食肉で'氷点下の未凍結貯蔵'を行うための温度設定値の下限は-1.0°Cを推奨する
要約 ウシ45頭、ブタ10頭、ニワトリ12羽を用いて、骨格筋の凝固点を調べたところ、家畜種別の平均値はウシが-1.12°C、ブタが-1.15°C、ニワトリが-1.12°Cである。従って、氷点下の未凍結貯蔵をこれらの食肉に適用...
感染個体と不活化ワクチン接種個体を識別できる新規サルモネラ症血清学的検査法
要約 サルモネラタンパク質SsaKおよびBamAを固相化抗原としたエライザ法による新規サルモネラ症検査法を用いることで、自然感染した個体と不活化ワクチンを接種した個体とを、産生される抗体の違いに基づき識別で...
発育鶏卵を用いた豚デルタコロナウイルスの培養・分離技術の開発
要約 豚デルタコロナウイルスを発育鶏卵に接種することにより、当該ウイルスを培養・分離することを可能とする技術である。本技術は、罹患豚から得られた糞材料から直接当該ウイルスを分離することを可能とし、新...
肉料理の「こく」認識に関係する味覚表現用語のアンケート調査による推定
要約 一般消費者および調理従事者を対象としたアンケートから、「こく」が重要視される肉料理とその料理の「こく」の知覚に関係すると推定される味覚表現用語を示す。本成果は食肉の「こく」の評価に用いる用語の...
減化学肥料栽培に活用できる有機質資材の窒素肥効Web計算ツール
要約 Web上で、有機質資材の種別、施用量、施用日、収穫予定日を入力し、日本土壌インベントリーと連動した地図上の地点を選択すると、栽培期間中における資材由来の無機態窒素量の予測値が提示されるツールであ...
東北地域における子実用トウモロコシの生産と子実サイレージ調製に係る費用
要約 子実用トウモロコシ生産に係る作業時間は2.58時間/10aで、費用は約6.4万円/10a、約76円/現物1kg当である。フレコンラップ法によるトウモロコシ子実サイレージ調製に係る費用は、100ロール調製で18.1円/現物1...
家畜ふん堆肥等の有機質資材中のAD可溶有機態窒素含量の特徴およびC/N比との関係
要約 有機質資材中のAD可溶有機態窒素(ADSON)含量は、植物油かすや魚かすで高く、牛ふん堆肥で低い。植物質の有機質資材では、C/N比が小さいほどADSON含量は大きい。鶏ふん堆肥の一部やカニガラなど、C/N比が小さ...
豚丹毒菌の臨床上重要な血清型を同定できるマルチプレックスPCR法
要約 豚丹毒に罹患した豚及び野生動物から高頻度に分離される豚丹毒菌の血清型(1型、2型、5型)を容易に型別できる手法である。本法により、病原性の強い血清型株を特定することが可能になる。 キーワード 豚丹毒...
有機栽培・転換中・慣行栽培の土壌に添加した有機物からの窒素無機化量の違い
要約 有機栽培・転換中・慣行栽培の土壌に米ぬかを加えて4~8週間培養し、窒素無機化速度を比較すると、慣行より有機栽培の土壌で窒素無機化が早く、転換中土壌には早いものと遅いものがみられる。ボカシや畜ふん...
要約 クロピラリド耐性が弱い作物への堆肥施用に対応するための新たな牛ふん堆肥中クロピラリド分析法である。定量下限値は2μg/kg乾物以下であり、従来の堆肥中クロピラリド分析法にマイクロ液液抽出を付与す...
近年の急性型豚丹毒の発生は遺伝学的に近縁な集団株が原因である
要約 国内で急性型豚丹毒を発症した豚から分離された強毒株の全ゲノム解析を行ったところ、2007年以降に分離された株は、近年中国で分離された株と遺伝学的に近縁であり、それらは系統学的に大きく分けて九州型と...
ラオス中部の薪利用は、特定の樹種の資源の減少に影響している。
要約 ラオス中部の調査対象村の主要な燃料は薪であり、消費量は一世帯当たり年間約1.94トンに達する。また、消費量を村全体で見ると約272トン/年に上り、森林面積に換算すると約16haに相当する。農家は薪として2...
伏流式人工湿地ろ過システムは有機排水を冬期も含め長期間安定して浄化できる
要約 伏流式人工湿地ろ過システムは、酪農施設、養豚場、養鶏場などからの排水に含まれる有機物や窒素、リン、大腸菌などを冬期も含めて5~10年間にわたり安定して浄化できる。運転費用は一般的な活性汚泥処理の5...
家畜由来Salmonella Enteritidisにおける遺伝子型の経年的変化
要約 1975年から2009年に分離された鶏、牛、豚、および山羊由来S. Enteritidis分離株のMultilocus variable-number tandem repeat analysis(MLVA)による遺伝子型別の結果は、1989年ごろから新たな遺伝子...
要約 抗サルモネラO4モノクローナル抗体とそれを用いた競合エライザ法は、サルモネラ血清型O4群に属するSalmonella enterica serovar Typhimurium(ST)に感染したウシ、ウマ、ブタ、ニワトリにおいて、ST...
多糖類分解性酵素とグルコース併給は暑熱下で豚の窒素消化率低下を抑制する
要約 暑熱下における肥育豚への多糖類分解性酵素およびグルコースの添加給与は、飼養成績および酸化ストレスに影響を及ぼさないが、豚の消化能が低下する暑熱下では窒素消化率の低下を抑制する。 キーワード 暑熱...
家畜ふん堆肥の単年施用によるホウレンソウの可食部カドミウム濃度低減
要約 黒ボク土を用いたホウレンソウのポット栽培試験では、家畜ふん堆肥(4t/10a相当量)を単年施用しても、土壌中の可給性が高い交換態カドミウムの濃度低下により可食部カドミウム濃度が低減する。 キーワード ホ...
優性遺伝効果を考慮したゲノム情報に基づく遺伝的能力評価法の開発
要約 ゲノミックBLUP(GBLUP)法では考慮できなかった、優性遺伝効果を含むGBLUP(GBLUP-D)法を開発することで、優性遺伝効果を含んだ遺伝的能力の推定精度を高くすることができる。 キーワード ゲノム情報、優性遺...
要約 家畜疾病の臨床症状、病理解剖所見、病理組織所見等の画像を収集しWeb上に公開した病理アトラスは、全国の家畜保健衛生所等における家畜疾病の病理学的診断の精度向上に資する。 キーワード 家畜疾病、病理...
サブサハラアフリカの水田土壌肥沃度向上に資する在来有機物資源
要約 サブサハラアフリカの稲作において、在来有機物資源を活用した土壌肥沃度改良技術を提案するため、ガーナ国を対象としてまずこれらの賦存量を明らかにする。ガーナにおける農業活動由来の在来有機資源の賦存...