野鳥におけるトリパラミクソウイルス1型(ニューカッスル病ウイルス)の保有状況
要約 野鳥糞便を用いた2年間にわたるトリパラミクソウイルス1型の保有状況調査は、野鳥におけるニューカッスル病ウイルス病原性株の存在を証明し、家禽に対する適切なワクチネーションが今後も必要であることを示...
要約 ブロイラー鶏ふんや牛ふんなどを原料として、燃焼により熱エネルギーとして利用する際に発生する畜ふん燃焼灰は、リン酸肥料の代替資材として利用可能である。畜ふん燃焼灰に含まれるリン酸は、そのほとんど...
伏流式人工湿地ろ過システムは有機排水を冬期も含め長期間安定して浄化できる
要約 伏流式人工湿地ろ過システムは、酪農施設、養豚場、養鶏場などからの排水に含まれる有機物や窒素、リン、大腸菌などを冬期も含めて5~10年間にわたり安定して浄化できる。運転費用は一般的な活性汚泥処理の5...
ラオス中部の薪利用は、特定の樹種の資源の減少に影響している。
要約 ラオス中部の調査対象村の主要な燃料は薪であり、消費量は一世帯当たり年間約1.94トンに達する。また、消費量を村全体で見ると約272トン/年に上り、森林面積に換算すると約16haに相当する。農家は薪として2...
暑熱ストレスによるブロイラーの脾臓中サイトカインmRNA発現量の変動
要約 暑熱ストレスはブロイラーにおいて飼料摂取量の低下に起因せず、脾臓の萎縮を引き起こす。このとき、脾臓中のサイトカインmRNA発現量は変動し、特にインターロイキン12mRNA発現量は飼料摂取量の低下に起因せ...
要約 農村地域から発生するバイオマスから製造される各種のバイオ炭は多様な理化学的特徴を有する。バイオ炭の理化学的特徴を考慮することで、炭素貯留を行いながら畑地基盤を効果的に改良でき、特殊土壌地帯等に...
有機栽培転換期と慣行の土壌及び堆肥施用の有無の土壌酵素活性による判別
要約 レタス・ニンジンの有機栽培開始3年目に、6種類の土壌酵素活性を変数に有機/慣行と堆肥/無堆肥の判別関数を求め、同一圃場の異なる転換後年次に適用すると、1年目では、有機と慣行、堆肥と無堆肥を判別でき...
要約 ニワトリ初期胚にマウスES細胞を注入して孵化直前まで培養すると、卵黄嚢や脳に効率よく三胚葉性のテラトーマが形成される。 キーワード ES細胞、ニワトリ胚、テラトーマ、分化、実験モデル 背景・ねらい ES...
ニワトリ由来膜結合型幹細胞因子を用いた効率的なニワトリ始原生殖細胞培養法
要約 ニワトリ始原生殖細胞は、線維芽細胞増殖因子(FGF2)を含有する培地を用い、ニワトリ由来膜結合型幹細胞因子(chSCF2)を発現するフィーダー細胞上で培養することによって増殖が5倍以上促進される。 キーワード...
日本に初めて侵入したH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス
要約 2014年以降世界中に拡散したH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの国内分離株の性状を明らかにした。過去に日本に侵入したH5N1亜型ウイルスとはニワトリに対する病原性や血清学的性質が異なる。 キー...
家畜由来Salmonella Enteritidisにおける遺伝子型の経年的変化
要約 1975年から2009年に分離された鶏、牛、豚、および山羊由来S. Enteritidis分離株のMultilocus variable-number tandem repeat analysis(MLVA)による遺伝子型別の結果は、1989年ごろから新たな遺伝子...
硝酸態窒素溶脱の遅延効果をもつ土壌改良資材として適したバイオ炭の選出
要約 硝酸態窒素の下方移動の遅延効果をもつ土壌改良資材として適したバイオ炭を選出するため、7種類の原料から温度を変えてバイオ炭を生成し、硝酸態窒素吸着能の測定を行う。木質系バイオマスを原料として高温...
多糖類分解性酵素とグルコース併給は暑熱下で豚の窒素消化率低下を抑制する
要約 暑熱下における肥育豚への多糖類分解性酵素およびグルコースの添加給与は、飼養成績および酸化ストレスに影響を及ぼさないが、豚の消化能が低下する暑熱下では窒素消化率の低下を抑制する。 キーワード 暑熱...
紫外線LEDを用いた微小吸血昆虫(ヌカカ類)の採集装置の開発
要約 家畜の疾病を媒介するヌカカ類は、紫外光に強く誘引されることから、消費電力の少ない紫外線LEDと、軽量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせて新規に開発した携帯型採集装置により、疾病防除のための効...
高病原性鳥インフルエンザウイルスの病原性に関与するPB1のアミノ酸置換
要約 インフルエンザウイルスの8つの遺伝子分節の一つが規定するPB1タンパク質における14番目と38番目のアミノ酸置換はそれぞれ高病原性鳥インフルエンザウイルスの鶏間での伝播性と病原性に影響を与える。 キー...
リバースジェネティックス法による高病原性鳥インフルエンザ弱毒ワクチン株の作製
要約 増殖性が高くバイオセーフティレベル2で取り扱えるH5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの抗原性を保持した弱毒ワクチン候補株をリバースジェネティクス法で作製する。この手法は、流行ウイルスに適合す...
要約 抗サルモネラO4モノクローナル抗体とそれを用いた競合エライザ法は、サルモネラ血清型O4群に属するSalmonella enterica serovar Typhimurium(ST)に感染したウシ、ウマ、ブタ、ニワトリにおいて、ST...
要約 モチリン受容体遺伝子の5'発現調節領域に存在するマイクロサテライトDNA多型は、比内鶏雌の発育性に関連し、比内鶏の発育性の育種改良に応用できる。 キーワード 家畜生産・家畜育種 背景・ねらい 地鶏の発...
血清型2、6、10 型鳥パラミクソウイルスはワクチンベクターとして有望である
要約 血清型2、6、10型鳥パラミクソウイルスは、ニューカッスル病ワクチンが広く使用されている野外において、多頭羽に迅速かつ省力的に投与できる鳥インフルエンザワクチンのための遺伝子組換えベクターとして有...
カンピロバクターの細胞表面糖脂質の糖鎖欠損により鶏腸管内定着性が低下する
要約 カンピロバクターの細胞表面糖脂質であるリポオリゴサッカライド(LOS)の糖鎖長が胆汁酸への抵抗性と関連している。LOS糖鎖が一定以上欠損するとカンピロバクターの胆汁酸抵抗性は大きく減弱し、鶏腸管内での...