要約 蚕糸業における副蚕物を有効に利用することを目的として、特に桑条皮層部の靭皮繊維を取出し、これを和紙の表彰状素材として加工利用する技術を確立しようとして細切した天蚕繭層を紙面にちりばめて製作した...
要約 クワ縮葉細菌病(Pseudomonas syringae pv. mori)の抵抗性は、古条挿し木葉では温度25度C、湿度95%RH条件で接種7日目、新梢水挿し葉では温度20度C、湿度90%RH条件で接種5日目で判定が可能であり、抵抗性検定...
要約 抗MEP血清、抗合成ピレスロイド血清を用いて、農薬汚染桑から薬剤を検出できた。 背景・ねらい 飛散農薬等によって汚染した桑葉の給与による事故の発生は蚕作に
多大の影響を及ぼす。しかし、中毒症状か...
要約 密植桑園用バインダー式条桑刈取機を開発するため、稲刈機(K社製RA30)を改良して、部品の交換による稲刈と桑収穫の兼用機を開発した。 背景・ねらい 養蚕経営は水稲との複合経営が多くを占めるため、
同...
要約 被覆肥料と単肥又は固形粒状肥料を配合した桑専用肥料を春一回施肥したところ、慣行施肥法(春、夏肥分施)に勝る条桑収穫量が得られた。 背景・ねらい 桑は年間の窒素施肥量が多く、多肥による障害を回避する...
要約 新植桑園におけるポリエチレンフィルム被覆の雑草防除と生長促進効果およびポリエチレンフィルムの色による差について明らかにした。 背景・ねらい 植付当年の栽培管理目的は十分な発育と樹形の整理による株...
要約 平地農業地域の桑園借地による養蚕経営規模を拡大するための成立条件としては、養蚕縮小・廃止による桑園貸出し希望農家の存在、おおむね標準小作料以内での借地料設定、土地改良事業済みで機械化収穫が可能...
要約 桑葉に紫外線照射すると、桑炭そ病菌の潜在感染部が病斑として出現することが判明した。ここで得られた手法は、潜在感染の証明や病原菌の分離に有効なだけでなく、本病の発生予察にも有用であり、他作物にも...
要約 桑品種「ときゆたか」に桑系統「本30-01」を交雑し、温暖地向き桑系統本82-39および本82-40を育成した。いずれも枝条伸長・再発芽が良好で、枝条数・収量が多い。挿木発根性は、本82-39は良いが、本82-40は...
要約 メキシコ中・北部で収集した桑の形態的形質、染色体数、酸性側パーオキシダーゼアイソザイムのタイプを調べたところ、中部で収集した桑から6倍体が7系統発見された。これらの6倍性桑は類似した形態的形質を...
要約 人工的に合成したカイコ抗菌性蛋白質セクロピンBの植物病原細菌の増殖抑制効果を調べたところ、根頭がんしゅ病菌、トマトかいよう病菌、軟腐病菌、腐敗病菌、桑縮葉細菌病菌、アブラナ科野菜黒腐病菌、イネ...
要約 昆虫病原ウイルスの宿主特異性の特性解明に必要な実験系を確立するため桑や街路樹の害虫であるアメリカシロヒトリ由来の培養細胞系の樹立を試み、本種孵化幼虫の細切片よりNISES-HCL92と命名した細胞系が樹...
1〜4齢人工飼料(4齢無蒸煮人工飼料)による普通蚕品種の飼育法
要約 蚕の人工飼料において、蒸煮せずに水道水と練り合わせるだけの低コストの無蒸煮人工飼料による一般蚕室での4齢飼育、5齢桑育とする一週間養蚕の可能性を明らかにした。 背景・ねらい 組成及び加工法の改善に...
5齢人工飼料育蚕児に対する熟化促進剤「β-エクダイソン」の効果
要約 5齢期まで人工飼料育とした蚕児の上蔟前にβ-エクダイソンを投与すると熟化促進及び斉一化に有効であり、投与法としてはβ-エクダイソン液で練り合わせた無蒸煮飼料を添食させる方法が効果的である。 背景・ね...
要約 原蚕種の全齢人工飼料育において、一層の労力の低減と産卵性の向上による低コスト化を図るため、タウリン添加人工飼料を5齢期に給餌したところ、産卵性の向上が認められた。 背景・ねらい 原蚕種の全齢人工...
要約 ニコチンに対する免疫抗体を作製した。免疫抗体は血清学的検出方法を用いて特異的に微量なニコチンを検出可能であった。 背景・ねらい たばこ栽培地区における蚕のニコチン中毒の発生は、蚕作に多大の影響を...
要約 5倍性系統Aは飼料価値はやや劣るものの、飼料効率は改良鼠返と大差なく、系統Bではいずれも劣るものと判断された。飼料効率からみた5倍性桑給与に対する適合性について、普通蚕品種と広食性蚕品種を比較した...
要約 密植桑園の枝条伸長速度は表層の土壌無機態窒素濃度と相関が高く、おおよそ10~30mg/100gの窒素濃度のとき、伸長速度が大きい、この範囲では生育の旺盛なときほど、窒素濃度の高い方が伸長速度も大きい。 背...
要約 前年収穫法が異なる夏切桑園では、春蚕期収穫物への春肥窒素の吸収取り込みが影響し、施肥窒素の利用率は春蚕期収穫量の多い場合で高かった。 背景・ねらい 夏切枝条は収穫枝が太いほど収量が多く、春蚕期の...
要約 農家が現有している簡易ビニールハウスやガラス温室内で、1芽付けた種茎を直径6cmのジフィポットに播種し、約1ヶ月育苗することで、機械植付けに適応する桑稚苗を育成することが可能となった。 背景・ねらい...