ダイズさび病に高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ
要約 ダイズさび病に抵抗性を示す4種の判別品種を含む7品種は、さび病抵抗性遺伝子Rpp1、Rpp1-b、Rpp2、Rpp3の1つを保有する。高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ。DN...
要約 山口県日本海産頭足類目録を作成することにより、本海域の頭足類相とその変遷を明らかにした。本海域では、コウイカ目2科17種、ダンゴイカ目2科3種、...
要約 日本列島から琉球列島、台湾におよぶ海域において、代表的な造礁サンゴであるクシハダミドリイシの集団の遺伝的関係を解析し、本州沿岸の集団は台湾...
鹿児島県海域におけるブリ類漁獲量の魚種組成とカンパチ類の資源動向
要約 鹿児島県におけるブリ類漁獲量の魚種組成はブリ69.6%、ヒラマサ3.7%、カンパチ類26.7%であった。また、低緯度の海域ほどカンパチ類の割合が高かった。カンパチ類資源量指標値及び稚魚来遊量指数は、周辺...
要約 東京電力福島第一原子力発電所事故以降における放射性セシウムの広域拡散状況を把握した。表層海水においては黒潮続流より北側の海域において東方へ速やかに拡散したのに対し、亜表層では亜熱帯モード水に取...
日本近海に来遊するカツオの熱帯域資源との関係性についての研究展開
要約 初期成長速度の海域間差を指標とし、日本近海で漁獲の主対象となる個体群 (主群) の成長履歴を調べることで、主群が熱帯・亜熱帯の両海域から来遊していることを明らかにした。亜熱帯~日本近海における産卵...
要約 北関東におけるエリアンサスの乾物収量は最も多収の系統・施肥量では4年目に41t/haに達する。窒素・リン酸・カリ各90kg/haの施肥量でも高い乾物生産性を示すが、乾物収量が多い系統や栽培条件では窒素及びカ...
高解像度気象データによる東北地方での葉いもち感染危険度の年次変動の検証
要約 1kmメッシュへ高解像度化した気象データをBLASTAMに適用し、発生面積と比較すると、感染好適条件の出現頻度は実際の葉いもち発生傾向とよく一致する。感染好適条件が頻出する年の気象場は、亜熱帯ジェットの...
熱帯地域のイネ主力23品種における高温感受性と開花時刻の比較
要約 熱帯地域でのイネ主力23品種について開花時の高温感受性と開花時刻を比較すると、高温感受性には大きな品種間差がみられるが、開花時刻に関しては品種間に大きな差がなく、早朝開花性を有する品種は存在しな...
熱帯のイネ品種の遺伝的背景を持つ早朝開花性準同質遺伝子系統の育成
要約 インド型品種IR64を遺伝的背景にイネ野生種Oryza officinalisに由来し第3染色体に座乗するQTL(qEMF3)を導入した準同質遺伝子系統IR64+qEMF3は、IR64に比べ熱帯での圃場条件では...
粒子モデルを用いた亜熱帯海域から日本沿岸へのカツオ幼魚の来遊
要約 カツオ幼魚の北上回遊をモデル化したシミュレーションにより、日本南方海域に形成される冷水域の変動が日本周辺へのカツオ幼魚の北上回遊へ影響することが明らかになり、低水温域の拡大によりカツオ来遊量が...
要約 黒潮が運ぶ海水の塩分濃度の長期変動を中央水産研究所による御前崎沖観測定線、Oラインのデータを用いて解析し、2002年から2012年までの11年間において黒潮流軸付近の表層海水の年平均塩分濃度が有意に低塩...
マングローブ林のバイオマスを測る -人工衛星を利用した広域推定手法の開発-
要約 陸域生態系の中でも最大級の炭素蓄積能力を有するマングローブ林の地上バイオマスを、高分解能衛星センサで観測される「樹冠サイズ」と衛星LiDARで観測される「林冠高」のそれぞれから広域推定する手法を開...
要約 台湾から沖縄、小笠原諸島のテリハボク島嶼集団についてDNAを分析し、それら3地域間で遺伝的な組成が異なることを明らかにしました。 背景・ねらい テリハボクは熱帯・亜熱帯海岸域に広く分布し、沖縄では防...
北日本における4月と8月平均気温は1998年以降強い負の相関関係を示す
要約 1998年以降北日本では、4月の低温と8月の高温もしくは4月の高温と8月低温の組み合わせが大部分である。高層大気場、海水面温度との統計解析から、この関係は北半球規模の現象に起因していること、1998年は気...
エリアンサスの再生及び収量は越冬後収穫の方が秋季収穫より良好である
要約 エリアンサスでは秋季収穫に比べ越冬後収穫の方が再生する分げつ数と収量が多い。秋季収穫では養分貯蔵部位を残す高刈(30cm)がよく、越冬後収穫では低刈(5cm)が適しているが、経年株では株中心部の生長点を...
エリアンサスの越冬後収穫は秋季収穫より圃場からの養分収奪を軽減する
要約 イネ科多年生資源作物エリアンサスには冬季に茎葉上部の無機養分が茎葉下部及び根部に転流する養分循環機構が存在するため、越冬後の3月収穫では越冬前の10月収穫に比べ窒素、リン及びカリウムの収奪量を半...
要約 ダイズさび病抵抗性に関する実験手法を取りまとめたマニュアルである。本マニュアルをさび病菌の病原性の変異、並びに抵抗性の遺伝解析や選抜育種等に活用することで手法や材料が統一され、大豆生産の重要な...
格子状基盤を使用したサンゴ増殖技術開発―幼生への褐虫藻添加の影響について―
要約 亜熱帯沿岸での健全な漁場環境の修復・維持を目指し、サンゴ幼生の放流による大規模なサンゴ増殖技術の開発を目指している。幼生放流において最大の障壁となる「着底直後の初期減耗」を軽減するため、幼生飼...
要約 イネの稔実率は開花期の気温上昇とともに高温域で低下し、その変化傾向は出穂後3日間の日最高気温を用いて推定できる。供試8品種の高温不稔の発生開始温度は34~39℃の範囲で、気温および穂温を基準とした場...