要約 八代海において、県や漁協などと連携して、栄養塩などの水質の自動観測およびSNSによる情報共有を行うことでシャットネラ赤潮の発生を直前に予測して餌止めなどの対策を講じた結果、漁業被害を抑止すること...
要約 クロマグロの飼育には大規模な施設を必要とすることから飼育試験の回数が限られ、成長評価をベースとした飼料開発には多大な年月を要する。このため我々は、網羅的な代謝...
要約 三倍体ブリを作出し、生殖腺の発達状況を対照区(二倍体)と比較した。2歳に達した時点で卵巣を観察した結果、二倍体では様々な成熟段階の卵母細胞が確認できたのに対し、三倍体では卵原細胞のみであり、成...
長崎県北部沿岸海域におけるKarenia mikimotoi 赤潮の早期検出
要約 長崎県総合水産試験場では、平成27年度に長崎県北部沿岸海域において、直読式多項目水質計による鉛直観測とPAM蛍光光度計による光合成活性測定の組み合わせ調査を行い、Karenia mikimotoi<...
要約 有明海奥部海域において浮泥厚を測定するために、従来の目視に代わり、塩化ビニル板を利用した汎用的な測定法(密度法)を開発し、得られた浮泥の特性を把握した。浮泥厚は東側に比べ西側海域で2~5倍程度...
要約 大分県名護屋湾ではウニ類除去を主とする漁業者らの継続的な磯焼け対策によって四季藻場(クロメ場)が再生した。藻場を成育場として利用するイセエビを対象に、磯焼け期を含む2010~2014年において稚イセエ...
要約 クエ人工生産魚102尾(2~7歳)を用いて、鱗及び耳石の輪紋の形成状態及び形成時期を調べ、年齢形質としての有効性を検討した。鱗は体幹の4カ所から採取し、再生鱗の割合、鱗長及び輪紋数から最適な採鱗部位...
養殖ブリ人工種苗の早期生産に成功~ブリ養殖の赤潮被害軽減に活路!!~
要約 赤潮被害が発生する時期より早く養殖ブリを出荷するため、約半年早い季節に採卵し、大量の人工種苗を生産する技術を開発した。この早期人工種苗を温暖な種子島で育成し、同時期の天然の種苗(5~10cm)より...
要約 人工飼育下におけるクエの年齢(X)と全長(Y;cm)の間にはY=21.38ln(X)+16.308の関係式が得られ、1歳で約20cm、5歳で50cm、8歳で60cmに達する計算となった。一方、成熟個体の割合は年齢と共に増加し、2歳で...
要約 形態学的な判別が困難なカキ類の調査研究体制を向上させるため、迅速、簡便、廉価な判定法であるLAMP法(Loop mediated isothermal amplification)の適用を検討した。開発されたプライマは種特異的であり、...
国内3地点にて採集したタネガシマアマノリの生長に対する高水温の影響
要約 西日本各地に生育するタネガシマアマノリについて、15℃、20℃、25℃及び30℃の4水温区で国内3産地由来の株を培養し、30℃区で生育適水温に差異がみられることを明らかにした。 背景・ねらい 地球温暖化の進行が...
要約 マサバとゴマサバは許容漁獲量(TAC)管理が行われているが、そのためには加入量の予測が必須である。現在、両種は再生産成功率(加入尾数÷親魚量)を用いられているので、その実際と問題点などの整理を行った...
要約 長崎県総合水産試験場種苗量産技術開発センターでは、本年度から有明海漁業振興技術開発事業(国庫補助事業)でシタビラメ類の種苗生産技術開発に取り組んだ。初年度は、コウライアカシタビラメにホルモン処...
要約 水稲「にこまる」の全量基肥栽培において、被覆尿素肥料と速効性窒素肥料を1:1で配合し施肥する場合の被覆尿素肥料は、100日タイプよりも120日タイプを用いた方が、千粒重、玄米収量が優れる。 キーワード ...
要約 日本国内(北海道、長野県、長崎県、鹿児島県および沖縄県)産ジャガイモYウイルス塊茎えそ分離株(PVYNTN)集団は組換え体ではなく、遺伝構造は比較的均一である。 キーワード ジャガイモ、ジャガイモYウイ...
ハウスビワ果実腐敗に対するハウス天井部開花直前被覆の防除効果
要約 ハウスビワの開花直前の時期(10月下旬~11月上旬)からハウス天井部のみを被覆して降雨を回避する耕種的防除技術は、慣行の落弁期(12月中旬)被覆の場合に比べ、腐敗果の発生を約20%(95%信頼区間:13~29...
要約 アスパラガス半促成長期どり栽培では、褐斑病菌の分生子は3月上中旬頃より飛散するため、立茎時期における薬剤防除は本病に対し有効であり、20~30日間隔での薬剤防除と妻面など上部換気による施設内の低湿...
クワシロカイガラムシのふ化盛期と天敵寄生蜂の発生時期との関係
要約 クワシロカイガラムシの主要土着天敵であるチビトビコバチとベルレーゼコバチの発生のピークはクワシロカイガラムシのふ化盛期頃に、サルメンツヤコバチの発生のピークはふ化盛期から1週間~10日後頃にある...
要約 大豆後作に早生タマネギ「七宝早生7号」を栽培する場合、大豆の茎葉をすき込んでも移植機の作業性や収量には影響がない。また、9月下旬に播種し、12月中旬に移植した場合の収量は5t/10a程度である。 キーワ...
要約 不時開花などで花芽が著しく不足した樹に同品種の腋花芽を2月中旬に接ぎ木することで花芽の不足を補うことができる。結実した果実は大きさがばらつくものの、糖度やpHは平年と同等であるため収量の低下を抑...