遺伝子組換え技術やゲノム編集技術の高度化とそれらを活用した新規有用作物・昆虫素材作出技術の開発
摘要 除草剤抵抗性遺伝子 HIS1 のトリケトン系除草剤抵抗性に必要なアミノ酸残基を明らかにし、ゲノム編集による遺伝子破壊イネ系統が同除草剤に感受性となることを示した。新規閉花性遺伝子の変異体で植物ホルモ...
摘要 1.キチョウにおいてはこれまでZ染色体を2本持っている遺伝的なオスが細胞内共生細菌であるボルバキアによってメス化されていると考えられていたが、Z染色体上の遺伝子の相対的存在量、及びその遺伝様式を...
摘要 1. ツマグロヨコバイの共生リケッチアはヨコバイの細胞の細胞質だけでなく細胞核内、さらには成熟した精子の核内にも存在していた。共生リケッチア感染ヨコバイと非感染ヨコバイの交配実験の結果、感染雌か...
摘要 1. BT毒素Cry1Abが作用するために必要なカイコで同定されたABCC2遺伝子を培養細胞で発現させることにより、非感受性であったカイコ由来の培養細胞が感受性に変化した。これまで、BT毒素活性の検定にはチョ...
摘要 1.カイコ細胞でJH誘導性の変態抑制因子Kruppel homolog 1(Kr-h1)の転写調節機構を明らかにした。その知見に基づき、トビイロウンカのJH受容体遺伝子Methoprene tolerant(Met)とそのコファクターsteroi...
摘要 1. JHシグナリングの分子機構の詳細を明らかにし、JHスクリーニング系の改良に資するために、JH受容体候補遺伝子Met(メソプレントレラント)のパートナー分子の探索を行った。カイコのMetとsteroid recep...
摘要 1.幼若ホルモン(JH)関連研究では、哺乳類細胞を用いた機能解析により、カイコのMethoprene tolerant遺伝子(BmMet2)がJHの受容とJH依存的転写活性化に関わるJH受容体そのものであることがほぼ確実となった...
摘要 1.カイコが示す昆虫病原糸状菌の一種Beauveria brongniartiiに対する抵抗性に係わる遺伝子の特定を、カイコ遺伝子地図に基づいて進めた。第14番染色体の末端近くまで絞り込むことができた。2.殺菌剤ベフ...
摘要 1.カイコ完全長cDNAライブラリーについては、新たに3種のライブラリー(蛹期の翅、蛹期の精巣、蛹期の卵巣)を作成・解析した。これまでと合わせて20の異なる組織のライブラリーを解析し、中期計画の目標...
(2)昆虫・昆虫間、昆虫・植物間相互作用の解明と利用技術の開発
摘要 1.ツマグロヨコバイ唾液中から得たカルシウム結合タンパク質のカルシウム結合部位は複数個あると推定された。また、他に唾液中から得られた4種のタンパク質の配列は、いずれも既存のタンパク質との相同性...
摘要 1.カイコの幼若ホルモン(JH)合成器官であるアラタ体から完全長cDNAライブラリを作製し、完全長ESTデータベースを作成するとともに、カイコゲノム塩基配列情報から、未同定後期JH合成酵素の候補である短鎖...
(2)昆虫・昆虫間、昆虫・植物間相互作用の解明と利用技術の開発
摘要 1.ツマグロヨコバイラッカーゼの遺伝子配列を個体群間で比較したところ、アミノ酸配列に変異は確認されたが、抵抗性イネの加害系統と非加害系統間で一貫した結果が得られなかった。2.ツマグロヨコバイ頭...
ペプチド等化学物質の生理的役割に着目したバッタ等の体色制御機構および甲虫等の休眠・繁殖・耐寒性等の解明
摘要 ネムリユスリカでは、乾燥や1%NaCl処理により誘導される遺伝子をESTデータベースのサブトラクションにより網羅的に解析し、トレハロース関連酵素や乾燥耐性関連タンパク質の配列を決定した。アフリカサバ...
摘要 ツマグロヨコバイ唾液腺ラッカーゼcDNAを大腸菌で発現させ、可溶性画分に塩化銅を添加したところラッカーゼ活性が確認された。また、ツマグロヨコバイがイネを摂食した後の口針鞘にリグニン化が認められた。...
ペプチド等化学物質の生理的役割に着目したバッタ等の体色制御機構および甲虫等の休眠・繁殖・耐寒性等の解明(A571)
摘要 ドウガネブイブイの幼虫休眠の内分泌支配を知るため、生理食塩水を休眠幼虫に投与したところ休眠覚醒が起こり、水分上昇が内分泌系に作用していることが示された。乾燥したネムリユスリカ幼虫は水に戻すと蘇...
15.有用昆虫および昆虫機能の利用技術(2)蚕を利用した天敵増殖法の検討
摘要 卵殻の薄い3系統の蚕卵を産卵台紙に固定し、シャーレ内でオオメカメムシ、ヒメオオメカメムシに給餌したところ、ヒメオオメカメムシは摂食できず死亡した。オオメカメムシは摂食行動をとったが摂食卵数が...
ふくおか安心農産物認証制度を支援する減農薬防除体系の確立 (1)施設果菜類における50%減農薬防除体系の確立 (i)トマト、ナスの減農薬防除体系の確立
摘要 促成栽培トマトについては、トマト黄化葉巻病の媒介虫シルバーリーフコナジラミの薬剤感受性低下が懸念されるため、殺虫剤に替わる防除法として、紫外線カットフィルムの展帳や防虫ネットの効果を検討した...
環境負荷軽減技術の開発試験 7 昆虫機能利用技術の開発 (1) 有用天敵昆虫の選抜と大量飼育法並びに害虫防除利用技術の開発 ア 有用天敵昆虫の検索、大量飼育法の開発
摘要 有用天敵の可能性が示唆されたオオクチブトカメムシについて、大量飼育法を検討する。オオクチブトカメムシはカイコ幼虫で容易に飼育可で、成虫期間が約3か月と長いため、成虫での利用可能性が高い。 研究...
ペプチド等化学物質の生理的役割に着目したバッタ等の体色制御機構および甲虫等の休眠・繁殖・耐寒性等の解明
摘要 トノサマバッタを高温で飼育するとアルビノのような体色の薄い個体が現れることを発見し、白化した個体にコラゾニンを処理すると黒化が誘導されることなどから、ホルモン不足が白化の主な原因であることを明...
ペプチド等化学物質の生理的役割に着目したバッタ等の体色制御機構および甲虫等の休眠・繁殖・耐寒性等の解明
摘要 ドウガネブイブイの前蛹、蛹の脳抽出物は3齢幼虫の休眠を覚醒させなかった。これらの抽出物は休眠覚醒の阻害効果をもつことを示唆した。対照として投与した蒸留水は覚醒効果をもつことを示した。ネムリユス...