要約 イネ遺伝資源36品種等の中でもブラジル原産の陸稲品種IAC25は高い生物的硝化抑制活性をもつ。IAC25は硝化抑制活性の弱い日本晴よりも土壌中で硝酸態窒素の蓄積を抑制する。 キーワード イネ、根分泌液、硝酸...
要約 亜熱帯サバンナ地域において、連作大豆畑に農牧輪換システムを導入すると大豆の生産性は回復し、放牧草地期間が長く粗放牧利用の方が、放牧草地期間が短く集約利用するより、その効果は大きい。これには、有...
リンゴのわい性台木は根の師部が厚く、蒸散流量が抑制されている
要約 リンゴのわい性台木では、蒸散に伴う根からの水の吸収および幹内の水の流れ(蒸散流量、Sap flow)がわい化させる能力に応じて抑制されており、その蒸散流量の抑制は、根の師部の厚さと相関がある。 キーワー...
冬期湛水と水稲栽培の組み合わせによる一年生夏畑雑草6種の埋土種子の死滅割合
要約 冬期湛水と水稲栽培の継続で、シロザとホソアオゲイトウの種子は死滅割合が高く、3年で80%以上が死滅するが、イヌビエとオオイヌタデの種子は死滅割合が低い。冬期湛水および水稲栽培の有無にかかわらず、オ...
要約 暗渠排水機能が低下した重粘土質水田転換畑では、本暗渠とモミガラ簡易暗渠とを縦型暗渠で連結させることによって、暗渠排水は改善され、鋤床面上の滞水は減少する。しかし、この効果は縦型暗渠の目詰まり等...
要約 サトウキビ糖蜜由来のエタノール蒸留残渣液はカリ含量が高い。カリ成分の1/3を残渣液で代替した場合、トマトとハツカダイコンの輪作において、トマトの収量とハツカダイコンの株重に悪影響は見られない。 キ...
熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根から分泌する生物的硝化抑制物質ブラキアラクトンの同定
要約 熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根から分泌される硝化抑制作用を持つ物質「ブラキアラクトン」を同定した。Brachiaria humidicolaを栽培した圃場の土壌ではアンモニア酸化が抑えられ、土壌か...
コムギ縞萎縮病抵抗性で、ブレンド適性に優れる超強力秋まき小麦「北海261号」
要約 「北海261号」はコムギ縞萎縮病抵抗性に優れる超強力秋まき小麦である。「ホクシン」等の中力小麦とブレンドすることにより、優れた製パン適性を示す。 キーワード 秋まき小麦、コムギ縞萎縮病抵抗性、超強...
要約 カーネーション萎縮叢生症では、栽培床の排水不良、有機物含量が高く低固相率・高液相率の土壌、土壌中の水分含量や肥料濃度の急激な変化が発症を助長する。 背景・ねらい 本症はシュートが萎縮し多数の側芽...
水稲鉄コーティング直播でのイネミズゾウムシによる苗立ち不良の発生
要約
水稲鉄コーティング種子の湛水直播栽培における苗立ち不良の一因は、イネミズゾウムシの食害によるものである。
キーワード 鉄コーティング、湛水直播、苗立ち...
土壌腐植水準維持と養分供給に基づく家畜ふん堆肥受容量分布算定ツール
要約 農地による家畜ふん堆肥の受容量の地域分布は、畑土壌の腐植を一定水準に維持する視点からは、土壌特性等の区分毎の施用量と当該区分の土壌の地域分布から算定できる。また、適正施肥の視点からは、堆肥の肥...
要約 茶園において、樹冠下まで施肥幅を拡大すると、減肥をしても慣行施肥と同等の収量・品質が得られるのは、施用窒素の吸収利用効率が高まるためである。また、施肥幅を拡大すると、うね間土壌の強酸性が改善...
要約 蒸気散水処理により盛夏期ホウレンソウ栽培で発芽率が向上し、収量が増加する。土壌伝染性病害に対して高い防除効果を示し、雑草の発生も抑制する。土壌表層の養分の多くは一時的に下層部に移動するが、移動...
新潟県の低地水田土壌における土壌炭素含有率の変化と土壌管理による変動
要約 過去25年間の土壌調査の結果、低地水田土壌の作土における土壌炭素含有率の増減は認められないが、乾田ほど下層の炭素含有率が低い。作土の土壌炭素率はほ場の畑転換により低下するが、稲わら施用により低下...
オゾンガス消毒が土壌化学性およびホウレンソウの生育へ及ぼす影響
要約 オゾン処理直後の土壌は、土壌の種類に拘わらずpHの急激な低下が起こり無機態窒素が増加する。特にアンモニア態窒素は処理前に比べておおよそ30倍増加するが、速やかに硝酸態窒素へと硝化されるため、ホウレ...
要約 ちりめんじわの発生には子実肥大盛期前後の作物体の老化が関係し、施肥等による生育後半の栄養状態の改善が発生低減に有効である。亀甲じわは成熟期後の乾燥過程において発生するが、収穫時期を早めることに...
要約 WebGISを利用して県内の土壌図及び土壌調査データを農用地土壌情報システムとして構築した。Web上でこれらの情報検索が可能となるとともに、土壌診断・堆肥流通支援システムで土壌情報を有益に活用できる。 ...
要約 ウメ「十郎」にみられる葉の黄白化症状を示すマンガン欠乏症は、葉中マンガン濃度が25 mg kg-1以下、土壌中の交換態マンガン濃度が40 mg kg-1以下、土壌pHが6.0以上の時発生が懸念される。 キーワード ウ...
要約 地球温暖化に最も敏感な地域といわれる北東ユーラシアの永久凍土地帯に成立するカラマツ林生態系では、炭素蓄積量は土壌や根に多く分布し、CO2フラックス観測の結果、年間の炭素収支はわずかにシ...
要約 コマツナ無農薬ハウス栽培体系の導入は、無農薬栽培コマツナの食害葉率を低下させ、収量を向上させる。その結果、所得は導入前の2.2倍の10a・1作当たり約29万円に、1時間当たり所得は約1,500円に増加し、...