ピリプロキシフェン剤のクワシロカイガラムシに対する防除効果と天敵類への影響
要約 幼若ホルモン系IGR剤ピリプロキシフェンを早春期に散布することにより、クワシロカイガラムシ第2世代までを長期間密度抑制できる。本剤は、天敵寄生蜂チビトビコバチに対する影響はないが、捕食性天敵ハ...
要約 春季の西南暖地における桑園周辺のヨモギは,ヒメハナカメムシ類の主要な発生源である。鹿児島県蚕業試験場・養蚕研究室 背景・ねらい 桑園でヒメハナカメムシ類(一般農作物において重要害虫であるアザミウ...
要約 平成9年春蚕期の一関市、花泉町で異常発生したカイコノウジバエによる蚕繭被害量は、800~1,000kg程度と推定された。蚕繭の被害様相は不結繭蚕、薄皮繭、穴あき繭のほか、営繭後、幼虫期で軟化斃死する個体...
背景・ねらい 桑葉を食害する害虫の防除は,残毒性が短い農薬により発生時期に合わせて効率的に行うことが重要である。そのため,合成性フェロモントラップによりクワノメイガ成虫の発生消長を調べるとともに,発育...
要約 中山間地域の機械収穫に適応する桑品種は、はやてさかり、みつみなみである。これらの品種は畦間1.2mの機械収穫桑園(桑苗横伏法)とし、春蚕期は基部伐採用簡易条桑刈取機、夏秋蚕期は中間伐採型条桑刈取機...
背景・ねらい
一般に農作物の害虫による被害を防止するには対象とする害虫の発生時期とその密度を予測し、防除対策を立てる。チャバネアオカメムシの場合飛翔能力が高く、山林で繁殖するので、密度の推定が...
要約 キボシカミキリ幼虫の人工飼育において、人工飼料の給餌量が幼虫期間や羽化率に大きく影響した。孵化幼虫を人工飼料が5g入った容器で個体飼育すると、飼料の追加なしに、従来の飼育法より短期間で生育、体重...
要約 植物葉面細菌Erwinia herbicola群細菌はカイコ腸内に定着、増殖し、腸内で同種およびEnterobacter cloacae等異種細菌に、接合によって遺伝子伝達を行うことが明らかになり、昆虫を媒体とした細菌の遺伝子拡...
要約 クワキジラミ幼虫が寄生している桑枝条に人工飼育したナミテントウムシ幼虫を放すことで、クワキジラミ幼虫による被害を減少させることが可能で、ナミテントウムシはクワキジラミの捕食性天敵として有効な生...
要約 クワキジラミに対する捕食性天敵ナミテントウムシの人工餌として取り扱いが簡便な蚕卵粉末を若齢期に与え、壮齢期に雄蜂児粉末を用いることで、ナミテントウムシの人工餌による飼育の省力化と継代が可能であ...
要約 蚕飼育期間中の桑園に合成性フェロモンを誘引源にしたトンネル型の水盤式トラップを設置すれば,アメリカシロヒトリ成虫とクワノメイガ成虫の発生消長を的確に把握でき,防除適期の判定が可能である。 背景・...
要約 暖地向き桑新品種候補系統「九75-08」は、密植栽培や夏蚕、晩秋蚕及び晩々秋蚕期に収量が多い。また、枝条倒伏は少なく、密植栽培での機械収穫が容易である。葉は中型の4裂葉で、硬化が遅い。 背景・ねらい...
要約 桑葉に約1週間で死に至る程度の紫外線を照射したところ、モラシンC、M、Nなど1~6種の抗菌性物質を生成した。これらの物質は病原菌の侵入時に誘導されるファイトアレキシンとも共通しており、桑が持つ病害抵...
要約 暖地向き桑新品種候補系統「九75-08」は、枝条倒伏が少なく、密植栽培での機械収穫に適応し、密植栽培や夏秋蚕期に多収である。 背景・ねらい 西南暖地では、風雨による倒伏や病害虫の多発、晩秋以降の...
コンニャクのアブラムシ類に対するイミダクロプリド粒剤の培土時処理による防除
要約 コンニャクの植え付け後、培土処理時にイミダクロプリド粒剤を施用することにより、アブラムシ類の密度を約3カ月間にわたり抑制することができる。 背景・ねらい コンニャクの害虫としてアブラムシ類(ワタ...
要約 性フェロモントラップにおけるアメリカシロヒトリ成虫の50%誘殺日を起点として、次世代幼虫の平均齢期が3齢になる日は、平均気温10℃以上の有効積算温度が300日度に達した日となると推定される。このことによ...
ボウベリア菌製剤を用いた傷害桑株誘引法によるキボシカミキリ防除
要約 10a当たり10株の割合で、摘葉と部分的剥皮を行ったキボシカミキリの誘引株としての人為的な傷害株を作る。その誘引株にボウベリア菌製剤1枚分を3~4等分して設置し、誘引されたキボシカミキリを防除する。 ...
アメリカシロヒトリの周年飼育による核多角体病ウイルスの大量増殖
要約 アメリカシロヒトリを非休眠化して、人工飼育による周年飼育を行い、4齢幼虫に低濃度の核多角体病ウイルスを投与することで、生物農薬の原料となるウイルスの大量増殖が図られる。 背景・ねらい 養蚕の多回...
要約 桑種茎直播法による新桑園造成法と従来の苗木植付法の経済性を比較したところ造成時間は6分の1、造成費用は3分の1であった。また、本法は完全機械化桑園を造成するのに対応する。 背景・ねらい 養蚕経営上の...
野菜用ロータリーカルチおよびアズールスプレーヤの桑園での利用法の確立
要約 トラクターに連結する野菜など他作物用管理作業機を桑園用管理作業機に改良した。ロータリーカルチは中耕および雑草防除作業、アズールスプレーヤは除草剤および害虫防除薬剤散布作業に対応することがわかっ...