ジャガイモ疫病菌の系統変動による圃場抵抗性品種「マチルダ」の早期発病
要約 ばれいしょの疫病圃場抵抗性強品種の「マチルダ」は、導入(1993年)当初と比較して発病時期が早まった。これには、「マチルダ」に対する病原力が強い疫病菌のA系統が1990年代後半に北海道で優占するように...
要約 標高750mの高冷地では、ホウレンソウをはじめとする8品目が有機栽培可能で、有機質肥料を施用し適期に作付けすれば、害虫等の防除を行わなくても化学肥料や農薬を用いた慣行栽培の80%以上の可販収量を得...
要約 愛媛県農業試験場が県内の中山間地から収集・選抜を行った数系統の地ばれいしょの内、S-6は、収量が少なく、秋作での出芽が遅いが、赤皮でいもが小さく、また煮いもは粘りが強くて煮崩れが少ない特徴があり...
要約 ばれいしょマイクロチューバー(MT)を種いもとする圃場栽培では、通常栽培に比べ生育が2週間程度遅延するが、最終的に80%程度の収量が得られる。また、MT栽培では上いも一個重および塊茎の二次生長発生程...
要約 ばれいしょ「西海28号」は、ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持つとともに、そうか病にもやや強い、暖地二期作栽培に適した食用系統である。滑皮で目が浅くて外観に優れ、食味が良い。 キーワード ばれ...
青果用カンショを主軸作物とする作付体系における窒素収支と減肥栽培
要約 カンショーダイコン、カンショーイタリアンの体系では窒素負荷はみられないが、カンショーキャベツ、カンショーバレイショ、カンショーゴボウ体系では7~15kg/10aの窒素負荷が認められる。カンショーキャベ...
Verticillium tricorpus によるデルフィニウム半身萎凋病(新称)
要約 〔要約〕宮城県において発生した原因不明のデルフィニウム立枯症状は、これまで国内では未発生であるVerticillium tricorpus が関与する新病害である。 キーワード デルフィニウム立枯症状、Verticillium tr...
要約 市販の作業機を改良し、密植されたタマネギの掘取りとマルチの剥ぎ取りとを同時に行うことができる掘取り機を開発した。人力の10倍の作業能率が得られる。 背景・ねらい 本県で定着している天面140cm畝への1...
要約 ばれいしょを粉ふきいも、ふかしいもおよびフライドポテトに調理する場合、でん粉価が高いものはほくほく感に富み食味評価が高まる。一方、肉じゃがおよびカレーでは、でん粉価の低いもので煮くずれが少なく...
ばれいしょ品種「スタークイーン」のジャガイモYモザイクウイルスえそ系統(PVY-T)感染株の病徴
要約 ばれいしょ品種「スタークイーン」のPVY(T,O)感染株の当代病徴は、接種葉にえそ斑点を生じるが、上葉の病徴は不明瞭である。次代病徴のうち、開花期以前に現れる単独のれん葉症状はPVY-Tの感染とは無関係で...
ジャガイモの生理障害(イモ芯部の空洞・褐変)の発生要因と対策
要約 春作ジャガイモにおいて空洞や褐変等の生理障害が、大きな塊茎の内髄部に発 生する。茎葉が黄変する前の段階では、収穫約10日前までの日照不足や高温が障害の発生を助長する。対策としては、早掘りを避ける...
要約 ダッタンソバ「北系1号」は自殖性で、畑作地帯だけでなく、普通そば(他殖性、虫媒)が栽培できない冷涼な地帯でも栽培できる。普通そばより収量性が高く、機能性成分であるルチン含有量も多いが、子実は小さ...
要約 ばれいしょ「P982」は、長期低温(6℃)貯蔵後でも還元糖含有率が高まらない難糖化性を有し、ポテトチップカラーが優れる。またジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する。 背景・ねらい ばれいしょを用いた油...
ジャガイモヒゲナガアブラムシ抵抗性の育種的解明およびダイズわい化病抵抗性素材の作出
要約 ジャガイモヒゲナガアブラムシ抵抗性は、ダイズわい化病抵抗性の1因子であり、同抵抗性を持つ遺伝資源を交配母本にして、わい化病抵抗性がより強い品種を育成できる。 背景・ねらい 北海道大豆のわい化病抵...
要約 ジャガイモシストセンチュウの異常シストから分離した糸状菌(菌株名BCF)は、ジャガイモシストセンチュウの雌成虫に寄生し、次世代の卵密度を低下させる。本菌を土壌混和することにより、ジャガイモシスト...
21.ばれいしょ新品種「十勝こがね(北海79号)」の調理特性
要約 ばれいしょ「十勝こがね」は、いもの休眠期間が長く貯蔵性が良い。さらに、いもは目が浅く大粒で粒揃いが良く、剥皮後褐変や調理後黒変が少なく、煮物やフライさらに一次加工等多用途の調理に適する...
要約 カリウム吸収能には作物間差があり,カリウム吸収能が高くケイ酸含有率が低い畑作物では跡地土壌中の2.5%酢酸抽出ケイ酸量が増加した。このことから,カリウム吸収能の高い畑作物は,土壌中のケイ酸の可...
要約 水煮ばれいしょの煮くずれ程度には、塊茎一個のでん粉価の他に、塊茎中のでん粉分布様式、細胞サイズ、細胞間隙量、細胞壁成分が関与する。 背景・ねらい 水煮ばれいしょの「煮くずれ」は、塊茎一個中のでん...
要約 ばれいしょにおいて、葉柄汁液の硝酸態窒素、リン濃度はその栄養状態を良く表し、診断指標として有効である。生食用品種男爵薯、キタアカリで、着蕾期の硝酸態窒素濃度が1.3~1.5 gL-1、リン濃度が100 mgL-1...
暖地バレイショ二期作栽培条件下でのジャガイモ青枯病菌biovarの動態
要約 バレイショの暖地二期連作下では、青枯病菌は年間を通じ約104~106cfu/g乾土の密度で存在し、根圏土壌中では108~1010cfu/g乾土にまで増殖する。各種biovar(Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ)を等量混合接種し、...