要約 山口県日本海域の魚類相とその変遷を明らかにするために、山口県日本海産魚類目録を作成した。その結果、これまで870種の魚類が確認され、出現種数は熱帯・亜熱帯性種を主体に1990年代から2000年代にかけて...
ミルキークイーンの出穂性を改変した水稲新品種「ミルキーサマー」
要約 低アミロース米品種「ミルキーサマー」は「Kasalath」の出穂遺伝子Hd1を有する「ミルキークイーン」の準同質遺伝子品種である。出穂性は「ミルキークイーン」と比較して関東で早生に、亜熱帯環境で...
三陸沖のメカジキ及びヨシキリザメを対象としたはえ縄漁業漁場環境調査
要約 メカジキとヨシキリザメを漁獲する三陸沖のはえ縄漁場で、漁獲に影響を与える海洋環境を調べるために、漁場となっている黒潮・親潮移行域の北側の暖水塊周辺で、漁場環境調査を行った。その結果、これら2種...
要約 亜熱帯沿岸域において水環境と低次生産生物の特性を明らかにするため調査を行った。その結果、栄養塩類やクロロフィルaは低濃度で季節的な変動もみられないが、主要な動物プランクトンであるカイア...
要約 大苗定植、長日処理、初期重点追肥と高昼温・低夜温管理を組み合わせることで、冬季に長さ70cm2花2蕾以上のトルコギキョウ切り花を1本当たり100円以下の生産コストで作付け個体の80%以上を出荷できる。 キー...
要約 日本に分布する針葉樹11種について、温暖化が生育地に与える影響を予測し、温暖化に対して脆弱な種と地域を明らかにしました。 背景・ねらい 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第四次報告書(2007)に...
要約 亜熱帯サバンナ地域において、連作大豆畑に農牧輪換システムを導入すると大豆の生産性は回復し、放牧草地期間が長く粗放牧利用の方が、放牧草地期間が短く集約利用するより、その効果は大きい。これには、有...
要約 パパイヤの新品種「石垣ワンダラス」は、「ワンダーブライト」の自然交雑実生から選抜した両性系統である。半わい性の生育特性を持ち、大果で糖度が高く食味がよい。 キーワード パパイヤ、半わい性、大果、...
なぜアカイカの秋生れ群と冬春生れ群は成長と回遊が大きく違うのか
要約 アカイカの秋生れ群と冬春生れ群は、産卵期が連続しているにもかかわらず、成長と回遊が異なる。この謎について、有望な仮説「海洋環境の季節変化が両群の生活史環境に違いをもたらし、その結果、両群の成長...
背景・ねらい
熱帯・亜熱帯地域に棲息するヤシガニは、近年世界的に資源量が減少しており、日本でも絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。本種は食材として過度に利用されており、...
要約 乾燥地や塩集積地等、地球上には利用されていない土地(荒漠地)が膨大な面積を占めますが、最適な植林技術によって、熱帯域だけで人間活動による炭素排出量の20%相当を吸収できることが分かりました。 背...
南西諸島向け永年採草用牧草極晩生ギニアグラス新品種「うーまく」
要約 ギニアグラス新品種「うーまく」は収量性、再生性および永続性に優れる。利用2年目および3年目の乾物収量は「ナツユタカ」比137および139である。また、利用期間中に出穂しないことから、品質が安定し、消化...
ミルキークイーンの出穂性同質遺伝子水稲新品種候補系統「関東IL7 号」
要約 「関東IL7 号」は、「ミルキークイーン」の遺伝的背景に出穂遺伝子Hd1 を含むインド型品種「Kasalath」の染色体断片約560kb を有する低アミロース米系統である。出穂性は、「ミルキークイーン」と比較して関...
背景・ねらい
太平洋クロマグロは、太平洋の温帯域を中心に広域に分布するが、産卵場は沖縄南部の海域を中心とした、比較的狭い海域を利用している。そこでふ化した仔魚は2~3ヶ月後には,高知県沖や長崎県...
新導入暖地型牧草Brachiaria属の種子繁殖特性の品種・系統間差異
要約 新導入暖地型牧草Brachiaria属の採種は沖縄で可能である。また、Brachiaria属品種の稔実種子の発芽率は採種後6ヵ月で40%以上を示す。さらに、導入系統の中には採種量が高く有望な育種素材が認められる。 キ...
日本新記録となる昆虫病原性線虫Steinernema abbasi識別法と殺虫特性
要約 オマーン、台湾などの亜熱帯・熱帯地域からの分布が知られているSteinernema abbasiの日本における分布を初めて確認した。本種は感染態幼虫の頭部の形態から他の日本産本属種から容易に識別でき、カブラヤ...
要約 タイにおけるブラーマン種成去勢牛の維持に要する代謝エネルギー要求量は457 kJ/kgBW0.75であり,代謝エネルギーの生産時における蓄積利用効率は57.4%である。これは,日本飼養標準における黒毛...
沖縄県のネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウの優占種および初検出種
要約 沖縄県の亜熱帯作物圃場等で検出される農業上重要な植物寄生性線虫は、アレナリアネコブセンチュウ沖縄型(以降センチュウを略)、サツマイモネコブ、モロコシネグサレ、ミナミネグサレA型が優占種で、キタ...
キーワード ブリザンタMG5、セルトレイ苗、成苗率 背景・ねらい 沖縄県は亜熱帯の気象条件を有するため、暖地型牧草の永年利用という独自の形態をとることができる。県内の畜産は農業産出額の約4割を占め、畜産の...
要約 熱帯牧草ブリザンタ(MG5)は奨励品種(沖縄県)であるローズグラス(カタンボラ)に比べ粗蛋白質およびOa+OCC含量が高く、Ob含量は低く、TDN、DCPとも高い。乾物収量も4.4t/10aとローズグラス(2.7t/10a)より多収...