要約 近赤外分析計を用いて、自給飼料の飼料成分を迅速かつ正確に定量できる汎用性の高い検量線である。対象は水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗灰分、中性および酸性デタージェント繊維であり、飼料給与診断の基礎...
草地更新による除染では耕深が深く、砕土率が高い耕うん法の効果が高い
要約 草地更新による牧草の放射性セシウム(Cs)濃度の低減程度は、耕うん法の違いによって異なり、耕深13cmまででは耕深が深いほど、砕土率が高いほど放射性Cs濃度は低減される。ロータリではつめ軸回転数が高く、...
水田を利用した省力・低コスト肉用子牛生産に活用できる「水田放牧の手引き」
要約 水田放牧に適した牧草や飼料イネの栽培と放牧利用技術、放牧飼養による繁殖への影響、放牧に伴うリスクとその低減方策、環境への影響、営農への導入効果を解説した手引書である。水田を利用した省力・低コス...
二毛作トウモロコシの耕うん畝立て播種に適した作業工程とその湿害軽減効果
要約 二毛作トウモロコシの湿害軽減のために耕うん畝立て播種を行う場合、事前耕うんを行わず、冬作収穫後に直接畝立て播種を行う作業工程が適する。圃場が過湿となる期間が長いほど、畝立て播種による増収効果が...
要約 オオムギをホールクロップサイレージとして利用する場合、食用品種および育成系統は、飼料用の2品種の中間に出穂するため、食用品種、飼料用品種、育成系統を組合せることで作期分散を図ることができ、糊熟...
要約 飼養条件が異なる肉用肥育牛の筋肉内において、産肉形質を反映する遺伝子の発現を測定し、その違い明らかにし、飼養条件の違いが肉用牛の成長に及ぼす影響を推測する。 キーワード 筋肉、遺伝子、発現、産肉...
要約 生物資源モニタリングの活用により放牧地・放牧牛を適切に評価・判断することを通して、広域地域間の連携による繁殖和牛の周年放牧ができ、環境負荷軽減、更なる低コスト飼養、耕作放棄地の積極的活用を図る...
要約 糞塊数からみたイノシシの牧草地利用と、保護ケージ内外の植物現存量から推定したイノシシによる採食被害は、更新年には更新草地に集中し、無更新年には分散する。 キーワード イノシシ、寒地型牧草地、採食...
冬季牧草から夏季牧草パリセードグラス品種「MG5」への切り替えは可能である
要約 新規導入夏季牧草パリセードグラス品種「MG5」は、冬季牧草イタリアンライグラスから耕起播種、不耕起播種機による播種、いずれの方法においても切り替えが可能であり、特に不耕起播種機を用いた場合は放牧...
エンドファイト感染イタリアンライグラスはアカスジカスミカメ幼虫の密度を抑制する
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium uncinatumに感染したイタリアンライグラスは、成熟期に昆虫に対して毒性のあるN-formyllolineを小穂や葉身に蓄積する。これにより、感染イタリアンライ...
要約 牧草と飼料イネを組み合わせ、1頭当たり約33aの水田で、妊娠牛の約7か月間の放牧が通年可能なモデルである。このモデル導入による繁殖成績は良好で、肉用牛経営では飼養管理の省力化と飼養頭数の拡大がはか...
周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛では内臓廃棄個体の発生率は極めて低い
要約 周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛は代謝疾患を発症しにくく、内臓廃棄個体の発生率が0%と慣行肥育(畜舎で牛を飼養し配合飼料を多給する肉用牛生産方法)される褐毛和種去勢雄牛および黒毛和種去勢雄牛の発生...
収益性と環境影響の関連性を農場レベルで評価できる肉用牛経営計画モデル
要約 肉用牛繁殖経営において、水田の飼料利用による所得と環境影響の評価が可能な営農計画モデルである。各種の水田の飼料利用に対応して、最適な所得と環境影響の関連性を農場レベルで評価できる。 キーワード ...
要約 四倍体のフェストロリウム「那系1号」は、越夏性、葉腐病・冠さび病抵抗性に優れ、寒冷地北部(北東北の中標高以下)から比較的冷涼な温暖地までの府県広域(年平均気温9~13℃程度)を対象に採草用として利用で...
関東におけるトウモロコシ二期作の栽培適地と限界地帯における生産性
要約 関東のトウモロコシ二期作の適地は2作目相当期間の有効積算温度(10℃基準)が1,200℃以上の地域である。同1,100~1,200℃の限界地帯でも二毛作よりTDN(可消化養分総量)収量が10%程度向上し、生産費も5%程度削減...
飼料畑二毛作における放射性セシウム移行を抑制するための土壌交換性カリ含量
要約 牛ふん堆肥を連用し、窒素単肥とした飼料用トウモロコシ-イタリアンライグラス二毛作栽培体系において、飼料のミネラルバランスを悪化させずに放射性セシウムの移行を抑制できる栽培後土壌の交換性カリ含量...
要約 イタリアンライグラス×トールフェスクの後代において、フェスク特異的染色体領域は検出されないが、顕著な染色体構造変異が観察される。ライグラス染色体は、フェスクとの交雑によって、変異原を用い...
エンドファイト感染イタリアンライグラスはカメムシ目害虫数種に殺虫効果を有する
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium uncinatumが感染したイタリアンライグラスは、ヒメトビウンカ、セジロウンカ、フタテンチビヨコバイに対して殺虫効果を示す。しかし、ツマグロヨコバイに対する...
飼料用トウモロコシを基幹作物とした九州北部向け飼料輪作、2年5作体系
要約 飼料輪作2年5作体系の九州北部での2年間の推定TDN収量は慣行の二毛作体系よりも22%高い。またトウモロコシ二期作体系との比較でも6%高く、慣行の作付体系よりも多収が望める。 キーワード 輪作、2年5作、飼...
冬作イタリアンライグラス草地はイノシシの冬期の餌場となるため、侵入防止対策が必要
要約 冬期にイノシシが冬作イタリアンライグラス草地に頻繁に出没して、牧草を採食する被害が発生する。イタリアンライグラスの被害割合は6割以上である。そのため、冬作イタリアンライグラス草地では電気柵など...