「ラ・フランス」より早く出荷できる西洋なし新品種「越さやか」
要約 「バートレット」に「ラ・フランス」を交雑して西洋なし新品種の「越さやか」を育成した。収穫適期は9月下旬で、10月上旬から可食期となる中生品種であり、食味は甘酸に富んで良好である。花芽着生が良く早...
幼果期の低温によるニホンナシの果実肥大不良とGA3 ペーストによる果実肥大効果
要約 幼果期(満開後20~50日)の平均気温が平年値よりも1~2度低温の年には、5月末にジベレリンペースト(GA3 2.7%含有)を果梗塗布すると、低温による果実肥大の不良を軽減することができる。 背景・ねら...
要約 「島根3号」の実生繁殖後代から「徳育1号」(仮称)を選抜、育成した。本品種は「島根3号」と比較して、根茎が大きく、すり下ろした時の辛みは同程度で、墨入病に比較的強い。 背景・ねらい 山口県内で...
アルストロメリアの複二倍体の作出とそれを利用した三倍体の作出法
要約 胚珠へのコルヒチン処理により、アルストロメリアAlstroemeria ligtu hybrid(LH)とA. pelegrina var. rosea(PR)の複二倍体を育成し、両親種、A. aurea, A. paupercula, A. psittacinaとの全ての交雑組み合わ...
加温ハウス栽培ヒュウガナツのジベレリン処理による無核果と着果安定
要約 加温ハウス栽培のヒュウガナツでは、満開7~10日後にジベレリン300~500 ppmを散布することにより、無核果と結果促進に効果がある。宮崎県総合農業試験場・亜熱帯作物支場 背景・ねらい ヒュウガナツは、消...
要約 アテモヤの受粉法としては、黄緑色に退色し花弁の弛んだ開花直前花の花弁を1枚除去し、当日採集した花粉を小筆で受粉するのがよい。また、花粉の貯蔵適温は摂氏2~5度であり、貯蔵花粉を利用するときは貯蔵1...
要約 羽毛回転接触型の人工受粉機の使用により、ナシの受粉作業時間が慣行の約3分の1に短縮され、結実率、果実品質は慣行と同レベルに維持できる。大分県農業技術センター・果樹部 背景・ねらい ナシの人工受粉は...
要約 施設トマトでマルハナバチを利用して受粉する場合は、最低気温を摂氏15度に設定するとハチの活動が維持でき、着果が安定し、空洞果の発生が減少するため、商品収量が増加する。慣行の最低気温摂氏10度設定で...
鉄砲式乾電池受粉機を用いた日本なし「幸水」の人工受粉の省力化
要約 日本なし「幸水」の人工受粉に鉄砲式乾電池受粉機を用いると、慣行の梵天使用に比較して、花粉使用量が約6割節約され、受粉時間は約3割短縮し省力化される。また、着果および果実品質には影響がない。 背景...
日本なし花粉採取専用樹の超低樹高仕立てによる花粉採取の効率化
要約 H型整枝および一文字整枝は、樹形の完成が遅いが、1樹当たり花粉採取量が多く、花粉採取量に対する切り枝採取時間も短いので花粉採取専用樹に最適である。開心自然形は、早期から安定的に花粉を採取するのに...
要約 日本なし「八里」の収穫適期は満開後105日~115日であり、収穫に適した果皮色はナシ地色用カラーチャートの値で3~4である。また、着果枝については腋花芽より2、3年目の短果枝で果重が大きく、果実の変形が...
要約 「花香実」の遅咲き系統は「白加賀」と開花期間が合致する日数が多く、「白加賀」の受粉樹として従来の品種よりも優れている。 背景・ねらい 1.暖冬の場合は開花期が早く、長期にわたり、「白加賀」と受粉樹...
花粉媒介昆虫(ツチマルハナバチ)を利用した加温促成ナスの着果技術 高知農技セ
要約 加温促成ナス栽培では、平均夜温12℃の変夜温管理により花粉媒介昆虫(ツチマルハナバチ)を利用した受粉が可能となり、植物生長調節剤の単花処理を省略できる。 高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野...
要約 植物ホルモンを含まない培地で培養された単為結果性ナス子房は肥大し、 非単為結果性ナスは肥大しない。単為結果性ナスにおいてオーキシン含量は培養期間中高く維持され、内生オーキシンの子房肥大への関与...
要約 ナシ「新高」では、垣根整枝の一種のむかで整枝の適用により上向き姿勢が減って作業が快適になるとともに、省力化が図られる。 背景・ねらい 慣行の盃状形平棚整枝では摘果、袋掛けなどの手作業が上向きで...
要約 ハウス栽培のカキ「新秋」において、開花後のジベレリン処理により、人工受粉並の結実が確保でき、人工受粉では多発するへたすきが抑制できる。 背景・ねらい ハウス栽培向きの甘柿として期待されている「...
要約 カキ「新秋」の12月下旬加温ハウス栽培により、8月上旬~下旬に汚損果の発生が少なく大果で高品質な果実の収穫が可能である。 背景・ねらい 和歌山県内におけるカキの加温ハウス栽培は「刀根早生」を中心...
要約 多雪リンゴ主作地帯における家族労働力だけの大規模果樹作経営では、労働力に見合った樹園地構成のもとで、台車、SS等の機械利用による省力、軽作業化を図り、共同選果場等の組織体制の確立が労力的側面から...
希少植物(ヤクタネゴヨウ・シデコブシ)の遺伝的構造と保全対策
背景・ねらい 日本には約5,300種の野生植物が生育しているが、そのうち約6分の1の895種(木本植物では133種)が絶滅の危機にさらされている。これら希少樹種を保全するためには、森林生態系を構成する希少樹種の...
背景・ねらい 北海遺の樹木のなかでは、ホオノキが高い自殖率(自殖種子、すなわち自家受粉でできた種子の割合)を示す。一般に自殖由来の実生には近交弱勢(自殖由来の個体の生存率や成長率が他殖由来のものに比...