落葉広葉樹の更新阻害・促進要因としての昆虫・土壌動物の影響評価(62)
摘要 小川学術参考林の主要樹種の種子をシードトラップで採集し、更新阻害要因としての落下前種子に対する昆虫の加害について調べた。アカシデ、イヌシデ、アサダ、ミズメ、ウリハダカエデ、イタヤカエデといった...
摘要 多摩試験地において、野生鳥獣の餌となるガマズミ、シャリンバイ、ウメモドキ、トキワサンザシなどの食餌木植栽誘致林に、成熟した果実を採食するために飛来した鳥類はヒヨドリ、ツグミ、オナガ、メジロ、ア...
摘要 落葉広葉樹林で樹幹流採取木の周辺土壌を対象とし、樹幹を中心に3mの範囲で同心円状に表層土壌(0~5cm)を採取し、その理化学性と根元からの距離との関係を検討した。表層土壌の固相率や容積重は各樹...
北方広葉樹林の更新過程に関わる昆虫及び病害微生物の影響評価と制御
摘要 実生に対する昆虫の加害状況と同種の上木の関係をイタヤカエデとヤチダモについて調査した。その結果イタヤカエデの当年実生を加害したのは、主にイタヤハムシであり6-7月の食葉率と年内の死亡率には明ら...
摘要 アジア地域に発生する主要な10種イネウイルスの実用的血清診断のためのマニュアルを作成した。また全ウイルスについて血清の作製手法および供給体制を確立した。イネツングロ桿菌状ウイルス(RTBV)の...
摘要 最近各種薬剤に対して高度の抵抗性を発達させたワタアブラムシの発生が各地で大きな問題となっている。これまでの課題でワタアブラムシにおける各種薬剤抵抗性発現機構について検討した結果、解毒酵素の一つ...
摘要 イチョウの種子を催芽し、初生根が5mm程度に伸びた時点で先端部2mmを切断してポットに定植する方法で育苗した苗を材料に、早い時期の根系調節が根群改善と地上部成長に及ぼす影響を調べた。初生根切断...
病害発生情報の収集・解析と突発性病害の発生生態の解明(335)
摘要 トドマツ枝枯病の分布域に新しく大雪山系が加わった。ハリギリ褐斑病菌の生活史として、越冬病落葉上の精子器は4月上旬より消失し、かわって子のう殻が形成される。子のう胞子は5月上旬~7月下旬にかけて...
摘要 山菜、山草類の持続的な利用を図るために必要な保続、増殖技術を確立する目的から、数種の山菜や薬草・山草について、畑地や林内で栽培を行い、生育特性の把握と、保続・増殖のための各種試験を行った。その...
摘要 石狩海岸沿いではイタヤカエデにイタヤハムシが広く発生した。札幌市簾舞のハリギリにキバネセセリが、ドイツトウヒ人工林にオオアカズヒラタハバチと思われる被害が発生した。上芦別営林署管内のヤチダモ人...
摘要 種子食昆虫は、ミズナラの種子と実生の生残率を大きく低下させることが分かった。落下前にはサンカクモンヒメハマキとシギゾウムシ類(3種)の幼虫、落下後にはクロサンカクモンヒメハマキの幼虫が食入した...
摘要 都市的環境下で発生する主要樹種の病害あるいは突発的に発生する病害に関する情報を収集し、その発生実態や発生環境に関する調査を行った。トウカエデのうどんこ病では、発病が開葉直後であること、被害の伝...
摘要 常緑広葉樹林を構成する樹種の種子の標本作成を行い、種子の情報データの整備を行う。本年度新たに作成した標本を加えて、標本総数は80科355種452標本となった。このうち、種数の多い科はバラ科、ブ...
高海抜地域の人工林に生育する有用広葉樹の動態の解明(601)
摘要 八代営林署樅木・椎原国有林における高海抜地域(海抜高1000m付近)の人工林に生育する広葉樹の侵入状態を調査した。いづれの人工林も同林齢の平均的な林分と比べて樹高成長が極めて不良であり、材積も...
摘要 東北地方で分離されたズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)の2株に対する、ZYMV弱毒株2株(農研センター作出)の干渉効果を計4通りの組合せで検討した結果、いずれの組合せにおいても顕著な干...
摘要 東北地方各地で採集したウリ科野菜のモザイク症状株を電顕観察(DN法)及び血清試験により調べ、4株からカボチャモザイクウイルス(WMV)を、2株からズッキーニー黄斑モザイクウイルス(ZYMV)を...
摘要 エンドファイト感染牧草について耐虫性を示す害虫を調べ、検定法を検討した。その結果、感染芝草はスジキリヨトウ、アワヨトウ、マメコガネ、シラホシカメムシ、ヒシバッタに耐虫性を示さないが、シバツトガ...
摘要 嵐山国有林内におけるサクラの衰退を現地踏査によって確認した結果、サクラは緩傾斜地に分布し、北向き急斜面には殆ど生育していなかった。また、正常木は29%で、他は枯れ木・衰退木・ツタ被害木と分類さ...
摘要 これまで行ってきた落葉広葉樹稚幼樹に対する塩素酸塩除草剤とテトラピオンの薬害をとりまとめた。林内に天然更新した稚幼樹のうち、塩素酸塩除草剤に対して枯死率が低く抵抗性が大きかったのは、ミズナラ、...
摘要 重要なスギ・ヒノキ材質劣化害虫のスギカミキリ成虫の被害発生動態と発生要因を明らかにするために,昭和60年以来平地林と山地林の各1林分で成虫の標識再捕獲と,成虫脱出孔の全数調査を行った。平地林で...