要約 ペレット人工飼料を用いると水戻しや給餌が簡易な器具で省力的に行えるので、軽微な設備投資で人工飼料育齢期を延長することができる。普通蚕品種用の桑入りペレット飼料で4齢期を飼育すると、実用的な繭生...
要約 桑葉を窒素ガスで嫌気処理することにより、桑葉中のγーアミノ酪酸(GABA) 含量が著しく増加する。また、GABAを増加させた桑葉を自然発症高血圧ラット に与えたところ、無処理桑葉群より強い血圧抑制作用が認...
要約 製糸工場の副産物として産出される蛹しんを桑園へ施用する場合には、深さ10cm以上の溝施用とする。蛹しんの施用量は、乾燥状態で10a当たり3tまでの範囲では桑に悪影響はなく、むしろ有機質源として有効に働...
要約 簡易無菌飼育装置を用いた全齢人工飼料育について検討した結果、全齢を通じて3回の給餌で省力的に飼育ができ、このため、年間を通じて安定した繭生産の実現と省力化による生産工程の効率化を図ることができ...
要約 桑の茎頂組織培養系の遺伝的安定性に着目し、品種別の組織培養系を確立して遺伝資源のin-vitro保存法としての可能性を研究した結果、今回用いた共通培地で継代周期を60日とする桑遺伝資源保存のモデルが確立...
要約 4齢人工飼料育において4齢餉食後36時間目に明条件から48時間の絶対暗条件に切り替えることにより、従来の暗飼育に比べ就眠の時期及び起蚕の時期を斉一化することができる。 背景・ねらい 1~4齢人工飼料育・...
要約 養蚕農家へ桑葉の安定的供給を図るには、未利用桑園等の地域の遊休養蚕資源の所有者と養蚕農家間を調整する組織が必要である。さらに、需給調整組織に桑園の管理・収穫のためのオペレータ集団を組織した桑葉...
要約 イミダゾール系化合物(KK-42)投与により誘導した原蚕の三眠蚕は四眠蚕に比べて産卵性は優れ、次代蚕の飼育成績も遜色がなかったことから、原蚕飼育にKK-42が利用できる。 背景・ねらい イミダゾール系化合物...
多糸量系夏秋用蚕品種「日201号×中202号」(新山彦)の育成
要約 夏秋用普通蚕品種「日201号×中202号」(新山彦)は、2化性の白繭系日中一代交雑種で、強健で飼育が容易であり作柄は安定している。また、生糸量歩合が高く、糸質も良好な多収性・多糸量系の斑紋限性蚕品種であ...
要約 少雪寒冷地向きで良質・多収の桑品種「わせゆたか」(桑農林17号)を育成した。本品種は、春の発芽が早く、技条伸長良好で、晩秋蚕期の葉の硬化も比較的遅く、普通植えまたは密植に適する。 背景・ねらい 少雪...
要約 「本80-60」は枝条の伸長が良好で、節間は短く、再発芽性に優れた温暖地・密植向き桑系統である。本系統は春蚕期および晩秋蚕期の収量が多く、年間を通じて生育が旺盛であるところから、多回育および機械収...
要約 桑の葉脈に沿って黄化または褐変を起こす新たな病害が発生した。これらの病斑部から高率に分離された糸状菌は、健全な桑葉に病原性を示し、桑では末記載のColletotrichum acutatumと同定された。 背景・ねら...
要約 昆虫生理活性物質応用技術を無蒸煮人工飼料育において利用し、3眠化を図る場合には1,500~2,000倍のSSP-11W希釈液で飼料を練り合わせる、繭糸質を向上させる場合にはJHを蚕体噴霧するなど容易に繭糸質制御が...
要約 MEP剤、DEP剤、DDVP剤を散布した桑葉から抗有機リン剤血清を用いた競合法ELISAによって、薬剤を検出することが可能であった。 背景・ねらい 飛散農薬等によって汚染した桑葉の給与による事故の発生は蚕作に...
要約 種茎直播桑園において、播種直前にダイアノジン5%粒剤を散布することで、コメツキムシ類幼虫による被害を軽減できることが認められた。 背景・ねらい 種茎を播種したのちポリエチレンフィルム被覆期間中に、...
アメリカシロヒトリの周年飼育による核多角体病ウイルスの大量増殖
要約 アメリカシロヒトリを非休眠化して、人工飼育による周年飼育を行い、4齢幼虫に低濃度の核多角体病ウイルスを投与することで、生物農薬の原料となるウイルスの大量増殖が図られる。 背景・ねらい 養蚕の多回...
クワシントメタマバエの幼虫発生消長調査による防除適期の簡易把握法
要約 圃場で立毛中の桑の頂芽30芽を無作為に選び、ヘッドルーペを装着し、先細ピンセットで静かに解剖・観察し、クワシントメタマバエ幼虫が寄生している頂芽数を経時的に調査することにより、防除適期を簡易に把...
要約 種茎直播を傾斜地(最大傾斜8度)及び養蚕地帯で10a規模で実施したところ充分実用に耐え得る成績が得られた。また、現地圃場の造成2年目の収量は多く早期多収桑園とし供用可能なことが確認された。 背景・ねら...
要約 桑古条の1芽(長さ4cmの1芽種茎)を利用して育成したポット稚苗による簡易な桑園造成技術は、従来の苗木密植桑園に比し、造成労力、経費ともに大幅な節減が可能である。 背景・ねらい 1芽種茎によるポット稚苗...
要約 古条を3芽2節に調製した種茎を散播し、覆土マルチすることで機械収穫に対応する密植桑園造成が可能となり、造成時間は従来の約13%、造成経費約27%で可能な、省力作業体系を確立した。 背景・ねらい 半条型条...