北海道・東北地域に適したダブルローナタネ品種「ペノカのしずく」
要約 「ペノカのしずく」は北海道および東北地域に適したナタネ品種であり、成熟期および収量は「キザキノナタネ」と同程度である。種子中にエルシン酸を含まず、かつグルコシノレート含量が少ないダブルローの特...
根こぶ病に強い暖地および温暖地向けナタネ品種「CRななしきぶ」
要約 「CRななしきぶ」は暖地および温暖地向けの無エルシン酸品種であり、栽培特性は「ななしきぶ」とほぼ同じである。ハクサイから導入した根こぶ病抵抗性を備えており、根こぶ病発生圃場において強い抵抗性を発...
カドミウム低吸収性の多収・良食味米品種「あきだわら環1号」、「ほしじるし環1号」
要約 「あきだわら環1号」および「ほしじるし環1号」は、やや晩生の多収・良食味米品種「あきだわら」および「ほしじるし」のカドミウム(Cd)低吸収性同質遺伝子系統である。両品種により、Cd低吸収性品種の適応地...
室温-1°C、湿度30%の貯蔵庫で保存された作物50種の種子寿命の推定
要約 室温-1°C、湿度30%の種子貯蔵庫で保存された種子の、のべ40万回の発芽試験結果を統計的に解析することにより、主要な作物の種子寿命および生存曲線パラメータを推定できる。推定種子寿命は、作物間で、また...
萌芽性に優れ株出し多収なサトウキビ品種「はるのおうぎ」の普及
背景・ねらい 鹿児島県でサトウキビ生産が行われている熊毛・大島地域では株出し栽培が最も多い作型で約7割を占めている。主力品種である「NiF8」は耐病性に優れ、収量が安定していたが、近年、収穫の機械化が進...
石垣島のサトウキビ栽培では基肥窒素半量でも収量を維持し溶脱量を削減できる
要約 新植サトウキビ栽培では、植付け直後に施用される施肥窒素はサトウキビの初期生育に影響しない。硝酸態窒素溶脱は主に生育初期に発生することから、基肥窒素の施用量を半減しても、収量を維持しつつ地下への...
栽培限界地帯でも安定して登熟する超極早生サイレージ用トウモロコシ品種「ハヤミノルド」
要約 「ハヤミノルド」は、早晩性が "超極早生"で、寒地のトウモロコシ栽培限界地帯においても十分に雌穂の登熟が進む。すす紋病抵抗性、ごま葉枯病抵抗性、耐倒伏性に優れる。また、赤かび病抵抗性も...
直播栽培における抵抗性"強"品種を利用したテンサイ黒根病の被害軽減技術
要約 テンサイの直播栽培では、移植栽培と比べてテンサイ黒根病の被害が大きいが、黒根病抵抗性が"強"の「カチホマレ」または「北海みつぼし」の利用により黒根病の被害が軽減される。 キーワード 直播...
要約 テンサイの光抽苔BLOND(Bolting by longer than natural daylength)系統「NK-420mm-O」と「NK-422mm-O」は,屋外では抽苔が発生しにくく、全日長条件下では無春化で開花できる。BLOND系統を利用することで採...
要約 ウメ「南高」に発生する葉縁えそ病(早期落葉や不完全花の発生を伴う)発症樹からは、アンペロウイルス属の2種のウイルスが高頻度で検出され、病原と推定される。発症樹においては、着果数の減少や果実の小型...
要約 直がけ被覆栽培の影響が強く表れる一番茶新芽の形質は、葉面積あたりの葉乾物重およびクロロフィルa/b比、エピカテキン、エピガロカテキン、テアニンなどである。また、新葉中のクロロフィル含量を現場で推...
チャノミドリヒメヨコバイに対するチャ遺伝資源の抵抗性要因は師管液摂取の阻害である
要約 チャノミドリヒメヨコバイに抵抗性を持つチャ遺伝資源上では、本種による師管液の摂取時間と回数が著しく減少する。師管液摂取の阻害が本種に対する抵抗性の要因である。 キーワード チャ、チャノミドリヒメ...
サトウキビ梢頭部の物理的強度を指標とする折損抵抗性の効率的評価手法
要約 生育旺盛期の折損多発部位である生長帯では、物理的強度に品種間差異が認められ、時期や年次によらず一貫した傾向を示す。この物理的強度を梢頭部折損の抵抗性指標とすることで、従来より短期間で定量的な評...
要約 新品種を含む良食味の粳品種から、同一条件で米飯を調製し、自然な咀嚼中の筋電図により個人の咀嚼挙動の特徴がわかる。同一人内では加工条件で差を認めた筋電位変数に良食味品種間では有意差が認められず、...
要約 ISO 13495に基づき、試験室内妥当性試験により安定性と再現性が確認されたブドウの品種識別技術マニュアルである。12種類のSSRマーカーによる解析により「シャインマスカット」を含む主要なブドウ24品種の識...
サトウキビの新しい育種素材となるサトウキビとエリアンサスの属間雑種の作出
要約 サトウキビ普及品種とその近縁遺伝資源エリアンサスを交配して作出した属間雑種は...
甘く多汁で食味が良く着色しやすい中生のリンゴ新品種「錦秋」(きんしゅう)
要約 「錦秋」は甘味が多く食味の優れる中生のリンゴ新品種である。果皮は濃赤色で着色しやすく、多汁で肉質が良い。 キーワード リンゴ新品種、高品質、中生、着色良好 背景・ねらい 中生リンゴの主要品種である...
要約 カンキツ新品種「あすき」は、糖度が極めて高く食味がよい晩生のミカンである。ナイフでカットした場合のドリップが少なく、カットフルーツでの利用にも適する。 キーワード カンキツ新品種、晩生、高糖度、...
米ぬか施用によるジャガイモそうか病の抑制機構の微生物学的解明
要約 ジャガイモそうか病対策として伝統的に行われている米ぬか施用において、米ぬかは根圏土壌の微生物相を変化させ、そうか病菌に拮抗的な放線菌群を増加させる。 キーワード ジャガイモそうか病、米ぬか、根圏...
耐病性と耐倒伏性に優れる飼料用サトウキビ新品種候補「KY09-6092」
要約 飼料用サトウキビ系統「KY09-6092」は黒穂病をはじめさび病などの耐病性に優れた系統である。「KRFo93-1」や「しまのうしえ」に比べ株出し収量は同程度で耐倒伏性に優れている。 キーワード 飼料用サトウキ...