要約 気候シナリオではCO2濃度や気温の上昇とともに、台風、火災、虫害など森林被害の増加も予想され ています。気候変動の直接的な影響に加えて森林被害が増加することは、森林の炭素吸収量に影響を 与えると考...
要約 多くの動物種で多様な化膿性日和見感染症を引き起こすTrueperella pyogenesについて、新規同定用PCR法を開発し、既報のPCR法では正確に同定できなかった株も含め異なる動物種由来のT. pyogenesを迅速かつ正...
西太平洋で初めて分離されたバンドウイルカ由来ブルセラ菌(Brucella ceti)
要約 西太平洋の海棲哺乳類から初めて分離されたBrucella ceti菌株は、人獣共通感染症の原因としても報告されている遺伝子型27に分類される株である。本菌株のゲノム解析で得られた塩基配列情報は、本菌の宿主特...
要約 ニュージーランドの子牛生産コストは日本の大規模経営平均の約7分の1であり、コスト格差の主な要因は周年親子放牧に加えて、自然交配、輪換放牧と哺育能力の高い繁殖牛選抜、ケール等を利用した冬季飼養、キ...
変異型スクレイピーであるCH1641型は牛海綿状脳症(BSE)の起源ではない
要約 BSEの起源は不明であるが、従来のスクレイピーとは性状の異なる変異型スクレイピーを牛プリオン蛋白質過発現(TgBoPrP)マウスに接種し、その性状を明らかにした結果から、この変異型スクレイピーを起源とする...
放牧草地の硝化抑制剤施用はN2O発生、硝酸流亡を減らし収量を増加させる
要約 放牧草地において排せつされる家畜尿は温室効果ガスであるN2Oの発生および硝酸流亡を引き起こしている。硝化抑制剤(DCD)の施用はN2O発生削減および硝酸流亡低減に有効であり、また牧...
マウスでの増幅・維持が困難なスクレイピー株が培養細胞を用いて維持できる
要約 マウス神経細胞株であるGT1-7は、マウスでの増幅・維持が難しいスクレイピー株に対してマウスと同程度の感受性を示す。また、GT1-7はそのスクレイピー株についてマウスを用いるよりも効率的かつ安定的にその...
トウモロコシ子実主体サイレージ(HMSCおよびCCM)の生産利用技術
要約 普通コンバインで収穫したトウモロコシ子実や芯入り子実を粉砕密封すると良質なハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC)やコーンコブミックス(CCM)が調製できる。TDN含量はそれぞれ93、87%で、イアコーンサイ...
要約 国内における12ヶ月齢以上で死亡しためん羊及び山羊並びに鹿を対象とする伝達性海綿状脳症(TSE)の監視・調査の結果、2016年に我が国で初めてとなる非定型スクレイピーが11歳のコリデール羊で確認された。 キ...
ニューラルネットワークモデルによるイアコーンサイレージのTDN含量の推定
要約 自給濃厚飼料として期待されるイアコーンサイレージのTDN含量は、ADLおよびデンプンの含量を説明変数としたとき、重回帰式では推定できないが、ニューラルネットワークモデルによる推定式で比較的高い精度で...
2010年に日本で分離された口蹄疫ウイルスの感染性cDNAクローンの構築
要約 2010年口蹄疫ウイルス日本分離株のゲノムを基に感染性cDNAを構築した。これを用いて得られたウイルスは、親ウイルスと同様の性状や豚への病原性を示...
モンゴル草原で放牧されるヒツジの冬季採食量はUNDP値より20%以上高い
要約 モンゴルの森林ステップおよびステップ地域の草原で放牧されるヒツジにおいて、リグニン法で求められる採食量は、同国で一般に用いられているUNDPによる値と比べて冬季に20%以上高い。よってこの時季には、...
モンゴルの伝統的乳製品より分離されたブタ胃ムチンへの付着性を有する乳酸菌
要約 モンゴル国の牧民家庭で作られた乳製品由来の乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 6-8、8-1とLactococcus lactis subsp. cremoris 7-1は試験管レベルで...
非定型BSEプリオンは異種動物への伝達により宿主域が変化する
要約 牛海綿状脳症(BSE)などのプリオン病は、異種動物へ伝達することが知られている。非定型BSEを異種動物へ伝達すると、感受性動物の種類が変化する。この性状変化は、非定型BSEのリスクを考える上で注意を要す...
マウスGT1-7細胞は長潜伏期の野外スクレイピープリオン株に感受性を示す
要約 日本で摘発されたスクレイピー症例からは野生型マウスへの伝達試験により、潜伏期の短いスクレイピープリオン株と長いスクレイピープリオン株が分離される。GT1-7細胞は潜伏期の長いプリオン株に高感受性を...
豚コレラ清浄性確認検査で見出されたわが国初の羊のボーダー病ウイルス
要約 豚コレラ清浄性維持確認のための検査で高率に抗体陽性を示す豚群から検出されたウイルスは、豚コレラウイルスや牛ウイルス性下痢ウイルスではなく、国内初となる羊のボーダー病ウイルスである。 キーワード ...
黄赤色の花色を持つアルストロメリア新品種候補「羊ヶ丘1号」、「羊ヶ丘2号」
要約 種間交雑、胚珠培養により育成した黄赤色の花色を持つアルストロメリア「羊ヶ丘1号」は4~6月の採花本数が多く、「羊ヶ丘2号」は3~5月の採花本数が多いほか7月以降の夏秋期にも採花が可能である。いずれも...
火入れはクズの埋土種子を出芽させ、放牧は出芽個体を消滅させる
要約 クズの埋土種子は、地上植被の伐採のみではその休眠はほとんど打破されない。しかし、火入れがなされると、休眠打破と出芽が顕著に促進される。その出芽実生は放牧がなされないと半年で再優占化するが、放牧...
要約 液体培地を用いたヨーネ菌の分離培養後に、リアルタイムPCRによるヨーネ菌特異的遺伝子を検出することにより、現在普及している寒天培地による培養法と比べて、培養期間が大幅に短縮され分離率が向上する。 ...
要約 L型非定型BSE感染牛脳乳剤を脳内に接種した緬羊は、明確な臨床症状や脳での重篤な空胞化を示さない。しかし、異常プリオン蛋白質は緬羊の脳に蓄積し、スクレイピー感染羊とは異なる蓄積形態や体内分布を示す...