農産物の安全性確保技術の開発 ~施設栽培の菊池レモンにおける農薬残留評価~
摘要 菊池レモンは、小笠原諸島では主に露地で栽培されているが、近年施設栽培を増やすことで出荷拡大を目指す機運が高まっている。さらに八丈島では、樹上完熟させた「八丈フルーツレモン」の出荷を年々増やし、...
3 病害虫防除試験 (2)未解明病害虫防除技術の検討 a 有機JAS対応農薬のリュウキュウミカンサビダニに対する殺虫効果および夏期のマシン油乳剤散布が菊池レモンに及ぼす影響
摘要 目 的:有機JAS対応農薬(マシン油乳剤,水和硫黄剤)のサビダニに対する殺虫効果を明らかにする。また,夏期のマシン油乳剤散布は薬害等が懸念されるため,菊池レモンにおける夏期のマシン油乳剤散布の...
摘要 目的:早期出荷、高品質化等を目的とした肥培管理方法を確立するとともに、葉芽・花芽の成長や葉汁分析等による施肥量や施肥時期の判断基準を作成する。新品種(平成23年導入品種)の特性を把握し、品種選択...
摘要 レモンの果皮障害の原因究明のため,呉市豊町・豊浜町,尾道市瀬戸田町の現地レモン圃場において,5月中旬から7月中旬まで病害虫発生状況を調査したが,本年は果皮障害の発生は認められなかった。灰色かび病...
摘要 カンキツソローシス病は、海外で被害の大きなウイルス病として知られている。わが国のカンキツ(ユーレカレモン)に見いだされた類似症状について病原体の探索、検定法の開発を行った。罹病カンキツ組織を接...
国内におけるカンキツカクヘキシアウイロイド(CCaVd)の発生調査(182)
摘要 国内未報告のカンキツカクヘキシア病を引き起こすホップ矮化ウイロイド(HSVd)変異株を探索するために国内のHSVd感染カンキツ樹からHSVdをクローニングし,その塩基配列を解析したところ,果樹試験場カンキ...
温州萎縮ウイルス弱毒系統の探索・作出と弱毒性早期判定法の開発(217)
摘要 土壌伝染の疑われる温州萎縮ウイルスの被害回避に利用できる弱毒系統を探索するため,11年度までに,ラフレモン台上野早生を指標に用い,逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)により保毒の有無を確認する弱...
摘要 ユーレカレモンに見出されたソローシス様症状病原体のChenopodium quinoa感染葉粗汁液中の物理的性質は、不活化温度35℃~40℃、希釈限界1/20~1/100、保存期限(23℃で保存...
摘要 カンキツソローシス病類似症状である、ユーレカレモン、ワシントンネーブル、カワバタの新葉の退緑斑紋症状、ウンシュウミカンの黄色斑葉症状、ヒュウガナツのコンケーブガム症状を接種源として草本検定植物...
温州萎縮ウイルス弱毒系統の探索・作出と弱毒性早期判定法の開発(207)
摘要 自然発生圃場より探索した温州萎縮ウイルス弱毒候補株、並びに熱処理によって作出した弱毒ウイルス候補株のラフレモン台上野早生上における発現病徴を観察したところ、各候補株により病徴の発現程度に差が認...
摘要 被害の大きいウイルス病として諸外国で報告されているソローシス病に類似した接ぎ木伝染性病害がユーレカレモンに発生した。その病原体を探索するために、葉に退緑斑紋症状を示すカンキツ新梢を接種源として...
温州萎縮ウイルス弱毒系統の探索・作出と弱毒性早期判定法の開発(222)
摘要 静岡、愛知、山口、福岡、長崎の一般圃場から、温州萎縮ウイルスが感染しているかその疑いがあるものの中で症状が軽微であるものを選抜しラフレモンの実生苗木に接木した。また当研究室保存の強毒温州萎縮ウ...
カンキツグリーニング病の媒介昆虫ミカンキジラミDiaphorina citri Kuwayamaの九州本土における越冬の可能性の検討(230)
摘要 6年11月に石垣島と奄美大島のゲッキツからミカンキジラミの成虫を採集した。これらを鹿児島県枕崎市の気温変化を再現したインキュベータ内のゲッキツとレモンの苗木で飼育した。生存率と産仔数を7年4月...
国内各地から収集したカンキツかいよう病細菌の各種品種に対する病原性
摘要 我が国のカンキツかいよう病細菌の中に病原性の分化した菌株が存在するか否かを明らかにするために、17県30地点から収集・分離したカンキツかいよう病細菌124菌株のカンキツ品種に対する病原性を検討...
土壌生態系中におけるアレロパシー物質の動態と植物の生育制御(67)
摘要 アレロパシー活性の高い植物の検索のため、プラントボックス法とサンドイッチ法で各種植物を検定した。被覆植物の中では、コメツブウマゴヤシ、ヤムビーン、クズモドキ等が有望であった。水田畦畔や法面の雑...
カンキツベインエネーションウイルス粒子の純化と抗体作製(225)
摘要 カンキツベインエネーション病には検定植物葉における病徴の強さ、ラフレモンでのコブの形成能などにより複数の系統が存在することが考えられている。ウイルス粒子の純化を行う場合、これら病原性の異なるも...