茶園の窒素利用効率の向上と緑茶の消費スタイルの変化による窒素環境負荷の減少
要約 日本で消費される緑茶の仮想窒素係数(VNF)は、1991年の54.5から2016年には30.8に減少した。この窒素環境負荷の減少は主に、茶園での生産時の窒素利用効率の向上と、ドリンク茶、抹茶・粉末茶の消費量の増加...
要約 日本産抹茶の輸出戦略を構築するためには日本産抹茶の香りの特徴を明らかにする必要がある。におい嗅ぎガスクロマトグラフィーとGC-MSで香りを解析したところ、日本産抹茶を特徴付ける香気寄与成分は2-acety...
要約 高価格な抹茶は、テアニン含量及び(エピガロカテキンガレート)/(エピガロカテキン)比が高い。さらに、抹茶においてはクロロフィル含量と相関の高い緑色の指標値(A664)が一定値以上である。これらの科学的な...
要約 枕崎32号は色沢と滋味に優れ、「やぶきた」より摘採期が早い、やや早生品種である。枕崎32号は「やぶきた」、「さえみどり」と比べ、露地および被覆栽培で収量・品質が優れ、特に被覆栽培での高品質緑茶の製...
要約 紅茶・烏龍茶の苦味・渋味は、ポリフェノール類を標準物質とする味覚センサー法によって普遍性の高い強度値として示すことができる。抹茶のうま味・渋味強度評価には、試料溶液調製法を改良することによって...
「べにふうき」緑茶中カテキン類の吸収性に及ぼす粉末茶平均粒子径の影響
要約 「べにふうき」緑茶を平均粒子径2.9µmに粉砕して経口投与すると、19µmや76µmに粉砕した粉末茶に比べ、エステル型カテキン類の血液中薬物濃度時間曲線下面積(AUC)が2~3倍に上昇する。 キーワード 「べにふう...
要約 抹茶の油脂分散液とデキストリンの水分散液を作製し、二種の液を混合攪拌した後に乾燥する。これにより、抹茶を油脂で被覆し、さらにデキストリンで被覆した粉末が製造できる。この結果、抹茶の退色防止と水...
要約 アルミ蒸着フィルムで表面加工された寒冷紗によるてん茶の直がけ被覆は、樹冠面の温度上昇を抑制し、品質を向上させる。収量は同等もしくは増収する。 キーワード チャ、てん茶、アルミ蒸着フィルム、直がけ...
秋整枝位置による機械摘みてん茶の一番茶収量及び品質関連成分の品種間差異
要約 一番茶摘採後に深刈りを行う機械摘みてん茶栽培の体系では、夏整枝後に行う秋整枝位置が高いほど芽重型になり一番茶収量が多くなる。一番茶収量及び新葉の品質関連成分からみた最適な秋整枝位置は、深刈り面...
要約 粉末化された煎茶とてん茶(抹茶)は形状が類似しているが、11元素(Al、B、Ba、Cu、Fe、Li、Mg、Mn、Ni、Sr及びZn)を用いる線形判別式により両者の判別が可能である。 キーワード チャ、煎茶、てん茶(抹茶...
要約 釜炒り茶製造における連続殺青工程と連続通風乾燥工程の組み合わせにより、釜炒り茶の香味を活かした新しいタイプの茶を低コスト生産できる。 キーワード チャ、釜炒り茶、簡易製茶、低コスト 背景・ねらい ...
機械摘みにも適する良質・多収てん茶用新品種候補「53-38」
要約 手摘みだけでなく機械摘みにも適する良質・多収てん茶用新品種「53-38」を育成した。「さみどり」に比べ樹勢がやや強く株張りに優れる。製茶品質は「さみどり」、「あさひ」と同様に良質で、特にてん茶とし...
要約 摘採前に短期間被覆した煎茶用品種「さきみどり」の粉末茶は、食品加工用抹茶と比べてクロロフィル含有量、見た目とも遜色なく、食品利用の実用性が高い。宮崎県総合農業試験場茶業支場・加工科 背景・ねら...
要約 市販緑茶中の既存フェオホルビドa(PB a)含有量及び残存クロロフィラーゼ活性に基づく総PB a生成量を測定し、両者に基づく緑茶の健全性を評価した結果、市販緑茶は通常の食用...
要約 〔要約〕市販緑茶中の既存フェオホルビドa (PBa )含有量及び残存クロロフィラーゼ活性に基づく総PB a 生成量を測定し、両者に基づく緑茶の健全性を評価した結果、市販緑茶は通常の食用茶としての用途で...
要約 はさみ摘みてん茶としての収量性は、「やぶきた」が最も優れ、「さみどり」は摘採面当たりの収量が多い。てん茶品質は「さみどり」が最も優れ、葉厚の薄い「おくみどり」、「あさひ」も優れる。総合すると「...
要約 遮光率80%の資材で直接被覆した二番茶葉を、より手を外し、煎茶製造時よりも熱風温度を摂氏5度程度高く、風量を30%程度多く設定した粗揉機のみで製茶し、振動ミルで粉砕すると、高品質な抹茶様微粉末茶を製...
要約 てん茶においては原葉の葉厚が200μm以下で、「さえ」のある品質の良い荒茶ができる。走査型電子顕微鏡で荒茶断面を見ると「さえ」のあるものは葉厚が薄く、ほとんど細胞間隙が見られない。 背景・ねらい 抹...
要約 蒸し葉を切断後(短冊状2mm)、円筒型の乾燥機を使用し、揉まないで乾燥することにより、「サクサク感」のある食品素材としての茶の製造方法を開発した。 背景・ねらい 茶を食材として積極的に利用する試み...
要約 多孔質ガラスによる茶抽出液の脱気処理(MPG処理)を、充填工程に応用しレトルト臭の少ない緑茶缶ドリンクを開発した。また、煎茶を水と共に湿式粉砕した懸濁液(湿式粉砕茶)を原料に使用し、新しいタイプ...