要約 ダイズ品種「Fendou 16」は長い主根を持つ。QTL解析の結果、主根長に関与する遺伝子座は第16番染色体のDNAマーカーSat_165とSatt621間のゲノム領域に存在する。同定されたダイズの長根型品種ならびにその遺...
要約 ネギ属遺伝資源を長期間安定的に保存できる技術である。ネギ属茎頂に処理液で脱水耐性を付与した後、風乾で脱水し-80°C冷凍庫で急速冷却すると、一年間保存後の再生率は液体窒素を用いた超低温保存品と大差...
要約 コムギ、オオムギは地域適応性が高いため、遺伝的多様性が高い。近年解読された麦類の参照ゲノムと豊富な遺伝資源を活用して有用な遺伝子を同定し、不良環境に適合する新しい品種を生み出すために、品種間比...
要約 地球温暖化による生育地の著しい縮小が懸念されているブナの種子の超低温(-170℃)保存技術を確立しました。これにより、従来は困難であったブナ種子の長期保存が可能となりました。 背景・ねらい ブナは日...
要約 塊茎で保存するため安定的な長期保存が困難な熱帯産作物ウルコに適した処理条件を検討し、アルミニウム製のクライオプレートを用いて空気乾燥で脱水する手法により、実用的かつ簡便なウルコ培養茎頂の超低温...
草本系バイオマス作物の育種素材としてのオギ遺伝資源の探索収集とその特性
要約 北海道から九州までの河川敷等の湿潤な環境を中心に、平野部から山間地まで多様な環境に自生するオギ栄養体304点を探索収集、保存している。出穂始日や形態的特性について系統間に変異がみられ、ススキとの...
Oryza(イネ)属の栽培化以前に起きたPup1遺伝子座の変異
要約 アジアイネ(Oryza sativa)及びその近縁野生種(O. rufipogon、O. nivara)、並びにアフリカイネ(O. glaberrima)及びその近縁野生種(O. barthii)におけるリン酸...
クライオプレートを用いた栄養繁殖性植物遺伝資源の超低温保存法
要約 アルミニウム製のクライオプレートを用いた超低温保存法は、茎頂をプレート上に固着して脱水処理等を行うため、作業効率の向上、茎頂の損傷の最小化や冷却・加温速度の急速化による高い再生育率を得ることが...
要約 日本由来の野生ダイズ系統「JWS156-1」は非常に高いアルカリ塩耐性を示す。QTL解析では、第17染色体に効果の大きな量的形質遺伝子座(QTL)が認められる。このQTLは既往の塩化ナトリウム塩耐性に関与するQTL...
アルカリ-CARV法によるテンサイからの効率的バイオエタノール生産技術
要約 テンサイ根冠部を原料として、磨砕物のNaOH処理・中和後に粘性低下処理を行うエタノール製造工程(アルカリ-CARV法)によりバイオエタノールを製造する。アルカリ処理により粘性低下効率が大幅に向上し、理論...
要約 耐塩性簡易評価方法を開発し、広範囲のダイズ遺伝資源の耐塩性の検定により、栽培大豆(Glycine max)FT-Abyaraと野生ダイズ(G. soja)JWS156-1を耐塩性品種として選抜した。耐塩性のQTL解析の結果、栽培ダ...
背景・ねらい 養殖魚の育種を効率的に行うには、遺伝情報を利用した新しい育種手法の開発が必要であるが、そのためにはまず対象種の遺伝情報の蓄積(ゲノム解析)が重要である。ゲノム解析の材料となる高分子DNA...
要約 カンショには葉部の総ポリフェノール含量が一般野菜を上回る系統が多数ある。カンショ葉部にはカフェー酸およびその誘導体5種類が含有されており、これら6物質の中で最も多く含まれている物質は3-O-,5-O-ジ...
要約 C1化学変換技術(ガス化合成法)を用いれば、ソルガムは、品種、部位にかかわらず、乾物重の44~49%の重量のメタノールを生産できる。極晩生ソルガム品種を多肥条件下で栽培すれば、5ヶ月間に12.8t/haのメ...
要約 てんさい単胚果実に軟X線を照射することにより果実内の複胚珠種子が効率的に調査できる。また、非破壊調査であるため、調査後の種子の利用が可能である。 キーワード てんさい、複胚珠、単胚、軟X線、非破...
要約 山口県阿武郡旭村由来のエコタイプから栄養系選抜によって育成した「方便山4」は、芝密度が高く雑草が侵入しにくいことが特長である。この特性は芝地の早期造成に有効である。 背景・ねらい シバは放牧用の...
要約 シルクの新規用途として、繭から直接引き出した繭糸で作製した立体形状及び平面形状の製品は黄繭等蚕由来の天然色素を生かすことができ、ランプシェード、襖紙、障子紙、タペストリー等のインテリア製品に利...
要約 とうもろこしの花粉の液体窒素による超低温保存の場合、花粉の含水率を12%前後まで乾燥させ、保存花粉の解凍後、緩やかな再吸湿処理を行うことにより、保存花粉の交配による雑種種子が得られる。 背景・ね...
要約 乾燥耐性の誘導によるアルファルファの不定胚の貯蔵法を開発した。遺伝資源、育種素材から有用形質を有する個体を不定胚で増殖し、増殖した不定胚に乾燥耐性を付与することにより液体窒素による凍結保存、室...
要約 チャの培養茎頂、実生組織由来の不定胚・多芽体を用いて液体窒素中で超低温保存する技術を開発した。超低温処理後の植物体には外見上あるいは遺伝子レベルにおける変異が認められず、保存後再生個体の遺伝的...