とミリングスコアが高く、製粉性が優れる。小麦粉のアミロース含有率がやや低く、ゆでめ...
要約 麦芽α-アミラーゼ活性には大きな品種間差異があり、低蛋白質系統「大系HL138-8-5」やその後代系統のα-アミラーゼは高活性である。高α-アミラーゼ特性は、高ジアスターゼ力、低麦汁β-グルカンなどの好ましい...
多収でオオムギ縞萎縮病に強い焼酎醸造用二条大麦新品種「はるしずく」
要約 二条大麦新品種「はるしずく」は、オオムギ縞萎縮ウイルス系統Ⅰ型とⅢ型及びうどんこ病に抵抗性で、短稈で穂数が多く多収である。軟質で精麦白度が高く、精麦品質が優れる。澱粉含量は多く、焼酎醸造適性が高...
穂発芽しにくい早生の中華めん用硬質小麦新品種「ハナマンテン」
要約 「ハナマンテン」は、硬質小麦で、穂発芽性が難の早生である。高分子量グルテニンサブユニット5+10(Glu-D1d)及び低分子量グルテニンサブユニットg(Glu-B3g)を持ち、グルテンが強靱でゆでのびし難く中華めん...
オーチャードグラス黄さび病(仮称)の新発生と抵抗性の系統間差異
要約 北海道、岩手、宮城、福島、栃木各県の牧草地、道路法面等のオーチャードグラスにおいて、本邦未報告のさび病の一種、黄さび病(仮称、英名:Yellow Rust)が発生している。本病への抵抗性には品種・系統...