要約 岩手県北部沿岸地域の桑園で「やませ」気象年に多発しているクワ枝条の基部折損倒伏症はクワ枝軟腐病の1症状と診断され、Erwinia carotovora subsp. carotovoraを病原と認める。発生機作および当面の防除対...
要約 密植桑園の省力的簡易雑草防除法として春切及び夏全伐後に除草剤を桑園全面に上部より散布するトップスプレー法が有効であり、本法には既存の除草剤のうち21種が使用できる。これら除草剤は、登録量の最大量...
要約 種茎直播では根系が浅く、造成当年は、8月中~下旬から肥切れとなる場合もあるので、新梢が約10~20cm伸長した時点と窒素利用率の高い8月中旬頃の2回に分けて施肥する。施肥量は年間窒素成分量で15kg/10aと...
要約 寒冷地桑園の収穫法別施肥法は、春切が夏肥重点、夏切が春肥重点の施肥とし、夏全伐は春夏同量とする。密植桑園の窒素施用量は利用効率を考慮して決定し、特に夏肥の施用時期を遅れないように注意する。 背...
要約 培養室約5㎡、順化施設60㎡、育苗施設60㎡の規模の施設において、桑組織培養シュートを利用したセル成型苗が、年間最大6万本生産できる。このセル成型苗の移植機による植付時間は、1.0~2.9時間/10aであり、...
1週間養蚕による均等多回育のための種茎直播密植桑園における条桑収穫体系
要約 桑園面積を100aと想定した種茎直播密植桑園における条桑収穫法として一春一夏法と春切法を組み合わせることにより1~4齢期人工飼料育、5齢期桑育の1週間養蚕で1蚕期4箱(1箱23,000粒)程度の育蚕が年8回可能と...
要約 暖地向き桑新品種候補系統「九75-08」は、枝条倒伏が少なく、密植栽培での機械収穫に適応し、密植栽培や夏秋蚕期に多収である。 背景・ねらい 西南暖地では、風雨による倒伏や病害虫の多発、晩秋以降の...
要約 桑の収穫作業の省力化を図るため、最も普及している条桑刈取機に簡易に装着できる搬送台座を開発した。本機の装着により桑の刈取~圃場外搬出までの収穫作業時間は、人力刈取+人力搬送の20%に短縮され、作業...
要約 「しんいちのせ」、「みなみさかり」、「はやてさかり」、「みつみなみ」を用いて、夏切り及び春切りによる伐採時期別の収量を明らかにすることともに、「はやてさかり」の伐採時期を組合わせて超多回蚕飼育...
要約 飼料にβ-カロチンを添加して産卵鶏に給与すると、卵黄中β-カロチン含量は増加する。β-カロチンの添加量が増えると、卵黄中含量も増えるが移行率は低下する。また、β-カロチンの添加により、卵黄中ビタミンA...
要約 蚕飼育期間中の桑園に合成性フェロモンを誘引源にしたトンネル型の水盤式トラップを設置すれば,アメリカシロヒトリ成虫とクワノメイガ成虫の発生消長を的確に把握でき,防除適期の判定が可能である。 背景・...
要約 養蚕農家に導入されているリフト式ローダーの汎用化を図るため、桑抜根用アタッチメントを開発した。試作機での抜根作業はスムーズに行え、作業に要する時間は約3.5時間/10aで、大型機械(バックホー)並み...
要約 少雪寒冷地において安定多収を示し、条桑収穫の機械化に適する桑品種は「あおばねずみ」である。また、春1回伐採を繰り返す収穫形式の桑園には、古条長が短く効率的な機械収穫が可能な「ゆきしのぎ」が適性...
要約 条払いと同時に、混入する蚕糞蚕沙・桑葉を分離して熟蚕収集する自動条払い機を開発した。本機の導入により条払い後の熟蚕の網とり作業が省略されて上蔟場所の節減が図れると共に、上蔟作業が効率化し、さら...
要約 トリフルムロン剤は、蚕に対して、脱皮阻害により成長不良や脱皮不能を引き起こした。また、ピリプロキシフェン剤は、5齢期間が延長したり、不吐糸蚕・不結繭蚕が現れた。 背景・ねらい 家畜舎などにおける...
ボウベリア菌製剤を用いた傷害桑株誘引法によるキボシカミキリ防除
要約 10a当たり10株の割合で、摘葉と部分的剥皮を行ったキボシカミキリの誘引株としての人為的な傷害株を作る。その誘引株にボウベリア菌製剤1枚分を3~4等分して設置し、誘引されたキボシカミキリを防除する。 ...
要約 「いろ×どり」は、普通蚕品種と比較すると、収繭量は同程度であるが、繭層及び生糸は練減率が低く、織布は摩擦強さが大で、曲げ剛さ、剪断剛さ等については同程度であった。 背景・ねらい 多様化する消費者...
コンニャクのアブラムシ類に対するイミダクロプリド粒剤の培土時処理による防除
要約 コンニャクの植え付け後、培土処理時にイミダクロプリド粒剤を施用することにより、アブラムシ類の密度を約3カ月間にわたり抑制することができる。 背景・ねらい コンニャクの害虫としてアブラムシ類(ワタ...
要約 グリホサート系除草剤は、桑の完全落葉期から帯青直前までの期間では、桑に薬害を生ぜず安全に使用することができる。また、本剤の桑園での散布は、3月の雑草の発生初期が最も効果的である。 背景・ねらい ...
要約 性フェロモントラップにおけるアメリカシロヒトリ成虫の50%誘殺日を起点として、次世代幼虫の平均齢期が3齢になる日は、平均気温10℃以上の有効積算温度が300日度に達した日となると推定される。このことによ...