簡易茎頂接ぎ木法によるパッションフルーツのウイルスフリー化技術
要約 簡易茎頂接ぎ木法により、トケイソウ潜在ウイルス(PLV)に感染したパッションフルーツ株からPLVフリー株を得ることができる。無菌操作や特殊な施設は不要なうえ、処理約2カ月後にはウイルス検定が可能で、現...
石垣島のサトウキビ栽培では基肥窒素半量でも収量を維持し溶脱量を削減できる
要約 新植サトウキビ栽培では、植付け直後に施用される施肥窒素はサトウキビの初期生育に影響しない。硝酸態窒素溶脱は主に生育初期に発生することから、基肥窒素の施用量を半減しても、収量を維持しつつ地下への...
要約 カンショ品種「ちゅらかなさ」は、主力品種「ちゅら恋紅」と比べて沖縄での春植え栽培では収量が同程度、秋植え栽培では多く、ペースト加工原料に適する。アントシアニン含量を示す色価は「ちゅら恋紅」より...
要約 わが国の主要品種の低温要求量は約1,100チルユニット(CU)であるが「モモ筑波 127号」は約650CUと少ない。休眠覚醒日から満開日までの高温要求量(GDH)...
要約 北関東におけるエリアンサスの乾物収量は最も多収の系統・施肥量では4年目に41t/haに達する。窒素・リン酸・カリ各90kg/haの施肥量でも高い乾物生産性を示すが、乾物収量が多い系統や栽培条件では窒素及びカ...
エリアンサスの越冬後収穫は秋季収穫より圃場からの養分収奪を軽減する
要約 イネ科多年生資源作物エリアンサスには冬季に茎葉上部の無機養分が茎葉下部及び根部に転流する養分循環機構が存在するため、越冬後の3月収穫では越冬前の10月収穫に比べ窒素、リン及びカリウムの収奪量を半...
エリアンサスの再生及び収量は越冬後収穫の方が秋季収穫より良好である
要約 エリアンサスでは秋季収穫に比べ越冬後収穫の方が再生する分げつ数と収量が多い。秋季収穫では養分貯蔵部位を残す高刈(30cm)がよく、越冬後収穫では低刈(5cm)が適しているが、経年株では株中心部の生長点を...
北日本における4月と8月平均気温は1998年以降強い負の相関関係を示す
要約 1998年以降北日本では、4月の低温と8月の高温もしくは4月の高温と8月低温の組み合わせが大部分である。高層大気場、海水面温度との統計解析から、この関係は北半球規模の現象に起因していること、1998年は気...
要約 大苗定植、長日処理、初期重点追肥と高昼温・低夜温管理を組み合わせることで、冬季に長さ70cm2花2蕾以上のトルコギキョウ切り花を1本当たり100円以下の生産コストで作付け個体の80%以上を出荷できる。 キー...
要約 パパイヤの新品種「石垣ワンダラス」は、「ワンダーブライト」の自然交雑実生から選抜した両性系統である。半わい性の生育特性を持ち、大果で糖度が高く食味がよい。 キーワード パパイヤ、半わい性、大果、...
要約 乾燥地や塩集積地等、地球上には利用されていない土地(荒漠地)が膨大な面積を占めますが、最適な植林技術によって、熱帯域だけで人間活動による炭素排出量の20%相当を吸収できることが分かりました。 背...
南西諸島向け永年採草用牧草極晩生ギニアグラス新品種「うーまく」
要約 ギニアグラス新品種「うーまく」は収量性、再生性および永続性に優れる。利用2年目および3年目の乾物収量は「ナツユタカ」比137および139である。また、利用期間中に出穂しないことから、品質が安定し、消化...
沖縄県のネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウの優占種および初検出種
要約 沖縄県の亜熱帯作物圃場等で検出される農業上重要な植物寄生性線虫は、アレナリアネコブセンチュウ沖縄型(以降センチュウを略)、サツマイモネコブ、モロコシネグサレ、ミナミネグサレA型が優占種で、キタ...
要約 熱帯牧草ブリザンタ(MG5)は奨励品種(沖縄県)であるローズグラス(カタンボラ)に比べ粗蛋白質およびOa+OCC含量が高く、Ob含量は低く、TDN、DCPとも高い。乾物収量も4.4t/10aとローズグラス(2.7t/10a)より多収...
要約 ギニアグラス新品種「パイカジ」は、南西諸島で最も普及している「ガットン」より収量および消化率が向上しており、収量は多収品種「ナツユタカ」並である。南西諸島の永年草地での採草利用に適している。 ...
要約 シロサポテ品種「クシオ」の果実は、肥大停止後も果肉糖度および乾物重割合が上昇する。渋み成分であるポリフェノールの含量は、果実成熟後期も緩やかに減少する。収穫適期は受粉後200日以降である。 背景...
要約 夜温15℃前後の無加温栽培におけるパッションフルーツ(品種:「サマークイーン」)の冬季収穫果実は酸含量が高い。昼温30℃、夜温25℃程度に管理する加温栽培を行うことにより、酸含量が低く糖酸比の高い果...
キーワード アテモヤ、人工受粉、結実 背景・ねらい 亜熱帯性果樹アテモヤ(Annona atemoya)の花は雌性先熟であることから、十分な結実を得るためには絵筆等による人工受粉が必要である。しかし、人工受粉を行っ...
わい性で、耐暑性に優れた食味良好なパパイヤ新品種「石垣珊瑚」
要約 パパイヤの新品種「石垣珊瑚」は、「ワンダーブライト」の自然交雑実生から選抜した単為結果性のある雌性系統である。耐暑性を備え、わい性で豊産性の栽培特性を持ち、果実は強い芳香があり、高糖度で食味...
マメ科カバークロップ作付け後の不耕起栽培による土壌・水管理技術
要約 マメ科のムクナやヘアリーベッチをカバークロップとして作付けし、マルチとして利用するソルガムやトウモロコシの不耕起栽培は、降雨の表面流出と土壌侵食の低減、雑草発生の抑制など、土壌・水管理に有効...