交信攪乱による交尾遅延に伴うメスの老化がフジコナカイガラムシの生殖に与える影響
要約 フジコナカイガラムシのメスのフェロモン量は、成虫となってから約30日でピークに達し、老齢個体が若齢個体よりも多くのオスを誘引する。交信攪乱法による交尾遅延は、老齢個体の割合増加を促し、産卵数の多...
要約 イネカメムシ成虫の発生状況の把握には、白色粘着トラップをイネの草冠の高さで地面と垂直に設置する方法が有効である。アカスジカスミカメ等の他の斑点米カメムシ類の発生調査に用いられるフェロモンには影...
クビアカツヤカミキリのフェロモン成分を利用したトラップに雌雄成虫が誘引される
要約 モモやウメなどバラ科果樹の害虫であるクビアカツヤカミキリの雄成虫から放出されるフェロモン成分は光学活性な構造を持つ(6R,7S)-(E)-2-シス-6,7-エポキシノネナールであり、合...
侵入害虫バナナコナカイガラムシの検疫に役立つフェロモントラップの開発
要約 沖縄県に侵入し、様々な果樹を加害しつつあるバナナコナカイガラムシを強力に誘引するフェロモン成分の構造を解明し、その発生を簡単に検出できるフェロモントラップを開発しました。分布拡大の防止に向け、...
交信かく乱剤を設置したモモ圃場におけるモモハモグリガの発生消長調査法
要約 交信かく乱剤を設置したモモ圃場において、交信かく乱剤のディスペンサー5本を性フェロモントラップの誘引源に使用することでモモハモグリガのオス成虫の発生消長を把握できる。この時、誘引源として用いる...
斑点米カメムシ、アカスジカスミカメの持続性合成フェロモン剤の開発
要約 アカスジカスミカメのフェロモン成分の化合物をポリエチレンチューブに充填したチューブ製剤は、合成フェロモン剤としておよそ1ヶ月間アカスジカスミカメの雄成虫を誘引することができる。 キーワード アカ...
要約 マツモトコナカイガラムシのフェロモンは、他のコナカイガラムシ類のフェロモン(モノテルペン)とは全く異なるヘミテルペン系化合物であることを明らかにしました。この物質は簡単に合成できるため、本種の...
ナシマルカイガラムシ歩行幼虫の発生量はフェロモントラップによる雄成虫誘殺数で推測できる
要約 ナシマルカイガラムシ歩行幼虫発生量は殺虫剤無散布条件下では指数関数的に増加する。年間の歩行幼虫発生量はフェロモントラップによる雄成虫誘殺数から推測できる。 キーワード ナシマルカイガラムシ、フェ...
要約 スモモヒメシンクイは岩手県盛岡地域のリンゴ生産地帯に分布し、成虫は5~9月に連続的に誘殺される。早い世代はスモモやプルーンに寄生し、セイヨウナシ、イワテヤマナシ及びリンゴ果実へ寄生は9月以降に確...
性フェロモンによる交信撹乱を用いてカキのフジコナカイガラムシを防除できる
要約 フジコナカイガラムシの性フェロモン成分をゴムセプタムに含浸させたフェロモン剤による交信撹乱は、飼育容器から小規模野外の各レベルで交尾阻害効果を示す。さらに現地カキ園においても交信撹乱による密度...
リンゴ農薬50%削減のための農協部会組織による集団的防除マネジメントシステム
要約 リンゴ作において特別栽培に必要な農薬50%削減技術を産地単位で導入するには、農家が主体となって地域的、恒常的に病虫害を制御する集団的防除マネジメントが求められる。その導入には、従来と異なる部会組...
チャバネアオカメムシ集合フェロモンには餌を求めて移動中のクサギカメムシ成虫が誘引される
要約 チャバネアオカメムシ集合フェロモントラップには、栄養蓄積と卵巣発育が劣り、餌を求めて移動中のクサギカメムシ成虫が誘引される。 キーワード チャバネアオカメムシ集合フェロモン、クサギカメムシ、栄養...
要約 スモモヒメシンクイの成虫発生時期は、フェロモントラップにより簡易に調査できる。山梨県では、成虫は年4回発生し、発生時期は越冬世代が4月下旬~5月下旬、第1世代が6月上旬~7月上旬、第2世代が7...
要約 交信攪乱剤のうちモモシンクイガ対象の単剤を利用し、モニタ-トラップと気象要因から防除適期を把握することで、コストを低減したモモシンクイガやキンモンホソガ等のリンゴ害虫の同時防除が可能である。[...
要約 市販の電撃式自動カウントフェロモントラップの計数方式を電撃電圧降下方式から赤外線方式に変更し、ハスモンヨトウの活動時間や季節に応じてトラップの各種設定時間を調整することにより、計数精度が向上す...
太陽熱消毒や防虫ネット等を利用したスイカ後作ホウレンソウの有機栽培
要約 ハウス太陽熱消毒、防虫ネット、フェロモン剤等を利用し、油粕、魚粉を主体とした施肥によりスイカ後作ホウレンソウの有機栽培が可能である。 キーワード ホウレンソウ、太陽熱消毒、有機質肥料、防虫ネット...
青森県津軽地方におけるリンゴコカクモンハマキの発生回数の減少
要約 青森県津軽地方において、以前は年3回発生していたリンゴコカクモンハマキが、近年は年2回の発生パターンを示すように変化している。 キーワード リンゴ、リンゴコカクモンハマキ、発生回数、発生消長、フ...
ビワにおけるカメムシ防除資材・農薬のフェロモンを利用した効果評価法
要約 チャバネアオカメムシ集合フェロモンをビワ園内に設置し、果樹カメムシ類の多飛来条件を人為的に作りだすことにより、果樹カメムシ類の少発生年においても、安定的に、果実袋等の防除資材や農薬の防除効果を...
要約 残効期間の長い殺菌剤と固着性展着剤の利用により、年間の散布回数を8回とした防除体系で、リンゴの主要病害が防除できる。 キーワード リンゴ病害、散布回数削減、展着剤 背景・ねらい 秋田県のリンゴ病害...
要約 複合交信撹乱剤を使用してリンゴの主要害虫防除を実施する場合、慣行防除体系下でフェロモントラップを用いてモモシンクイガ密度を調査する。年間約100頭以上捕殺される場合を多発園地とし、撹乱剤設置後1~...