秋まき小麦の赤かび病抵抗性検定のための新手法と指標品種の選定
要約 秋まき小麦品種・系統の赤かび病に対する抵抗性検定は、ビニールハウスではMicrodochium nivale接種による検定で代表できる。「チホクコムギ」(弱)、「ホクシン」(やや弱)、「ホロシリコムギ」・「北見77号...
製めん適性が高く、早生・多収で、赤さび病に強い小麦新品種「ネバリゴシ」
要約 小麦「ネバリゴシ」は、早生・短稈・多収で、耐寒雪性がやや強く、難穂発芽性で、縞萎縮病・赤さび病抵抗性をもち、外観品質が優れる。低アミロースでめんの食感が優れ、製めん適性が高い。青森、岩手、秋田...
要約 めん用小麦奨励品種「東北206号」の9月末の全面全層播き栽培における適播種量は10㎏/10aで、出芽数150本/㎡以上を確保する。減数分裂期の窒素追肥増施は増収効果が高く、子実蛋白含量確保に有効である。 背...
要約 小麦「さぬきの夢2000」は、半数体育種法(メイズ法)により育成したやや低アミロースの早生品種である。「チクゴイズミ」に比べてやや短稈で耐倒伏性に優れる。讃岐うどんのような多加水めんでのめんの色、...
要約 「シュンライ」は、裸麦の「イチバンボシ」より 3日程度晩熟で、「シロガネコムギ」より11日程度早い六条大麦品種である。製茶用麦として、認定品種に採用した。 背景・ねらい 本県の大麦(皮麦)奨励品種...
要約 三重県内の水田転換圃場で栽培された小麦「農林61号」に縞萎縮ウイルス(WYMV)が広く発生し、生育阻害、減収などの被害が確認された。減収の主な要因は、精麦重、千粒重の減少によっており、止葉の発病度と...
要約 この系統は半数体育種法(bulbosum法)により育成された。播性IVであるが「フクホコムギ」と同じ早生種である。穂発芽性難で、倒伏に強くより多収である。粉色はシラネコムギ並みに白く、ゆでうどんの官能評...
小麦秋播型早生品種「イワイノダイチ」を大分県で認定品種に採用
要約 「イワイノダイチ」は、早生で、秋播性程度[Ⅵ]であり茎立期が遅く、短稈で耐倒伏性が強い。「チクゴイズミ」並の製麺適性を具備することから、新たに小麦品種として、大分県で認定品種に採用する。大...
要約 ニシノカオリは、温暖地・暖地の平坦地に適応する高蛋白含量の菓子パン用系統である。やや早生で耐倒伏性は強く、赤かび病、赤さび病には農林61号程度の抵抗性であるが、うどんこ病には強い。穂発芽耐性はや...
要約 イワイノダイチは、暖地・温暖地に適応する秋播性程度Ⅵの早生で、茎立期が遅いため早播き適応性があり、短稈で耐倒伏性が強い。穂数がやや多く、千粒重が重く、多収である。縞萎縮病に強く、うどんこ...
要約 だいず「エルスター」は子実の青臭みに関与するリポキシゲナーゼの全てを欠失しており、風味・食味の良好な新規大豆加工食品素材として利用でき、子実重、子実粗蛋白含有率が「フクユタカ」と同等で暖地に適...
要約 暖地における小麦「チクゴイズミ」に対してリニア型肥効調節型肥料(50日溶出タイプ)を窒素成分で40%配合した複合肥料を全量基肥施肥すると、速効性肥料の慣行分施体系とほぼ同等の収量となり、子実たん白...
要約 「シラネコムギ」よりやや多収で、製粉・製麺性が「シラネコムギ」並みに優れる。倒伏に強く穂発芽性難の早生種「キヌヒメ」を奨励品種に採用する。 背景・ねらい 長野県では良質小麦として実需者の評価が高...
要約 早生多収で、製粉適性に優れ、めんの食感は粘弾性に優れた低アミロース小麦「あやひかり」を準奨励品種に採用し、普及を図る。 背景・ねらい 本県では担い手不足、生産者の高齢化、麦価の低迷等により、麦類...
要約 細粒灰色低地土では化学肥料単用で栽培すると、腐植が減少する。腐植を維持できる稲麦わら堆肥の年間施用量は最低1t/10aである。稲麦わら堆肥の連用により生育が良くなり、増収する。宮崎県総合農業試験場・...
小麦・小豆立毛間播種技術体系の小麦栽培経営への適用と経営的効果
要約 東北農業試験場で開発した小麦・大豆立毛間播種技術体系を、連作障害が深刻化していた小麦栽培経営に適用した結果、輪換畑への導入等により収量が向上し、所得増大効果も大きいことが確認された。 背景・ね...
要約 麦あと湛直水稲栽培でのイチモンジセセリ(イネツトムシ)第2世代幼虫の発生量は同時期の移植水稲に比較して多く、6月上旬(大麦あと)より6月下旬(小麦あと)では更に多い。実測孵化日は、湛直栽培などの...
要約 灰色低地土水田作小麦(農林61号)の安定収量(500kg/10a)と適正粗蛋白含有率(9.5%)を確保する窒素吸収量は8.5kg/10aで、これを基に土壌可給態窒素レベル別に基肥量基準を作成した。追肥の要否は適正栄養診...
要約 水田作栽培における労働時間の短縮と機械費の節減を可能とする不耕起直播栽培技術を確立するため、開発した稲麦用不耕起播種機は、削耕機構を持ち、播種ユニットを交換することで大豆播種ができる。 背景・...
要約 大規模小麦集団転作の成立条件は、(1)地域で土地利用調整を行い転作団地を形成し、そこでの転作を担い手農家組織に一括受託させること、(2)転作田所有者及び転作受託者が互いにメリットを享受できる収益(生...